時代が45年早すぎたバブル期の農道空港

すごいですね、本当にバブル期の設備って夢がありますね。というかこれって単に失敗と言うのではなくパイロット養成の場に転用するとか考えられなかったのですか?今でこそLCCだらけでパイロットが全然足りないという状況ですが。それにいよいよ無人ドローン宅配が本格化するので日本は発想が45年進んでいたのです。1980年代では早すぎたのです。

ちなみに1998年に全面廃止されました。そりゃそうだ。燃料代だけでペイしないのだから。ふくしまスカイパークに至ってはギリギリ1998年完成ですが日体大の航空学部計画として転用しようとして失敗しました。

そもそも東北自動車道があるので全く不要でした。

東京から2時間でトラック輸送で福島市に着くので。

これ作るのであれば「福島空港線」を作ってかつ磐越東線を電化すればよかったのにっていつも思うんですよね。いわき市から郡山経由で海外に行けるじゃないですか。今や小野新町~いわき間は廃線の危機です。昔は鉱山から来る炭鉱貨物でにぎわっていたのですがね。

バブル期の失敗の本質って

「やべっ!! バブルで失敗しちゃった。潰そう!」ではなく
そのレガシーをどう活かすか、ではないのでしょうか。1991年にバブル崩壊。ならば1992年に全国の大学に「航空宇宙工学部」を新設すれば傷は浅かったじゃないですか。しかも地方に学生は残る上にパイロット免許も取れる将来安泰な学部なんだし。最近この手の学部を新設したのは桜美林と法政ぐらいです。アホですか?もしこの手の学部を全国に普及させていればもうちょっとはマシな世だったんじゃないでしょうか。1農道空港で60億円もの税金を無駄にしてます。そうじゃなくて農道空港を教育の場に転用するんですよ。2024年になって今更「ドローンの時代だ!」となってももう遅いのですよ。

今更ですからね。空飛ぶクルマの時代になったのは。

ちなみに空港そのものを多数つくることは無駄ではないのです。単に航空宇宙工学部の新設だけではありません。そう、緊急着陸の場として転用できるのです。私の過去の記事を思い浮かべてください。速度計でしたっけ?ピトー管というのでしたっけ?あんなヒゲ1つダメになるだけで航空機って墜落するように出来ています。

「だから航空機なんて嫌だ」って私は思うのですがもう航空機の無い時代には戻れないので逆に教育機関兼本物の空港を整備するだけで緊急着陸の場が激増するんですよ。

もちろん航空整備士の養成を増やす必要があります。これでもかと古いボーイングの航空機を集めたらいいのですよ。

見てください。このガタガタな空港。これ13年前の東日本大震災の時にできたクラックです。まさにこれこそが国力の証明になってます。

というか福島はもっとデカイ失敗をしています。
JAXAって本当は浪江に発射場が出来る予定だったのです。もし原発ではなくJAXAだったら今頃浜通りは宇宙工学ハイテク都市になっていたのです。ですがJAXAはすでに福島第一が出来ていたことを理由に種子島に作ってしまったのです。

この8月11日のブラジルの事故。なんと氷結が原因だそうです。
え!? 凍るってどういう事!?って思ったのです。

飛行中の着氷もなにも高度4000M以上はもう氷点下の世界です。夏であっても。だとすると元から抗着氷機器って絶対にあるはずなんですよ。5000Mを2分で降下して墜落とかゲームオーバー以外の何物でもないですからね。除氷液というものも新千歳を経験してる人なら知ってますが浴びるはずです。ブラジルにはないのかな?(あるに決まってる)

こんなもんですよ、航空機って。いかに電車・新幹線は安全な乗り物かと言う証拠ですが何度も言うようにもう航空機の無い時代には戻れませんので着氷ごときで死なないように徹底的に整備しないといけないし航空整備士が不足してますなんて事態には絶対にさせてはならないのです。

抗着氷機器をオフにするアホっているのかな?

パイロットってそこまでアホじゃないことを信じたいのだが。

しかもブラジルじゃなくてFAA(米国の航空安全局)が調べているというのがさらに謎なんですがね。

わかることは「こういう乗り物だから整備は絶対にしろよ。整備士養成は絶対に怠るな。だから農道空港は無駄じゃないぞ」って事です。スイッチ1つで人は空の上では死ぬのですからね。

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