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顧客体験を劇的に変える小さな言葉・「マイクロコピー」解説

「デジタル時代」と叫ばれて久しい昨今、WEBサイトやアプリのユーザー体験(UX)の重要性は高まるばかりです。

その中でも、特に注目されているのが、今回取り上げる「マイクロコピー」です。
マイクロコピーは、UIの一部として表示される短いテキストのことで、ユーザーが直感的に操作を理解しやすくするための重要な要素です。

今回は、マイクロコピーの定義から、その重要性、具体的な活用事例、意識すべき改善ポイント、そして未来の展望について詳しく解説したいと思います!


1. マイクロコピーとは何か

マイクロコピーとは、ボタンラベル、エラーメッセージ、フォームヘルプ、ツールチップ(アイコンやボタンにマウスオバーさせたり、タップしたりする際に表示される小さなポップアップのこと)、ナビゲーション指示など、ウェブサイトやアプリのUIに表示される短いテキストを指します。

これらのテキストは、ユーザーに具体的な指示を与えたり、操作をサポートしたりするためのものであり、ユーザーのストレスを軽減し、スムーズな操作を促します。

2. 通販におけるマイクロコピーの重要性

マイクロコピーは単なるテキスト以上の役割を果たします。
ユーザーにとってわかりやすい指示やフィードバックを提供することで、UXを格段に向上させることができます。

さらに、適切なマイクロコピーはユーザーの行動を促進し、コンバージョン率を向上させることができます。

逆に、不適切なマイクロコピーはユーザーを混乱させ、サイト離脱やアプリのアンインストールにつながる可能性があります。

3. 通販におけるマイクロコピーの効果的な活用事例

3.1 大手ECモールのCTA周りのマイクロコピーの例

Amazonでは、2種類のCVボタンを縦に並べて、それぞれ色とボタンラベルを異なるものにしている。
また、在庫状況についても、残りの点数までもCVボタンの上部に表示している。

AmazonのCTA周りのマイクロコピー


3.2 ECサイトのCTA周りのマイクロコピーの例

顧客が迷わないように、お届け間隔のプルダウンを指し示す形で「おすすめ」が表記されていてガイドしている。
それらの条件を選択しないとCVボタンを押下できない設定になっている。

富士フイルムヘルスケアのCTA周りのマイクロコピー


3.3 サイト上のエラーメッセージの例

わかりやすくエラーの内容を表示することで、顧客が何度もエラーになり、登録できなくなるストレスを最小限にする狙いが伺える。

サントリーウエルネスのエラーメッセージ

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