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使ってわかった楽天モバイル。開通トラブルの対処法やiPhoneで使う注意点

更新日時:2024年8月13日

私は「Rakuten mini」を手始めに、楽天モバイル回線を使い始めました。

iPhoneへの回線切り替えやSIM再発行手続きをやってみて、楽天モバイルは「便利
」と感じるものの、「ひとくせ」あるとも感じました。

今回は、楽天回線のセットアップ・開通時に直面したトラブルや、iPhoneで使う場合の注意点をまとめています。


Rakuten mini レビュー。用途はWi-Fiルーター代わりくらい?

超小型サイズにおサイフケータイを搭載した「Rakuten mini」。

キャンペーンを利用して「実質0円」で購入、5ヶ月ほど使用してみました。

あまりに残念すぎるタッチパネル感度

比較対象が倍の価格のiPhone SE (第2世代)になってしまいますが、Rakuten miniのタッチパネル感度は非常に残念です。

「感度が悪い」のではなく、「タッチパネルの感度が良すぎる」んです。直接画面を触れる前にタッチが反応してしまうことがよくあり、これがプチストレスに感じました。

変えられない壁紙

Rakuten miniは、システム側で壁紙の変更が制限されています。ランチャーアプリで無理やり変えようとしてみましたが、結局ダメでした。

カスタマイズはAndroidの魅力の一つ。カスタマイズ性が低いのはあまりに残念な仕様です。

令和の時代には小さすぎる画面

昨今のコンパクトなスマホの画面サイズを比較してみましょう。

  • 3.6インチ Rakuten mini

  • 3.5インチ iPhone 3GS

  • 4.7インチ iPhone SE(第2世代)

  • 5.4インチ iPhone 12 mini

iPhone 3GSの時代は3.5インチでも十分でしたが、もはや時代は令和。

Webページにしろアプリにしろ、4インチ以上の画面を想定したコンテンツが増えました。現代のオンラインコンテンツを快適に利用するには、iPhone SE (第2世代)の4.7インチがギリギリ最小サイズだな、と再認識しました。

そうすると、Rakuten miniの画面サイズは厳しい面があります。

結論:画面つきモバイルWi-Fiルーターとして優秀

「Rakuten mini」は普段使いするスマホとしては厳しい、というのが私の結論です。

Rakuten miniのコンパクトなサイズは、2台持ちもで苦になりにくいです。サブ回線のモバイルWi-Fiルーターとして使用するには便利です。

楽天モバイルの開通で遭遇したトラブルと対処法

結論ですが、開通手続きがうまくいかない時は「1時間くらい待ちましょう。そのうち直ります

開通手続きは、時間に余裕を持って行うことをオススメします

eSIM専用端末のセットアップには「Wi-Fi環境が必須」

私は楽天回線を「Rakuten mini」でセットアップしました。Rakuten miniはeSIM専用端末です。

SIMカード対応端末の場合、端末のセットアップには携帯電話のネットワークを使用することができます。Wi-Fi環境は必ずしも必要ではないです。

ところが、eSIM専用端末の場合、セットアップにはWi-Fi環境が必須です。固定回線か、スマホのWi-Fiテザリングを利用してください。

eSIMは認識に時間がかかる

Rakuten miniには、比較的親切なセットアップガイドが付属しています。

セットアップのキモは「eSIMの設定」で、my 楽天モバイルのサイトでeSIMの登録を行います。

ところが私が手続きしていると、

  • my 楽天モバイルのサイト上で「登録が完了」となっている

  • Rakuten miniの端末で「設定→端末情報→電話番号」と進んでも、「不明」の表記

  • 音声通話は受けられる。SMS受信不可

という状態になりました。

「あれ?失敗した!?」と思い端末を放置していたところ、1時間半ほど経過したところで、

  • 端末情報に電話番号が表示される

  • SMSが受信可能に

という状態になりました。eSIMの認識には時間がかかります。

Rakuten Linkアプリの設定は「eSIMが端末に認識」されてから

楽天モバイルの目玉が「Rakuten Linkアプリ」による国内無料通話(例外あり)です。

楽天回線を利用するなら、ぜひインストールしておきたい「Rakuten Link」ですが、あわててインストールするのはちょっと待った。

「Rakuten Linkアプリ」の設定は、eSIMがRakuten miniの端末へ認識(端末に電話番号が表示される)されてから行なってください。

  • Rakuten Linkアプリの設定の際には「SMSの受信」が必要

  • 「SMSの受信」にはeSIMが端末へ認識されることが必要

だからです。

もしSMSが受信できない場合には、「設定→端末情報→電話番号」のところに、実際の電話番号が反映されるまで、少し待ってみましょう。

回線の開通が「my 楽天モバイル」アプリへ反映されない時

今どのサービスエリアにいるかを確認できるのが「my 楽天モバイル」アプリです。

  • 「楽天回線エリア」では通信速度は良好な印象。エリアは限られる。

  • 「パートナーエリア(au回線)」では通信可能なエリアが広いものの、通信速度は遅めな印象。

という違いがあるので、自分が今どのサービスエリアにいるか、は非常に重要です。

私の場合、回線開通の手続きが終わった直後、my 楽天モバイルアプリは「準備中」表示のまま、になっていました。すぐにはエリアを確認できませんでした。

しかしeSIMの設定完了から1時間ほど後に、「準備中」の表記がなくなり実際のサービスエリアが表示されるようになりました。

やはりこの場合も「待つ」というのが解決法のようです。

まとめ:「とにかく待ってみる」

オンラインで注文した端末が手元に届き、実際行った設定は以下の流れです。

  1. セットアップ開始

  2. eSIM設定完了

  3. 1時間半ほどでeSIMが端末に認識される

  4. eSIMが端末に認識されたら、Rakuten Linkアプリを設定

  5. 1時間ほどでmy 楽天モバイルアプリに回線状況が反映される

  6. サービスがフルで利用できるようになる

という流れでした。設定し始めてから、フルでサービスが利用可能になるまで約2時間半はかかったことになりますね。

人によって状況は違うと思いますが、楽天モバイルのeSIMのセットアップには「とにかく待ってみる」というのが、私の場合有効な解決策でした。お困りの方は参考になればと思います。

楽天モバイルのeSIMをRakuten miniからiPhone SE(第2世代)へ移してみた

私は当初

  • UQ mobileのSIMが入ったiPhone SE(第2世代)

  • 楽天モバイルのeSIMが入ったRakuten mini

を使用していたのですが、「2台持ちのわずらわしさ」がどうしても気になっていました。

そこで、iPhone SE (第2世代)に「メイン:UQ mobile (SIMカード)」「サブ:楽天モバイル(eSIM)」のデュアルSIM体制にすることで、「回線品質」と「通話無料」を組み合わせた、個人的に最強のiPhoneになりました。

楽天モバイルの「eSIMの再発行」を行う

作業としては、「Rakuten mini (移行元)」で行うものと、「iPhone SE 第2世代(移行先)」で行うものがあります。

Rakuten mini側では、

  1. 「Rakuten mini」でmy 楽天モバイルへログイン

  2. 「契約プラン」

  3. 「各種手続き」

  4. 「SIM交換」

  5. 「再度初期設定」から「再発行を申請する」

  6. 「確定する」

  7. 「my楽天モバイル」の「準備中」表示をタップ

  8. 「開通手続きをする」をタップ

  9. 旧端末(Rakuten mini)に設定用QRコードを表示させる

iPhone SE(第2世代)側では、

  1. iPhone SE(第2世代)へ「my 楽天モバイル」をインストール

  2. 「開通手続きをする」をタップ

  3. Rakuten miniへ表示されたQRコードを読み取る

設定が完了すると、アンテナピクトが2本点灯します

Rakuten mini側は「eSIM情報」の削除を

eSIMは物理的なカードではないので、ついつい旧機種であるRakuten miniから「eSIM情報」を削除するのを忘れがち。

eSIM情報の削除(Rakuten mini)は

  1. 「設定」

  2. 「ネットワークとインターネット」

  3. 「携帯通信会社」

と進んで、目的の楽天モバイルのプロファイルを選択、削除してください。

特に、Rakuten miniを処分したり譲渡したりするときはeSIM情報の削除をお忘れなく

再度iPhoneのeSIM情報をRakuten miniに戻す

iPhoneへ移したeSIM情報を、再度Rakuten miniへ戻すこともできます。

ただ、私が試したところRakuten miniの「my楽天モバイル」からはうまく設定できませんでした。私の場合「開通手続きをする」ボタンがうまく表示されませんでした。

そこで私は、Androidの設定から、力技で設定を行いました。

  1. 設定アプリ

  2. ネットワークとインターネット

  3. 詳細設定

  4. 携帯通信会社

  5. 携帯通信会社を追加

以上のように進むと、QRコードを読み取る画面になります。

ここでPCからmy楽天モバイルへログイン、eSIM設定用のQRコードを表示させて、Rakuten miniで読み込む、という操作を行いました。

公式のアナウンスとは違う方法ですが、これでもeSIMを再度Rakuten miniへ設定することができ、通話も通信もOKであることが確認できました。

Rakuten miniからSIMを切り替え、iPhone 6sで楽天モバイルを使用するまで

楽天モバイルがiPhoneに正式対応したことに伴い、iPhone 6s以降の機種でも楽天回線が使用できるようになりました。

私はRakuten miniで楽天回線を利用していたんですが、Rakuten miniはお世辞にもスペックが高いとはいえず、もっさりした動作に苦労していました。そこで、手元に余っていたiPhone 6sを活用することにしました。

具体的な手順としては、

  1. 手持ちのRakuten miniのeSIM → 物理SIMへ切り替え

  2. 楽天モバイルの物理SIMをiPhone 6sで設定

となります。

eSIM → 物理SIM (nanoSIM) の発行手続き

iPhone 6sは物理SIM (nanoSIM)のみに対応した端末。楽天モバイルでSIMの切り替え手続きが必要です。

2024年8月13時点では、楽天モバイルはeSIM→SIMカードの切り替えには3,300円(税込)の手数料が必要です。

eSIM→物理SIMは、「SIMの再発行」手続きで行います。具体的には

  1. my 楽天モバイルへログイン

  2. 「契約プラン」

  3. 「各種手続き」

  4. 「SIM交換」

  5. 「再度初期設定」から「再発行を申請する」

  6. 「確定する」

という順序で行いました。

手続きを行うと、SIMは宅急便で送られてきました。私の場合は、申し込んだ3日後には到着しました。

到着した楽天モバイルSIMカード

封入されていたSIMは、任意の機種に合わせてユーザーでSIMをカットする「マルチSIM」になっています。iPhone 6sは「nanoSIM」なので、一番小さい大きさに切り抜きます。

iPhone 6sの設定方法

「設定方法」と書きましたが、回線が正式対応しているので、実はそれほどやることはありません。

まずはiOSのバージョンを確認し、iOS 14.4以降へアップデートします。

続いて、楽天モバイルのnanoSIMカードを挿入します。すると「キャリア設定アップデート」が要求されるので「アップデート」を行います。

これで設定は完了です。

eSIM → 物理SIM (nanoSIM) への切り替え手続き

最後に、SIMの切り替え手続きを行います。

my楽天モバイルから「お申し込み回線」にある「SIMの初期設定をする」を選択します。

「SIMの初期設定をする」を選択すると、Rakuten miniのeSIMはただちに無効になりました。

おおよそ15分ほど待っていると、物理SIM側のiPhone 6sでも楽天回線が使えるようになりました。そのまま待っていれば開通する場合もあるようですが、私の場合は一度端末の再起動が必要でした。

楽天回線・パートナー回線の自動切り替えには非対応

iPhone 6sでは「楽天回線」「パートナー回線」の自動切り替えに非対応です。

2021年4月30日時点でのサービスエリア

楽天回線のサービスエリア内であっても、なかなか楽天回線をつかんでくれませんでした。

機内モードのオンオフ / 電源の入り切りを繰り返しても、繋がりやすいパートナー回線に真っ先につながってしまう、という状況でした。

iPhone 6sでも楽天モバイルは使えますが、快適に使用するなら回線自動切り替えに対応したiPhone 12以降の端末がオススメです。

iPhone SE(第2世代)で楽天モバイルeSIMを使う注意点

私は結局のところ、楽天回線をiPhone SE(第2世代)で設定して使用しています。

通話無料・データ定額というメリットがある反面、動作にひとくせあるのも事実です。

今回はそんな「iPhoneで楽天モバイル回線を使用する際の注意点」をまとめてみました。

APN設定は手動でする必要「なし」

格安スマホが初心者に難しいところは「APN設定の必要がある」というところだと思います。

楽天モバイルも正式対応前はAPN設定が必要でしたが、今回の正式対応によってAPN設定が不要になりました。

キャリア名は「Rakuten LTE」→「Rakuten 4G」へ

アンテナピクトの隣に表されるキャリア名、以前は「Rakuten LTE」表記でしたが、今回の正式対応で「Rakuten 4G」へ変更となりました。

今や懐かしい表記となった「LTE」

ETWSに対応。緊急地震速報も受信可

正式対応前に気になっていたのが、楽天モバイルでは「緊急地震速報」が受信できない、という点でした。

しかし、今回の正式対応に伴ってETWSに対応、緊急地震速報も受信できるようになりました。

my楽天モバイル」でエリア確認可能に

以前のiOS版「my楽天モバイル」アプリには、エリア確認機能はありませんでした。しか

しかし、2021年8月27日のアップデートより、回線エリアの表示に対応しました。

iPhone SE2では回線の自動切り替えなし

iPhone SE 第2世代では、「パートナー回線エリア」から「楽天回線エリア」に入っても、回線を自動的に切り替えてくれません

回線自動切り替えはiPhone 12以降の機種で対応しています。

iPhone SE 第2世代で回線を切り替えるには、

  • 機内モードのON/OFF

  • 本体の再起動

という方法が示されています。

パートナー回線エリアでもSMSは受信可に

正式対応前の楽天モバイルでは、パートナー回線エリアではSMSを受信できない、という不便な仕様がありました。

「Rakuten Link」アプリを利用すればこの問題は解決する問題であったものの、アプリの認証などでSMSを利用するシーンがあるのも事実。少し不安な仕様でした。

しかし、正式対応後は、パートナー回線でもSMSが受信可能になりました。

結論:iPhone 12以降 or 楽天端末以外は、サブ回線運用が◯

楽天モバイルのeSIMは確かにiPhoneで利用でき、サブ回線としては非常に便利です。

ただし、それは正式対応した後の最新のiPhone 12シリーズであればの話。

旧機種やiPhone SE2の場合、回線切り替えの部分で不便な仕様が残ってしまいました。

楽天モバイルが提供しているAndroidスマートフォンであれば、そういった問題は起こりません。従って、iPhone 12以降の機種や楽天モバイル端末でない限りは、サブ回線運用が良いですね。



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