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LivingAnywhere Commons LAC石巻拠点でワークショップイベント|空家の廃材を活かした家具作りに参加!

7月21日、22日にLivingAnywhere Commonsの新拠点となる石巻で、空家の廃材を活かした家具作りワークショップイベントが開催。

今回は、無拠点女子のりこぴん(@2Rikoko)が実際に参加した感想も含め、イベントレポートします!

石巻の新たな魅力の発見もあり、今後のLAC石巻拠点となる予定の「小川ゲストハウス」に期待が高まりました。

【石巻家具作りワークショップ2日間の内容】
今回のイベントは2日間を通して行われました。

<1日目>
■石巻クリエイティブチーム「巻組」さんが現在行っている取り組み紹介
■石巻のまちあるき
<2日目>
■廃材を使った家具作りワーク
■SONOさんの昼食

イベント詳細ページ▼

石巻ってどんな街?

画像1写真:日和山公園鳥居

石巻市は宮城県の第2の都市。宮城の中心都市である仙台からは車で約1時間ほどで着きます。電車からもアクセスのいい場所に位置しています。

石巻は漁業がとても盛んな街で、「金華山沖漁場」は世界三大漁場にも選ばれるほど。新鮮な海の幸が楽しめるのが魅力です。もちろん私も海鮮楽しみました!めちゃくちゃ美味しかった…。

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イベント1日目は、石巻クリエイティブチーム巻組代表、渡邉さんの案内のもと「石巻のまちあるき」を行い、街の特徴や、震災前と震災後の話を聞きます。

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2011年の東日本大震災で、石巻では、死者・行方不明者約4,000人が出たということを聞き、

「今はどのくらい復興しているんだろう?」
「震災後、街に住む人は少なくなっているのかな?」

と思いましたが、私の想像をはるかに超える復興を遂げていました。

街を歩いてみると道路は綺麗に舗装され、いくつもの飲食店が立ち並んでいます。

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震災後、石巻に集まる人々はクリエイターやアーティストが多い!ということも教えていただきました。

「石巻の復興に協力したい!」
「空き家を利用して小商いをしたい!」

という多くの方が全国各地から集まっているようです。

実際に今回のまち歩きで出会った石巻の人たちも面白い方が多かったです笑

画像5写真:裏山の空き家を利用した「みちくさ工房」

例えば、今回のイベントでお会いした方▼

・裏山の空き家を利用して、自分たちの心地よい作業場を作っている方(ニワトリと一緒に住みながら小さな畑もやられていました)
・震災で亡くなられた人の数だけ、木を掘ってコケシを作るアーティストの方
・大漁旗を再利用して、雑貨を作る方
・首都圏から移住し、お惣菜カフェを開いた方

自分たちの趣味を好きなように発揮できる場所として石巻を選んでいるようです。

絶望条件の空家のリノベーションを手がける「巻組」とは?

画像6引用:巻組公式HP

LACの石巻拠点は合同会社「巻組」と共に作っています。

「巻組」は、空き家をリノベーションして価値を生み出し、持続可能な場作りをしている会社です。

実際に、巻組さんが手がけた築50年以上の空き家をリノベーションしたお家を見せてもらうことに。

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外の見た目は、こんな感じ。「リノベーション前の物件かな?」と不安になりました。

しかし、中に入って見ると驚きの空間が!

画像8引用:巻組公式HP

さっきの外観からは全く想像がつかないですが、これが家の中の写真です。

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木のいい香りがして、とても心地良い空間でした。
家の中に入った瞬間、どこか違う場所にワープしたような不思議な感覚です。

巻組さんは、石巻が抱える「空き家」問題を解決すべく、「低コスト」で空き家をリノベーションし、場に価値を生み出しています。

外観に費用をかけるのではなく、低コストの内観リノベーションにこだわることで、この持続可能な取り組みが実現できています。

場づくりの他にも、

・人材プラットフォームづくり:イベント開催、関係人口の増加
・循環サポート:ウェブサイトデザイン、研修受け入れ、アーティスト作品制作支援

などを行っています。

今後の巻組さんの取り組みにも期待です!

《巻組公式HP》


廃材で素敵な家具をつくる!石巻ワークショップの内容

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2日目の家具作りワークショップは、今後LACの石巻拠点になる「小川ゲストハウス」で行われました。

「小川ゲストハウス」の外観はこんな感じ。

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家の中はまだ解体作業を終えたままの状態です。

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今回は、この空き家の解体で出た廃材で家具を作ります!

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この廃材を使って、どんなテーブルになるのか?作っている時はまだわかりません。
巻組スタッフさんの指導を元に作業を進めていきます。

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私もこんな本格的なDIOは初めてだったので、道具の使い方などに苦戦しました笑

ちなみに、DIOとは「Do It Ourselves」の略です。LACでは、DIYではなくDIOという言葉をよく使っているとのこと。自分1人(Youeself)ではなく、”みんなで”というところに価値を置いているのがよくわかります。

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午前の作業が終わり、お昼休憩では、ゲストハウスに併設しているお惣菜カフェ「SONO」さんのランチをいただきました!

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お惣菜は全てオーガニック!
SONOさんは、健康アスリート食を意識してお惣菜を作っています。

いつもは店頭でこのように販売していますが、今回は特別にランチで食べさせていただきました。ありがとうございます!

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昼食でエネルギーチャージが完了し、テーブル完成まで残りあと少し。
パーツを組み立てていくと、少しずつテーブルの完成の姿が見えてきました!

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自分たちが頑張ってヤスリをかけたり、色を塗ったり、釘を打ったりしてきたものが完成に近づくととてもテンションが上がります。

私も思わず「おおお〜!!!」と声を出してしまいました笑

最後に廃材の格子をはめて…

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ついに完成…!!!

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1日かけて完成させたテーブルを目の前にして感動!
お店で買って組み立てるだけのテーブルでは絶対に得られなかった感動です。

「自分たちで作る」ことで、テーブルに価値が生まれ、感動体験が得られることを知りました。
しかも、「みんなで作る」という行為が、自然と人との距離を短くしてくれることも新たな発見でした。

こんな素敵な機会を作っていただいた「巻組」さんに感謝です。

ワークショップイベントに参加した感想

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2日間のワークショップイベントを通して、普段の旅生活ではあまり感じない感情が生まれました。

旅生活は、その土地の魅力や人の魅力を発見できるので、いつも「来てよかった」という感情になるのですが、今回は少し違いました。

それは「来てよかった」の感情で完結するのではなく「また石巻に帰ってこよう!」感じたことです。
たった2日間の短期滞在でしたが、現地の方と一緒に「何かを作りあげる」という体験が、「帰ってこよう」という感情に繋がったのだと思います。

初めて降り立つ石巻という街をよく知り、
自分たちが作ったテーブルにとても愛着が湧き、
石巻の方との交流で人の温かさを知り、

帰る理由が沢山できました。

クリエイターの集まる面白い街、石巻拠点がオープンしたら絶対に戻ってきたいです。

LAC石巻拠点のオープンは9月!

今回ワークショップイベントの会場になった「小川ゲストハウス」(施工中)は9月オープン予定です。

LAC石巻拠点、そして石巻のさらなるクリエイターの集まる拠点として、とても完成が楽しみですね。

LAC石巻拠点では、今回のワークショップ同様、DIO(Do It Ourselves)イベントの開催が予定されています。

「石巻拠点を一緒に作りたい!」
「自分の帰る場所として関わってみたい!」

という方をまだまだ募集しています。

イベント情報などは随時、LivingAnywhere CommonsのホームページやFacebookでリリースしていますので、ぜひチェックしてみてください。

また、石巻クリエイティブチーム巻組については、巻組公式ページからお問い合わせください!

《ライター・三川璃子(りこぴん)》

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