優秀な人材をやめさせてしまう上司の特徴 〜秋分〜
いつまで続くのかと思っていた暑さから、急に涼しくなりましたね。
本日は「秋分」。「陰陽の中分なればなり」(暦便覧)にあるように、昼と夜の時間がほぼ等しくなり、次第に昼が短くなっていきます。
こんばんは、大野です。
日本を代表する電気メーカーの新任主任研修にて。
「主任になって、何か変わりましたか?」
毎年、研修の冒頭に決まって聴いてみるのですが、残念ながら、肩書きだけが変わって、何も変わっていないという人がほとんどです。
会社は給与は上げているのに。
これが多くの大きな組織での実情です。
「なぜ主任に昇格したのか」
「今後はこうしたことを期待している」
理由や背景、期待など言葉にして伝えてもらえれば、人はその期待に応えたいと思うもの。
しかし、研修だけでは、人の意識はなかなか変わらないものです。
人材開発の成果が上がらなくてお困りの方、お気軽にご相談ください。
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優秀な人材をやめさせてしまう上司の特徴
できる部下ほど辞めていく…
そんな状況に陥っていませんか?
実は、どこの組織でもよく見られる現象です。
なぜ優秀な人間から辞めていくのか。
理由は様々ありますが、その1つは、人は「自分の価値を認めてもらえる場所」を求めるからです。
できる部下を手元に長く留めることができない上司には、ある共通点があります。
注意を向ける先が間違っているのです。
過去の私がそうでした。
帝国ホテル時代、人材育成部門での長いキャリアの後、管理職として営業部に異動。
それはそれはもう大変で。
人材育成については誰にも負けない自信があったものの、営業なんて完全に初心者の私が、営業部門をマネジメントしなくてはならない状況は精神的にキツくてキツくて。。。
周りの皆さんに色々と教えてもらいながらの毎日は、新しいことを知れるという意味ではとても充実していた反面、管理職としての立場からすると申し訳なく、もどかしい思いで一杯の日々。
そこに異動してきた入社2年目の女性社員。
私は彼女を育成することに逃げ込んだのです。
営業は教えられないけれど、社会人経験として教えられることがたくさんあり、自分の存在意義をそこに見出してしまったのです(恥)
一方、営業経験が長い部下たちには、私が教えることはなにもないので基本的に放置。
「何かあったら声かけてね」ぐらいのスタンスでした。
しばらくして、一人の優秀な部下から退職すると報告が。
今まで、自分の部下から離職者を出したことがなかっただけに、ショックを受けました。
まさか彼女がそんなことを考えているとは。。。
もっと話を聴いて関係性を築いておけば、相談してもらえたかもしれない。
後悔しかありませんでした。
これをキッカケに、組織マネジメントの仕方を見直さなくてはならないと強く思ったのです。
「教える」「指示する」「問題を解決する」ことが上司の役目だと思っていませんか?
仕事ができない部下に対しては、この役目だけで上司として機能するので、積極的に関わることで上司は勝手に「私はいい仕事しているな」と思い込んでしまいます。
ところが、仕事ができる部下にはこうした役目は不要で、一人で淡々と仕事をこなすため、上司は何もしなくて大丈夫と思ってしまうのです。
結果、できる部下とのコミュニケーションの機会も質も量も減ってしまい、その部下は組織への所属意識が希薄になっていきます。
そして、当然の帰結として「もっと自分を必要としているところ」を探すようになっていくのです。
「できる部下にこそ、頼る」
上司としてのあなたの役目の1つは、できる部下と関係性をしっかりと築いておくことです。
「教える」スタンスではなく、「教えてもらう」のです。
「この件について、一番詳しい佐藤さんの意見を聞きたいと思って」
「このジャンルであれば、田中さんに聴くのが一番だと思ったんだけど、教えてくれる?」
「いつも仕事が速い山本さんに、ぜひその進め方を教えてもらいたい。そして、それを職場に還元してほしい」
プライドが邪魔して、こういった振る舞いができない管理職が多いのも事実です。
ただ、このアプローチは、できる部下と組織をつなぐ方法としてとても有効です。
コストもかかりません。
仕事ができるのであれば、それだけ頼れると思って、部下の能力をより活かせるような関わり方をする。
あくまで1つの手法でしかありませんが、これだけで能力の高い部下の離職率を下げられるとしたら、やる価値があるのではないでしょうか。
では、できない部下はどうしたら良いのか?
それについては、秘訣がありますので、下記フォームからお問い合わせくださいね。
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本日の問い
できる部下を「任せる」という名の「放置」していませんか?
できない部下に手をかけがちではありませんか?
最後に
「指導力向上研修」オンライン体験セミナーですが、キャンセルが出たため、まだ若干名のお席がご用意可能です。
・若手社員の傾向とは?
・指導のポイント
など、実際の研修内容の一部をご体験いただけますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。
日時:2022年10月7日(金)10:00-11:00 (1時間)
費用:無料
会場:Zoomにて (お申込いただいた方に、追ってリンクをお送りいたします)
申込方法:こちらのリンクからお申込ください
https://lala-sunshine.com/ex-seminar
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
笑顔と感謝で溢れた毎日を!
大野加奈
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