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世界の覇権を獲るプロセッサ戦争【三強】

NVIDIA(米-Santa Clara

「NVIDIA」関連のニュース
https://jp.techcrunch.com/tag/nvidia/

言わずと知れた米半導体大手の半導体メーカー。
discrete GPU(単体GPU)シェアにおいて、NVIDIAは約80%前後と高く、GPU搭載プロセッサではIntel・AMDと並びまさに三国志状態。開発基盤・CUDAによってNVIDIAのGPUはAIコンピューティング界において支配的な地位を築いている。

Nvidia、GPUの販売が爆発的に増加し、市場シェアを拡大https://jisaku.com/news/2021/6/8123

特に「Geforce RTX」が有名で、「Geforce RTX 30」シリーズはマイニング需要と世界的な半導体不足による世界的な在庫不足だったが、マイニング大国・中国での仮想通貨規制により改善方向である。NVIDIAは新たに「Ampere」アーキテクチャを採用したGPUを発表した。

Ampereは何が「Turing比で2倍」なのか?―技術仕様から見るRTX 30シリーズ  https://vanillasalt.net/2020/09/24/ampere-arch-tech-deep-dive/
NVIDIAがAmpereベースの新GPU「RTX A5000」など8種を発表
https://gigazine.net/news/20210413-nvidia-8-rtx-gpus-ampere-cards/

近年ではDPU(Data Processing Unit)はデータセンター向けに最適化されたチップを「BlueField」シリーズを開発し、NIVIDIAはデータセンター分野において覇権を獲る為、プロセッサのラインナップが課題だったNVIDIAは、GPU以外にもMellanox(DPU)とArm(CPU)を買収して、データセンター特化型のGPU+DPU統合プロセッサやデータセンター向けCPU「Grace」を開発している。

NVIDIAが大賭けするデータ処理装置 (DPU) とは
https://www.axion.zone/dpu/
エヌビディアがCPU参入 アームと組みAI計算10倍速く
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN09EBS0Z00C21A4000000/
NVIDIAが初のデータセンター向けCPU「Grace」を発表、Armベースで従来のシステムより10倍高速
https://gigazine.net/news/20210413-nvidia-cpu/

あと日本とのつながりは、有名どころではゲーム会社・任天堂と「Nitendo Switch」の共同開発をしたり、トヨタの子会社・TRI-ADと自動運転関連の連携など。

AMD(米-Sunnyvale)

「AMD」関連のニュース
https://jp.techcrunch.com/tag/amd/

AMDも言わずと知れた半導体大手メーカーでCPU「Ryzen」やGPU「Radeon」が有名。AMDのCPUシェアは約20%前後で首位のIntelを、discrete GPUでもシェアは約20%前後で首位のNVIDIAを後方から追撃している。そんなAMDの強みは「CPUとGPU両方の生産」と「半導体製造メーカーTSMC(台)との強力なパイプ」である。

TSMCとの強力なパイプの強みは、TSMCの最先端プロセッサ製造技術に製造面を任せて、AMDは研究開発に専念できる事(=ファブレス経営)にある。TSMCの7nmプロセッサ製造技術により、2021年で全てのAMD売上製品に7nm製造技術が適用される。

プロセッサ市場の下剋上なるか? Intelを追うAMDを躍進させた2人の立役者  https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2005/15/news035.html

CPU分野では革命的アーキテクチャとして名を馳せる「Zen」だが、新たに「Zen 3」を開発し「Ryzen 5000」シリーズに適用した。今後は「Zen 4」を採用した「Ryzen 6000」が待たれる。(2022〜2023年あたり?)
GPU分野においても最新鋭のアーキテクチャ・「AMD RDNA 2」の開発、「Radeon RX 6000」シリーズやSamsungの「Exynos」でも適用される。

この10年で最大級のインパクトをもたらしたRyzen 5000シリーズ。2021年、買うべきCPUはこれだ!https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1301940.html
AMD Radeon RX 6000シリーズに採用されたRDNA 2アーキテクチャーとは  
https://www.pc-koubou.jp/magazine/45818#section03-01

2020年、AMDはFPGA開発の大手半導体メーカー・Xilinx(米)を買収した。FPGAは回路構成を変更可能なデバイスであり、用途によって適切な回路に書き換えられる柔軟性が強みである。AMDもNVIDIA同様、データセンタービジネスでの躍進を目指しており、データセンターに必須であるサーバーの開発にFPGAを利用する動きが見られた事が買収の要因となっている。

AMD、ザイリンクスを3兆6000億円で買収 株式交換で
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65532270X21C20A0TJ2000/

Intel(米-Santa Clara)

「Intel」関連のニュース
https://jp.techcrunch.com/tag/intel/

Intelと言えば世界トップシェアを誇るCPUプロセッサ界の王者。Intelの特徴は設計・開発・製造・販売ラインを垂直で行う「IDMモデル」を全て自前で構築している点にある。Intelは「Core i」シリーズが有名。CPU市場シェアは80%で特にサーバー型CPUに強い。GPU内蔵型CPUでも近年約60〜70%のシェアを誇る。

IntelのCore CPUの世代はデスクトップ向け14nmプロセッサ「Rocket Lake-S」とモバイル向け10nmプロセッサ「Tiger Lake」がある。お気づきの通り、AMDと比べて7nmプロセッサ化は遅れており、2022年発売予定の第12世代「Alder Lake」ではデスクトップ・モバイルで10nmを採用する。そしてついに2023年以降では7nm製造の目処が立ち「Meteor Lake」の発売が予定されている。

Intelはチック・タック生産モデルを採用している。設計はそのままでプロセスルール(配線太さ-nm)の縮小した世代を「チック」、プロセスルールはそのままでプロセス設計を変更した世代を「タック」と定義している。これを各世代で交互に適用しながら、プロセッサの進化を続けてきた。だが五年以上、タック・タック・タック・・・。実はIntelは14nmプロセスからの進化に苦戦していた背景があった。

【Zen4】AMD Ryzen 6000 vs Intel Alder Lake【次世代CPU対決】
https://bablishe.com/zen4-vs-alder-lake/

またIntelは製造拠点の拡充を強化しようとしている。例えば「Intel Foundry Services」と呼ばれる外部の企業に受託製造サービスを提供する例である。受託製造の多くがアジアに集中しているが、Intelの場合は欧米とイスラエルがメイン。IntelはIntel Foundry Servicesにより欧米での製造ラインを強化する見込みでである。

他にもIntelの新たな戦略モデル「IDM 2.0」ではMicrosoft・Amazon・Cisco・Ericsson・Google・IBM・Qualcommとの協業を表明しており、TSMC・Samsung(韓)・UMC(台)・Global Foundries(米)との受託製造連携も図る。Global Foundriesとは買収の噂もあった。

Intel、2023年に7nmのコンピュートタイルを持つ「Meteor Lake」を投入。x86 CPUのIPも顧客に提供へhttps://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1314015.html

最後に

DDR5対応はまだかいな。






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