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5年日記のススメ

時は2013年。18歳の元旦からわたしは日記を書き始めました。

5年日記。

あまり聞き馴染みのない言葉かもしれません。
5年日記とは、5年分の同じ日の記録を同じページに書いていくことができる日記帳のことです。

この日記を始めたきっかけは、友達との会話。
「5年日記だって!面白そう!」
「これを書き終えるときには大学4年生か、大学時代がまるっとこの日記帳に詰め込まれるね!」
そんな話の流れから、二人で日記を購入してみました。

5年間日記を書き続け(勿論書けなかった日もある)
去年の大晦日に全てのページが一旦役目を終えたので
2018年ももう一ヶ月過ぎようとしていますが
この5年日記についてわたし的に良かったところをちょっとまとめてみようと思います。

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記憶メモリの外付けハードディスクとして使える

基本的に人って忘れっぽいです。(少なくともわたしはそう)
特に、瞬間的な感情。

「悲しい」「嬉しい」「恥ずかしい」「イライラする」

その時は強い感情だったとしても、
時間が経つごとにゆっくりと、でも確実に風化していきます。

でも正の感情も、負の感情も覚えているうちに日記に書き留めていれば
新鮮な状態のまま保存しておくことができます。
後から自分の感情を振り返ることも。

自分の脳にとどめておける情報の量なんてたかが知れているので、
ちゃんと「書いて」残しておくことは、確実に自分の財産になります。


一年前の「今日」の自分に出会える

「一年前のこの日何してたっけ」

思い出そうとしてもなかなかぱっと思い出せるものではないと思います。
5年日記では、上の欄に去年のじぶんの記録が残っているので
去年の今日の記録に簡単にアクセスできます。

意外と同じ日に同じようなことを考えていたり、
はたまた同じ日に風邪を引いていたり、
歴史は繰り返すってこういうことかしらという発見があって
とても面白いです。

過去の自分に対してコメントをすることもできます。

例えば高校3年生のわたしは
「コテでやけどした。
何年後かには髪の毛上手く巻けるようになってるのかなぁ」
と書いていて、
その頃よりは上手く髪の毛を巻けるようになっていたわたしは
「なったよ!!」
とコメントしておきました。


過去の自分に叱咤激励される

上の文章とも少し被りますが、毎日過去の自分と向き合わせられるわけです。
未来に希望をいだいていた過去の自分を、できるだけ失望させたくないという気持ちが芽生えます。

過去の自分の言葉に励まされることもあります。

当時弓道部の最後の試合に向けて気合が入りまくっていたわたしの5年日記には、
「諦めなければ夢は絶対に叶う!」
「自分のために泣くな、泣くなら人のために泣け」
など松岡修造ばりの熱いセリフがぺたぺたと付箋で貼られています。

こっ恥ずかしくてしょうがないけど、
でもやっぱりそういう熱い気持ちを純粋に持ち続けていた自分にはっとさせられることはたくさんあるし、負けてられないなと思うのです。


読むたびに新しい発見がある

日記とは、物語と同義だと思っています。
わたしから見る世界。
それは必ずしも真実ではなくて、その時わたしが真実だと信じていたもの。

その時とは少し違う時間軸にいる自分から見ると、
違う捉え方が出来ることもたくさんあります。

こういった物語の再構築がしやすいのも、網羅的に見ることができる5年日記の特徴ではないでしょうか。


「紙とペン」の素晴らしさ

完全なる個人的嗜好ですが、やっぱり紙が好きです。

スマホやPCで物を書いたり読んだりする機会が多い現代だからこそ
1日10分ほど、ペンを手に取り日記に向き合って文字を綴るという行為は
ある種神聖な儀式のような、自分にすっと向き合えるような、
そんな感覚を覚えます。

自分の筆跡で文字を綴ると、より自分らしい自分を残せるように思えます。

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わたしの5年間が詰まった大切な日記。
もはやプライベートなことを書きすぎて、おかげさまで最重要機密文書並みの絶対誰にも見せられない素敵な宝物になりました。

そもそも何かを続けるということがそんなに得意ではないわたしが
5年間かけてひとつのものを完成させたこと
それはある意味一つの成功体験で、「継続は力なり」を改めて実感することができました。


また、新しい5年が始まります。

今わたしの手元には新しい5年日記が。
まだ、ピカピカで真っさらなページばかりです。
これからどんどん「わたし」を吸収して膨らんでいくことでしょう。

今年の4月からには学生生活が終わりを告げ、
社会人としての人生がスタートします。

書き終える頃には、27歳。

どんなことを経験し、どんな考えを抱いて、
2022年12月31日のページを迎えるのでしょうか。

27歳のわたしは、どんな「わたし」でしょうか。
今のわたしに負けないように、頑張れ。


もし、この記事を読んで5年日記に興味を持ったら
ぜひ始めてみてください。
きっと世界に一つの大切な宝物になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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