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結局美味しければなんでもいいけれど

「北海道の焼きとりは、豚肉を使用している」という衝撃的な話を聞いた。

え、焼き・・とり?鳥?豚?そんなことある・・?
と、やや混乱したのでその話の真偽とルーツを調べてみる。

調べてみると、どうやらこれは札幌・室蘭で有名な豚肉の串焼き料理「室蘭やきとり」にまつわる話らしい。

北海道のソウルフードのひとつでもある「室蘭やきとり」は、北海道の南西の都市、室蘭市で誕生しました。北海道には室蘭市のほかに美唄市も焼き鳥店舗数が多く、この二つの都市が焼き鳥の街として有名です。
そして驚くべきは、この室蘭市の焼き鳥では「豚肉」を使用しているということ。北海道には、このほかにも函館市のコンビニ「ハセガワストア」で販売されている「やきとり弁当」でも豚串が入っており、道南地域では焼き鳥が豚肉であることが主流となっています。

その背景には戦時中の事情が影響しているとのこと。

北海道では太平洋戦争時、豚の皮で軍用の靴を製造するため、室蘭を中心に養豚場が多くありました。皮と肉以外は食してもよいとされていたため、室蘭市内には多くの豚もつ料理店があったといわれています。

また当時は鶏ブロイラー肉が普及するまで豚肉が安かったこともあり、そのころから室蘭市民にとって身近な食べ物でした。室蘭やきとりはそのような背景から、豚肉を使うことが一般的。お店によってはサガリ、レバー、豚トロなどさまざまな部位を提供しています。


じゃあなぜ「焼き鳥」と呼ぶのか?と調べてみたところ、wikipediaさんが以下のように言っている。

豚肉を使用するものの関東地方でいう「やきとん」とは呼ばず、鶏肉やもつを使ったものとの総称で「やきとり」と呼ばれている。

雑!!!

なにはともあれ、北海道の室蘭でやきとりを頼むと、豚肉が出てくるそうだ。
ここで育った子供たちは、別の地域に行ってやきとりを頼んだ時に「鶏肉」で出てきたらどんな気持ちになるのかとか、色々考えると奥が深い・・

物事にはやはりある程度理由があるのだなということと、
自分にとっては当たり前でも、違う文化圏の人から見ると「それなんで?」ってことは、もっと他にもたくさんいっぱいあるんだろうなということを思いました。

とりあえず、やきとり食べたくなっちゃった。

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