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だれかに話したくなる山本周五郎日替わりドラマ〜スタッフつれづれnote❻

こーんにーちわー!

NHK BSプレミアム「だれかに話したくなる山本周五郎日替わりドラマ」スタッフの橋立です。
このドラマは、時代小説の名手として知られる山本周五郎短編小説を、朗読を交えながら構成した1話完結の30分番組です。
朗読は、アニメ「進撃の巨人」のエレン役でも知られる声優の梶裕貴さん!

大変ご好評いただき、この度、第2弾の放送が決定しました!
今回も珠玉の短編小説8タイトルを10回に分けてお届けします。
2022年2月3日よる7時からスタートしますので、ぜひご覧ください。


さて、このつれづれnoteでは、山本周五郎作品を原作にした映画を勝手にご紹介します。

題して「みんな観たほうがいい 山本周五郎原作映画」

きっとだれかにおすすめしたくなるホロっといい映画ばかりです。
3日に一度くらいのペースで投稿していきますので、どうぞよろしくお願いします。

それでは6本目いってみましょう!
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初笑い びっくり武士道(1972年/配給:松竹/87分)

(概要)
「ひとごろし」を原作にした、野村芳太郎監督作品。

主人公は双子六兵衛を萩本欽一、宿敵・仁藤昴軒を坂上二郎が演じています。
六兵衛を手助けする女・おようには『男はつらいよ』の初代マドンナ・光本幸子がキャスティングされています。

昴軒に討たれる平兵衛にピーター、六兵衛に入れ知恵する穴ドロの半次役は田中邦衛、他にも嵐寛寿郎や宍戸錠など、新春らしい豪華名優ぞろい。

(あらすじ)

臆病者の若侍、双子六兵衛は妹・かねと細々と暮らしている。
ある日、藩主が寵愛していた家臣・加納平兵衛が仁藤昂軒に斬られる事件が起こる。
怒り狂った藩主は「上意討ち」とし、昂軒斬りを命じるが誰もやりたくない。
臆病者の妹と罵られ、嫁ぎ先のない妹を案じ、六兵衛は「上意討」を買って出た。
果たして、腕に自信のない六兵衛はどうやって武芸の達人・昂軒を討つことができるのか!?

(感想)

コント55号主演の新春初笑い映画です。
ストーリーは原作を忠実に、六兵衛の頼りなさや昴軒の強靭さなどを、誰もが楽しめるように描いています。
犬や猫までもが六兵衛の活躍を喜んでいるように登場、動物の演出がとても素晴らしい。
退屈な時間が1つもない87分間、観客を置いていくことのない、お正月映画にはぴったりの作品です。
巨匠・黒澤明から「日本一の助監督」と呼ばれた野村芳太郎。
この映画の2年後には『砂の器』を撮っています。

この他、周五郎作品では『五瓣の椿』(1964年/配給:松竹)を撮影の川又昴とともに撮っています。

力量の計り知れない演出、芸達者な俳優陣、そして周五郎の原作。日本映画の地力が光る、とても大好きな作品です。
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次回も「ひとごろし」が原作の『ひとごろし』(1976年/配給:松竹/大洲齋監督)をご紹介します!

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