見出し画像

女の子だってポケットが欲しい

男性の皆さん、
実は女性の服には殆どポケットが付いていないことをご存知でしょうか。

大きめのポケットが付いているコートを着た冬の季節ならいざ知らず、
軽やかなワンピースを着て日差しの中を歩けるような夏の季節なぞ、バッグを持たずに出かけることはほぼ不可能なのです。

▼参考画像:絶対にポケットがついていないであろうワンピース

そうなのです。
「両手に何も持たずに出かける」というのは、実はポケットの恩恵を存分に受けた男性の特権なのです。
右ポケットにスマートフォン、左ポケットにお財布を入れて手ぶらで歩いている男性を見ると「楽でいいなあ」と思うことが多々あります。

私があらゆる場所に物を忘れてくるのは、ポケットがないことに起因しているのではないかとすら思います。ごめんなさい、ただの言い訳です。

-------

ポケットの歴史を中世まで辿ってみると、当時人々は男女ともにポケットがついた服を着ておらず、腰回りにカバンをつけたり、ベルトから荷物をぶら下げたりしていたそう。しかし、都市化が進み、犯罪者の手口が巧妙化してくると、人々はスリ対策として衣服の内側にポケットを作り出します。

17世紀になると、男性服のポケットはコートやベストの外側に必ずついているアイテムになりましたが、一方で女性服についているポケットはペチコートなどの下に隠されたままで、大きく進化しませんでした。当時の女性のペチコートやパニエの下についているポケットは巨大で、ソーイングキットや時計、香水ビン、くし、ノートやペン、お金など、あらゆるものが入れられていたとのこと。(羨ましい)

そんな女性のポケットのあり方が変化した一番の要因は、フランス革命。
革命期、スカートの下に大きなポケットを持っていた女性は公共の場に自由に物を持ち込むことができましたが、この「自由」こそが、革命期に非常に恐れられていたそうな。
そこで、女性が反政府的な記事などを持ち歩くことを防ぐべく、衣服の下に隠されたポケットは取り除かれていったとのこと。

当時のポケットはプライベートなもの、秘密、ピストルといった誰かの命を奪うものも運べることを象徴していました。

政治において恐れられた「自由」を持ち運べるということで制限されていった女性のポケットは、20世紀にかけて、再び女性に獲得されていき「秘密」を運べるようになったわけですが、まだまだ男性の衣服ほどには普及してません。

女性が「バッグが欲しい♡」と言っているのをよく耳にしますが、その欲望はポケットへの渇望が形を変えたものかもしれないと思うとなんだか面白いですね。

-----

特に何か高尚なことを訴えたいわけでもなく、
「そういえば女性の服ってポケットないな〜」という気付きからつらつらと調べたことを綴ってみたのですが、バッグへの情熱が取り立ててない私としては、大きめなポケットがついた女性物の服が増えることを願うばかりです。全てをポケットに詰め込んで身軽にお出掛けがしたい。

出典:服の「ポケット」の由来と歴史、実は「政治」に関係がある|Gigazine

この記事が参加している募集

366日note更新チャレンジ中。よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはモノではない特別な体験に使いたいです。