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入院五日目

【療養日記2024 8月9日(金)☀️☁️】

退院遠のく。

 昨日のMRI失敗の為に病気の正確な判定がつかず、退院しても何かしら見落とすリスクがある事とやはりMRIは必須だとしつこく説明され、来週火曜日主治医立ち会いで鎮静剤を投与の後MRIを受ける方向に半ば強引に話を持って行かれた。

 週末には退院できそうだと思っていたのに誠に残念である。ただ脊椎炎で入院した時に比べたら受けるストレスは少なくてまだ数日くらいなら耐えられそうである。

 この病院も食事はよく、納豆が食べられないのは仕方がないにせよそういう生活面で強いストレスを受けていないのは本当に助かっている。

 今日も朝からルーティンに従って動くが、昨日のMRIの事もあり真夜中に目が覚めてその後2時間近くも寝付けない状態が続いた。六時半に起きてデイルームに行き写経を始めたが途中ですごく眠たくなりミスばかり。

 入院中何度も写経をするのはメディテーションの目的もあるが、写経の出来によってその日の調子を伺い知ることができる。ミスの多い日はそれなりに気持ちが揺らいでいたりストレスが溜まっていたり、マインドに強い負担がかかっている証拠だと自分では考えている。

 もともと経本も見ずに写経を、それも「旧字体」「新字体」「簡体字」「ハングル」と書き分けるのは難しく、ミスなく書けることの方が少ない。正直こんな四つも覚えたから尚のことこんがらがって間違いやすくなる。

 また筆の調子もその時その時、インクの含みだの筆先の整い具合だのの微妙な変化が大きく影響する。

 もうひとつハングルは書けるから書いているが韓国の人は写経をする時漢字で書くらしい。そりゃそうだ。ハングルで写経するというのは日本人で言えば写経を平仮名で書いているのと同じことなのかも。とは言えハングルは漢字一つに文字一つ、しかも音読みしかないという法則性もあり、写経向けではないかと思う。

 筆ペンでも写経をするコツは呼吸にあり、これが瞑想にもつながる。多分知っている人も多いかと思うが知らない人もいるだろうから書くと最も大切な事は口でも鼻でもゆっくりと息を吐き、息を吐いている時だけ字を書くことだ。息を吸っている時に字を書いてはいけない。コレができれば筆ペンでも思うような字がすぐにでも書ける。

 瞑想の場合は息を吸う時もゆっくり吸う。なのでできるだけ呼吸の速度を抑え、瞑想に近い状態からの呼吸をして息を吐くときだけ字を書く事を心がける。これで驚くほど字のふらつきやバランス崩れが防げる。

 朝食は今日も配膳が早かったが8時ちょうどからスタート、ラジオのまいにちハングル講座を聴きながらゆっくり過ごす。朝食後1時間して最初の30分間ウォーキング。終わると体を休ませながらハングル講座の復習。キリの良いところでMacを出してカレンダー作りの続きをお昼までする。

 このルーティンの動きは何かを完了させる必要はなく、時間が来たらそこでやめて時計に従う事も大切だ。昼食の時間が来たので途中で全てやめて昼食を食べた。

 昼食はカレー。カレーなんて食べちゃっていいのかわからないがじっくり味わい、食後1時間くらいはのんびり過ごしたりハングル講座のおさらいをする。今日は殊更にハングル講座の復習が多い。

 食後1時間したらかなり眠たくなってきたが2度目の30分間ウォーキング。その後は少し横になって休み、2時過ぎに下の階のコンビニへ。コンビニも3日振り。入院延長も決まってしまったのでコンビニでコーヒーやお茶などを買い込んでおいた。デイルームの自販機で買うより安いし、特にコーヒーは大きなサイズが安い値段で売られている。

 夕方4時からはシャワーの時間。その後デイルームに直行して写経をする。

 一年半前の入院時とは違って面会に来る人も多く、今日は大部屋にいる4人中自分以外の3人に面会が来ていた。面会は1人につき一応2人くらいまで、時間は60分以内と言うことにはなっているが家族4人くらいで来て途中でリハビリに入ってその間家族はデイルームに待機なんてのもいたので事実上面会は許されているのと同じだ。

 こんなんで大丈夫なのだろうか、不安にもなる。

 そのうち何かあってからでは取り返しが付かないとも思うのだが。

 昨日の部屋で夫婦喧嘩のクズオヤジにも奥さんの面会があり、もう夕食中だというのにまた病室で夫婦喧嘩が始まる始末だった。何とかしてくれ。

 食後はまた20分歩く。歩いた後はデイルームに移動して「まいにちハングル講座」のおさらいとハングルのタイピング練習もした。

 ところがその途中で大きな地震があり院内は少しざわついた。結構大きかったと思うが震度は3。最大震度は秦野で5弱だったらしい。妻はちょうどバスに乗っていたようで気づかなかったようだ。

 以前脊椎炎で入院していた時にも東日本大震災の余震のようなものがあってビックリしたことがあったが、入院中の大きな地震はちょっとどうすれば良いのか本当に迷う■



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