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ありのままを受け入れて、伸びやかに育つ

録画をしていたプロフェッショナルを見た。
全国から視察が殺到するという「カリスマ教師」の井本陽久さんに密着した回だ。


彼の授業では、決して正解は教えない。だから、間違いもない。
黒板に書かれた問題をただ解いていくのは、自分の頭で考えていない、
出されたものを解くだけならば、他の壁にぶつかった時に乗り越えることができない、と言うのだ。
「自分の頭で考える」授業を行う、そんな一貫したスタイルを持っている先生だった。

印象的な言葉がいくつもあった。

「そのままでいい、そのままがいい。そのままで、ダメなはずがない。
「我々がありのままを認めていけば、子どもたちが将来必要になることなんて、身につくと思うんですよ。伸びるというか伸びていく。勝手に子どもたちが伸びていく。どこに行くか分からないけど。どの方向に行くかは、誰にもわからないし、彼らにもわからない。それを信頼して、見守っていく。」
今の君もこれまでの君の人生も全部、OK!大丈夫。って心から思ってあげられること。」

ありのままを認める、というのはまさに言うは易く行うは難し。
ましてや相手が自分より何歳も下の子どもで、自分の思い描いていた方向と違う方へ行こうとしたら「ありのままを認めよう」と思っていてもつい「そっちじゃないよ」と言ってしまいたくなる時もあるだろう。

これって子育てでも、またはマネジメントでも言えることだと思っていて、自分の中で一定の正解があればあるほど、手放しで信じることが難しくなる。決して相手の可能性を潰そうと思っているわけではないのに、親切心から正解(それが正解なのかはわからないのだが)を伝えてしまったり。

その難しさを軽々と乗り越えて(きっと軽々ではなく様々な葛藤を乗り越えていらっしゃるのだが)子どもの可能性を無邪気に信じる、そして子どもと一緒に、あるいは子ども以上に楽しむ、そんなことをやってのける先生だった。


すべての人には、可能性が無限大にある。
自分で自分の可能性を信じて、それは変な自己肯定感なんかでなくていいから「何度失敗してもいいんだ」というある種の自己効力感を持って。
その上で、その可能性を心から信じてあげられる人、「何度だって失敗してもいいんだよ。よく挑戦したね!」と伝えられてあげられる人がそばにいたら。
思いもよらない方向に伸びていく、あっと驚くような未来が待っているかもしれない。
これは何も教育の現場だけではなく、家庭で、そして組織でも取り入れられる考え方だと思う。

まずは自分の仕事から、そんな社会をつくっていきたい。
人が人の可能性を信じることができるって、本当に幸せなことだと思うんですよね。




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