これまでの事、⑭ もう一度講師、そして再就職、そしてシナリオ、もうブレブレ
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これまでの事、⑭ もう一度講師、そして再就職、そしてシナリオ、もうブレブレ

喉が治らないせいでチャンスと思ってる舞台に満足に立てないかもしれない。

そんなプレッシャーから私はパニックを起こし、医者から「パニック障害」と診断された。

たかだか喉と思われるかもしれないが、私にとっては重大な事だった。

それに今まで上手くいかなかった人生もパニックに関係していると思う。

そして想像以上にパニック障害はきつかった。

呼吸が荒くなり、自分では抑えることができない。

死んでしまうんじゃないだろうかとさえ思った。

あまりの息苦しさから救急車を呼んだ時もあった。

「これはダメだ」

と思い、私はこのことをマネージャーに告げ、舞台を降板した。

とても出来る状態じゃなかった。

情けない結果になったが、心がほんの少しだけ安心した。

もうあんなしんどい思いをしなくてもいいんだと。

・・・。

その一方で、これじゃあ俳優はもう無理かもしれない。

そう思った。

結果的に私はこれ以降一回も人前で演じてはいない。

というか自分からやろうとはしてこなかった。

それが良かったのか悪かったのかは今でもよくわからない。

とにかく舞台を降板し、私はやることがなくなりアルバイトだけになった。

そんな時に前に働いていた職場から「講師をやってくれないか?」と声をかけてくれた。

演劇の講師だ。

仕事をもらえるのは嬉しかったが、病気の私で大丈夫なのかが不安だった。

私は正直に自分の病気を話した。

「それでもいい。」

とその人は言ってくれた。

そして私は講師になった。

飲食店でアルバイトをしながら講師の仕事をした。

自分でプレイ出来なくても教えることは出来た。

前にも書いたけれど、私は教える事に関しては下手ではないし、むしろ上手い方じゃないかと思う。

「楽しい」

と思ってもらえる授業は出来る。

「売れる」は分からないが「楽しい」は教えられる。

私は一生懸命やった。

でもそんな中で起きるパニック障害はきつかった。

突然呼吸が荒くなるのだ。

そのたびごとに薬を飲む。

落ち着く。

仕事をする。

これの繰り返し。

それに私の場合は一番朝が辛かった。

呼吸とかじゃなくて気持ち的に。

起きてすぐに「死にたい」と思ってしまうのだ。

体が全然休まっていない。

重だるく何もする気が起きない。

これじゃいけないとどこかで思ってはいるけれどどうにも出来なかった。

厄介な病気を抱えてしまったと感じた。

そして、そんな日々を繰り返していく中でもう一度転機が訪れる。

「講師」ではなく「教員」になってくれないか?

と相談があった。

要は社員になって。

ということだ。

私はこの学校で一度教員になっている。

もう一度働くなんていいんだろうか?

そんな思いもあったけれど、「これは転機じゃないか?」と考えて私はもう一度「教員」をやることになる。

たぶん、普通ならここで落ち着いて働きはじめ、物語は終わりになるんだろうけれど、現実というか、私のブレブレの人生はここでは終わらない。

知り合いから「ドラマの企画書書いてみない」と誘いがあった。


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エッセイ。40歳、元俳優、現在借金100万(総額500万)、未婚、パニック障害。 こうなってしまった経緯を綴って行きます。誤字脱字は勘弁してください。