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だれかに話したくなる山本周五郎日替わりドラマ〜スタッフつれづれnote❹

こーんにーちわー!

NHK BSプレミアム「だれかに話したくなる山本周五郎日替わりドラマ」スタッフの橋立です。
このドラマは、時代小説の名手として知られる山本周五郎短編小説を、朗読を交えながら構成した1話完結の30分番組です。
朗読は、アニメ「進撃の巨人」のエレン役でも知られる声優の梶裕貴さん!

大変ご好評いただき、この度、第2弾の放送が決定しました!
今回も珠玉の短編小説8タイトルを10回に分けてお届けします。2022年2月3日からスタートしますので、ぜひご覧ください。


さーて、このつれづれnoteでは、山本周五郎作品を原作にした映画を勝手にご紹介します。

題して「みんな観たほうがいい 山本周五郎原作映画」

きっとだれかにおすすめしたくなるホロっといい映画ばかりです。
3日に一度くらいのペースで投稿していきますので、どうぞよろしくお願いします。

それでは4本目いってみましょう!
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なみだ川(1967年/配給:大映/79分)

(概要)

「おたふく物語」を原作にした、三隅研次監督作品。

本当に見てきたかのような江戸の日常が画面の隅々まで描かれており、眼福です。
おしずには藤村志保、おたかに若柳菊という『古都哀愁妹いもうと』のコンビ。
貞二郎には細川俊之が配役されています。
脚本は、『西鶴一代女』『近松物語』など、溝口健二監督とタッグを組んだ依田義賢。

(あらすじ)

おしず、おたかの姉妹は、病気の父に代わり、生計を立てて暮らしている。兄の栄二は不良で、金をせびりったりして姉妹を困らせていた。
ある日、おたかに縁談が持ち上がった。
おたかは不良の兄のことを気にかけ、そして残されるおしずのことを気にかけ、縁談を断る。
しかし、妹の本心を知るおたかは縁談をまとめようと奔走するが…。

(感想)

おしず役の藤村志保は大映の研究生だった頃に原作に読み、出演を熱望したそうです。
物語の中に本当に生きているような名演です。

世間知らずでちょっと間抜けだけど、根がまっすぐなおしず…
一生懸命でみずみずしい姿…
だからこそ、いじらしく、哀しい物語…!!
姉妹がお互いを幸せを思い合う、山本周五郎原作らしい、心温まる作品です。
プログラムピクチャーのタイムスケジュールに合わせた尺(79分)ですが、正直もっとたっぷり観たい、浸りたい作品!

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次回は、「日日平安」が原作、朝ドラ「カムカムエヴリバディ」でも話題になった『椿三十郎』(1962年/黒澤明)をご紹介します。

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