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お遍路ウォーキング日記(40:二十四番最御崎寺へ ⑥)

【2024年2月12日(月曜日) Day 40】

 ついに高知県に入った。高知県は広い上に札所は少ないことから移動にも苦労し「修行の道場」と呼ばれている。基本的には海沿いの道を進むがその海は波も荒い太平洋でなお一層修行をしているリアリティを感じるのだと思う。

 高知県に入るとまずは東洋町という町に入る。この町は北部の甲浦かんのうら地区と中部の生見いくみ地区そして南部の野根のね地区の三つに分かれていると考えるとわかりやすい。今日いる場所は生見地区でここには東洋町役場もある。

 もとは生見、甲浦がひとつの甲浦町という町で、そこに野根町と合併して東洋町が生まれた。これが昭和大合併の頃の話。東洋町という名前はイメージ先行の瑞祥ずいしょう地名のように見えるが、実は名前がなかなか決まらず高知県が決めたという経緯がある。東側に太平洋があるので東洋町になったという。

 この東洋町の野根から先には丸い石の海岸が続き、このルートのハイライトとも言える場所がある。ゴロゴロ浜と呼ばれ国道が開通する前は海端の遍路ころがしだったということだ。

 このゴロゴロ浜は延々と続き隣の室戸市の佐喜浜さきはままでつながっている。この間太平洋沿いの絶景が続く。

 先述の甲浦には駅があり、牟岐線の阿波海南駅まで鉄道が通っている。阿佐海南鉄道と呼ば日本で唯一DMV(レールと道路の両方で走れる車両)が運用されていて佐喜浜や室戸岬にまで運行されている■

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