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Letter from Lapua|pääsiäinen

4月12日は、イエス・キリストの復活祭・イースター(フィンランド語では “pääsiäinen”(パーシアイネン)といいます)。

フィンランドでは、春の訪れの時期とも重なり、クリスマスやメーデーに並ぶ盛大なイベントとされています。
3月の終わり頃から、誕生や繁栄の象徴とされる、たまごやうさぎをモチーフにしたお菓子や雑貨がさまざまなショップに並び、チューリップやスイセンが花市場に溢れ、街中が賑やかな雰囲気に。

今年のイースターは残念ながら、街に出てお祭り!とはいきませんが、
お家の中を飾りつけして、もうすぐ迎えるイースターを楽しむ、フィンランドの様子が届きました。

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フィンランドのイースターといえば、ネコヤナギが欠かせません。
フィンランドでは、イースターの一週間前の日曜日に、子供たちが魔女や魔法使いに仮装をして各家庭をまわります。ネコヤナギは魔女の杖の役目。カラフルな羽をつけたネコヤナギを持って、呪文を唱えます。

“ Virvon, varvon, tuoreeks terveeks, tulevaks vuodeks, vitsa sulle, palkka mulle!”
(この幸運な一年をもたらす小枝の代わりに、何かごほうびをくれませんか。)

子供たちは、ネコヤナギと交換に、お菓子やコインをもらうのだそう。
アメリカのハロウィンのような、かわいらしい風習ですね。

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家の中も、ネコヤナギや、手作りのたまごやうさぎを飾り付け。

そして、イースターの特別なスイーツ “mämmi(マンミ)” や “pasha(パスハ)”を楽しむのだそう。
以前スイーツイベントを開催していただいた、ヨハンナ・ノウシアイネンさんのサイトでは、パスハのレシピをご紹介していますので、こちらもぜひのぞいてみてくださいね。

他にも、かがり火を焚いて家族や友人と集ったり、フィンランドのイースターにはさまざまな風習があるようです。

フィンランドの人々は、家時間を楽しむのがとっても得意。
日本ではあまり馴染みのないイースターですが、今度の日曜日はご家庭で、イースターを祝ってみるのはいかがですか。