見出し画像

卓球・早田ひな選手がくりだす「天翔龍閃」

先日行われた卓球「2020 JAPAN オールスタードリームマッチ」。ガチガチの勝負というよりは、夢の祭典といった印象でしたが、それでも久しぶりに観られた卓球の試合は感慨深いですね。

その中で気になったのは、女子の早田ひな選手。今年の全日本選手権を制した彼女のある特徴が気になりました。早田ひな選手は左利きなんですが、通常左利きの選手は右足前、左足後ろにしてレシーブの構えをします。自分の左側に空間を作る感じですね。しかし、彼女はその足が逆、つまり右足後ろ、左足前(逆足)なんです。

バックハンドの打ちやすい逆足スタンス。現代の卓球ではバックハンドのレシーブ技術の発達が凄まじく、そのバックハンドを生かせる足のスタンスのとり方になっているんですね。とはいえ、その分フォアハンドが打ちにくくなるデメリットがあります。少なくとも私は逆足でフォアハンド、打てないですよ。

逆足でくりだす技といえば、やはり「るろうに剣心」に登場する奥義「天翔龍閃」ですね。通常とは逆の足で踏み出すことによって刀を加速する、という如何にも漫画的な技ではあるんですが、現実の卓球でそれをやってしまうとは。

漫画の「天翔龍閃」は、一撃目をかわしても、目の前の空間に相手を引き寄せ、二撃目で仕留める、という技になっていました。早田ひな選手のレシーブも、一撃目をとることができたとしても、バックハンドの強烈なスピンで相手のレシーブを限定させ、その次の球で仕留めることができる、というワケです。

卓球の若い世代は、本当に漫画みたいなことをしてしまうというか、どんどん次の時代を切り開いている印象です。早田ひな選手の今後のさらなる活躍が楽しみですね。




継続的な活動のため、ぜひサポートお願いします!