とつかあ太

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大河ドラマ『麒麟がくる』第六話中の連歌について

 時代劇に連歌のシーンが登場するのは稀有なことだと思う、戦国武将に必須の連歌を取り上げたのは評価できる。恐らく、本能寺の変直前のドラマのハイライトとなる『愛宕百韻』のために序盤に取り上げたのだろう。しかしながら、その内容は???である。 いとはやも天の戸渡る雁や  季はかりがねで晩秋 句末の「や」に違和感  かなたこなたになき渡る声 雑(無季) 「渡」の同字 聞く人の遠き松山波越えて  雑(無季)(末の)松山 地名アウト。  月に孤影の愁ひ弔ふ    季は「月」で三秋の季戻

    • 川柳連作「OD寿司」暮田真名に見る「俳諧」と「現代川柳」との連続性

       「俳句」「短歌」は正岡子規の革新によってそれまでの「俳諧」「和歌」から近代文芸へと生まれ変わった。川柳は子規による革新を受けること無く、俳諧が俳句革新により解体された以降も俳諧そのものであったが川柳もまた自ら(一部の川柳作家により)近代文芸への道を歩み始めた。それは俳句=発句では無いように川柳=平句では無くなることであった。  詩性川柳と言われる現代川柳の一部の作品からは俳諧との連続性を感じず寧ろ現代詩との親和性を感じてきた(現代連句も俳諧の後継文芸では無く現代詩との親和性

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