Earthboat Village Kurohimeの魅力は? 改善点はある? 野田クラクションベベーにインタビュー
こんにちは。ホカホカラジオの裏方担当、金井です。
今年の4月、Earthboat Village Kurohime(以下、Earthboat)について野田クラクションベベーさんにインタビューしたのですが、記事にするのに時間がかかってしまった結果、当時の懸念点の多くは改善されました…!(詳しくは、Earthboat Village Kurohime アップグレードのお知らせをどうぞ)。それはそれとして、本記事では、オープン当初のベベさんの想いをお伝えできればとおもいます。
日常と非日常の中間
――(取材前日に宿泊してみて)お世辞抜きで、とてもよかったです。
ベベ:それは、うれしいです。ぼくたちもEarthboatがいいことはわかっているんですが、じゃあ、それをどう伝えるかがいまの課題で…。
――『ウォールデン 森の生活』(ヘンリー・デイヴィッド・ソロー著)という本があるんですけど、それを思い出しました。事前に聞いていた通り、Earthboatはいわゆる“グランピング施設”ではないけど、その要素も持っている。なんだけど、どこか「生活」の延長線上でもあるというか。
ベベ:まさに、Earthboatの生みの親であるゴウさん(元LAMP代表取締役で野田クラクションベベーの名付け親。株式会社Earthboat代表取締役)も同じようなことを言っていました。プロジェクト全体の名前が「Earthoat Village」なんですけど、ゴウさん曰く「これは村なんだ」と。
――敷地内に複数の宿泊施設が点在しているだけではない。むしろ、家が点在する“村”であるのだと。
ベベ:そうなんです。だけど、最初に聞いたときはよくわかんなくて。いや、宿の集まりじゃん。だいたい、村って時間をかけて出来上がっていくものでしょって。最近になって、そのコンセプトがしっくりくる瞬間もあるんですけど。
――朝、ドアを開けっ放して食器を洗っていたときに「あ、これは生活だ」って感じたんです。滞在期間中は、キャンプのような「非日常感」を味わっているんだけど、どこか「普段の生活」と地続きでもあって。便利と不便の中間、それが魅力なのかなと。
ベベ:そこがふつうのキャンプともちがうところですよね。それを感じてもらうためにも、ぜひ連泊してほしいんです。
――1泊2日だと、どうしても動きが限定されますからね。
ベベ:連泊だと信濃町全体をたのしんでもらえるじゃないですか。Earthboatの近くには素敵なお店があるので、そういうところを回って、また夜に帰ってくるのもオススメです。
EarthboatとThe Saunaの共通点
――Earthboatは、ユーザー次第で様々なたのしみ方がありそうですね。
ベベ:お客さまからは「Earthboatでの過ごし方がイメージできない」という意見も出るんですけど、こちらから全部を教えすぎても…。
――そこは、ぜひ自ら見つけ出してほしいですよね。では、おすすめの季節はどうでしょう?
ベベ:noteにも書いたんですけど、ぜひ冬にきてほしいですね。ぼくは、夏しかキャンプができないとおもっていたんです。だけど、Earthboatがあればオフシーズンでもキャンプができた。
これは、The Saunaを作ったときにちょっと似ていて。京都みたいな場所だったら通年で観光客が来ますけど、野尻湖って夏のオンシーズン以外はほぼ来ないんですよ。それがThe Saunaをつくったことで、むしろ冬もたのしめるようになった。
――The Saunaというそれまでにない装置を置いたことによって、春夏秋冬それぞれの季節の魅力を引き出せるようになったと。
ベベ:あとは、屋外でやるだけでたのしくなることってあるじゃないですか。キャンプでごはんをつくって食べるだけでも、何倍も美味しく感じられたりとか。その点もアウトドア・サウナに似ている気がしています。
――とはいえ、キャンプはギアを用意するのにもお金がかかる。はじめるまでのハードルが高いんですよね…。
ベベ:キャンプでも釣りでも、自分で一式揃えた方がたのしいですからね。だからこそ、その手前の体験として、Earthboatが「外で遊ぶって楽しいんだ」とか「キャンプはじめたい」のきっかけになればいいなとおもいます。
――個人的には、やはりサウナ付きというのがうれしいです。
ベベ:サウナでいえば、「着衣サウナ」って呼んでるたのしみ方がありまして。さっき「冬がオススメ」って言いましたけど、あまりにも寒ければ、やっぱり耐えられないじゃないですか。そこにサウナがあることで、 外で過ごす時間を長くできるんです。ロウリュ、水風呂、外気浴もできるけど、あえて40度くらいの低温にして服のまま入る。ようは、暖炉付きの暖かい部屋が別である感じです。
――なるほど、その考え方はいいですね。
ベベ:低温のサウナ室で暖まったら、また屋外の時間をたのしんでもいいし、そのままサウナ室で映画を観るのもオススメです。
いろんな人に使ってもらって、たくさんの意見を聞きたいんです。続けることでどんどん変わっていくのもThe Saunaと一緒なんです。
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