看護師熱波師ショウの健康コラムVol.3 サウナとリンパ系🔥💃

今回は血流と同じく人の体を流れるリンパ系についてです。やや長い内容になってしまいますが、なるべくわかりやすく解説していきますので大目に見ていただければ幸いです🙏💦

まずリンパ系を知る前に、前回の【Vol.2 サウナと血流】を見返してもらうとわかりやすいのですが、人の体にはいらないゴミや二酸化炭素などを回収する「静脈」というルートがあります。しかしこの静脈も完全ではなく、全体の10%ほどの取りこぼしが出てしまいます。その回収されなかった取りこぼしは、体の隅々で今度は「リンパ管」というルートに吸収され、その中で「リンパ液」となって最終的に静脈に合流し、体内の水分の循環に戻っていきます🫀

この「リンパ液」は成人で一日あたり約1リットルの流量があり、体液の循環において大きな割合を占めています。またリンパ液には細菌などの異物をやっつける免疫細胞が多く含まれており、さらに老廃物などのゴミを回収・運搬して「リンパ節」という人の体に余分なものを取りのぞくろ過装置で処分してくれる役割もあります🚮

このように、リンパ系は血液の流れの取りこぼしをカバーして私達の体の水分量を保ち、また体の中のいらないゴミなどを処理して、感染やがんのひろがりを阻止するという重要な役目を果たしています🧘

しかし、リンパ系も血流と同じく、その流れが悪くなることで体の不調として現れることがあります。よく『リンパの流れが悪くてむくみが出る』と聞くと思うのですが、この「むくみ」とは体の水分の出入りがうまくできなくなり体の一部でたまってしまった状態を言います。これは静脈やリンパ管に吸収される余分な水分が残ってしまうためであり、放っておけば皮下脂肪やセルライトになったりと、体型を意識される方にとっては見過ごせないものだと思います🍐😱

ではリンパ系の流れをよくするにはどうすればよいかというと、心臓は血液を流すポンプの役割を果たしますが、リンパ管にはそのような大きなポンプがありません。そのため、人の体の動きとともに起こる筋肉の運動によって生じる圧力や、 体の外からのマッサージ刺激などがリンパ液を流す助けとなります💆

取り組みやすいのはマッサージになると思いますが、マッサージといっても難しいものではありません。手足の端の方(脚なら足首)を包むようにつかみ、ゆっくりと付け根の方まで撫でるように滑らせます。ろ過装置であるリンパ節の多くは手足の付け根の近くにあるため、体の端にたまった水分をリンパ節に流していくイメージですね🏞️

最近体のラインが気になってきた…そんな方はサウナで血流アップとともに、リンパの流れを意識したマッサージをしていくことで相乗効果を意識してみてはいかがでしょうか🕺✨

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