看護師熱波師ショウの健康コラムVol.8 サウナと飲酒🔥

以前に投稿したvol.2「サウナと血流」とvol.3「サウナとリンパ」において、人の体には不必要なものを集めて処理するための流れがあることをお話しさせてもらいました。サウナにおけるデトックス(解毒)効果はここからくる説だと思うのですが、一方で「サウナでアルコールを体から抜くことができる」と聞いたことがある方も多いと思います。今回はそこに着目して、サウナと飲酒の関係についてお話ししたいと思います🍶

結論から述べると、飲酒後にサウナに入るのはたいへん危険なので必ず避けるべきです。お酒に含まれるアルコールには脱水作用があり、これがサウナの発汗と相まって体からの水分の消失をより加速させてしまい、脱水になりやすくなってしまいます🚫

アルコールの脱水作用の1つに利尿作用があり、これによって飲酒で補給した水分量よりも多くの水分が尿によって体から出てしまいます。2つ目には、人は体内でアルコールを分解する際に水分を必要とするということが挙げられます。アルコールは分解の過程で、アセトアルデヒドという物質が生成されたのち酢酸になり、最後は二酸化炭素と水に分解されます。この分解の過程の中で作用する酵素が水分を必要とするため、結果的に体内から水分が奪われることになります🧟💦

また、アセトアルデヒドは毒性が強く、体の水分が少ないと排出が遅れてしまうため二日酔いになりやすくなってしまいます。「サウナでアルコールを抜く」という行為は、その実まったくの逆効果なのです🤮

逆にサウナ後のお酒を楽しみにしている方も多いと思いますが、これはサウナ前後でしっかりと水分補給をしていて、かつ飲みすぎないことを前提とするならOKと言えるでしょう。サウナも飲酒も脱水を促すものなので、その失われる水分を考慮してこまめに補給すること。そしてこれはサウナ時に限りませんが、羽目を外さずにお酒は適量にすること。ちなみに厚生労働省によると、成人男性の適切な1日のアルコール摂取量は20g程度、成人女性だと10g程度とされています(アルコール20g=ビール中瓶500ml or ウイスキーダブル60ml など)🤤🍻

サウナもお酒も楽しめるよう、まず自分の体をいたわることが大事ですね🧖🚰

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