新卒の離職を見過ごす人事
日差しは強くも、朝晩の冷え込みが身に染みる時季になりましたね。
本日は「霜降」。
「露が陰気に結ばれて、霜となりて降るゆえなり」(暦便覧)にあるように、朝夕の気温も下がり、霜も降り始める頃。
秋も終わり、冬の到来が感じられます。
こんばんは、大野です。
10月は、新卒のフォローアップ研修シーズン。
新入社員研修を経て、受講者の皆さんが、お互いにこの半年間での成長を実感し合う姿を見ることは、何物にも代え難いやり甲斐のひとつです。
帝国ホテル時代から、若手の研修を手厚く行ってきましたが、やはりフォローアップ研修を実施すると、新入社員の皆さんの気持ちが前向きになり、彼らの成長が加速することを感じられます。
最も吸収率の高い新卒の時期だからこそ、良質の学びの機会を多くとっていただきたいものです。
新卒の離職を見過ごす人事
激戦の新卒採用。
せっかく採用しても1年以内に11%以上、3年経てば30%以上が離職する。
なんとか離職率を下げられないものか?
多くの企業が抱える悩みのひとつです。
入社して数ヶ月経った新入社員は必ずと言っていいほど、こう口にします。
「なんで自分だけがこんな大変なんだろう」
「なんで自分だけがこんなに忙しいんだろう」
帝国ホテル時代を含めて、約15年新入社員と向き合ってきましたが、これは例年変わっていません。
それもそのはず。
入社間もない余裕のなさから自分のことしか見えづらく、自分のいる場所しか知らないからです。
比較対象がなければ、自分だけが大変な思いをしていると思ってしまうのは仕方がないことですよね。
しかし、こうした視野の狭さが、ストレス過多、はたまた離職につながっている可能性を御社では考慮していますか?
新卒に訪れる波
誰しも社会人になると、仕事、人間関係、生活などが変わり、それに適応するまでにある程度時間がかかります。
その目安は大体3ヶ月。
フォローアップ研修では入社してから現時点までを振り返るワークを行うのですが、まさにその様子を伺うことができます。
新入社員は、入社してからしばらくの間、
理想と現実とのギャップにくじけ、
覚えることに忙殺され、
できない自分にも向き合い、
落ち込む時期が続きます。
その状況から、少し仕事に慣れ、気持ちがようやく持ち上がってくるのに、大体7〜8月までかかります。
まずはこの第一段階を乗り越えられるように支援することが重要です。
そして、次の波は約半年後の10月前後に来ます。
少しできる仕事が増えながらも、まだまだできないこともあり、ミスや失敗が挫折の原因になる時期です。
こうした落ち込みやすい時期こそ、会社によって対応の巧拙が出るものです。
御社では、どのようなフォローを実施していますか?
新卒対応のうまい下手
自分自身を振り返り、客観視する機会をうまく与えれば、入社してからの成長実感を得ることができます。
一方、そのような機会が与えられないと、離職率が高まる傾向が強いのです。
同期と苦楽を分かち合い、「大変なのは自分だけじゃない」と互いに勇気づけること。
たったそれだけのことかもしれませんが、今の若手は、強く「共感」を求めているので、その「共感」から力をもらうことができるのです。
今の世代が、学生から社会人という大きな変化の荒波を乗り越えていくためには、
「自分を知る(=自分を客観視する)」
「同期とつながる(=組織間でつながりを持つ)」
ことが必要です。
そのために、日常の勤務から離れた非日常の場として研修があるのです。
そうした場を提供してくれる会社だということが伝われば、会社への愛着、組織への帰属意識の醸成に繋がります。
雇用の流動性が高まっている今、自社の貴重な人財を活かしていくために、成果の上がるフォローアップが必要不可欠なのではないでしょうか。
本日の問い
効果的なフォローアップを実施していますか?
新入社員の心理を理解していますか?
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新卒の離職率を如何に下げるか?
ぜひ一度ご相談ください。
https://lala-sunshine.com/contact/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
笑顔と感謝で溢れた毎日を!
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