川柳連作「OD寿司」暮田真名に見る「俳諧」と「現代川柳」との連続性
「俳句」「短歌」は正岡子規の革新によってそれまでの「俳諧」「和歌」から近代文芸へと生まれ変わった。川柳は子規による革新を受けること無く、俳諧が俳句革新により解体された以降も俳諧そのものであったが川柳もまた自ら(一部の川柳作家により)近代文芸への道を歩み始めた。それは俳句=発句では無いように川柳=平句では無くなることであった。
詩性川柳と言われる現代川柳の一部の作品からは俳諧との連続性を感じず寧ろ現代詩との親和性を感じてきた(現代連句も俳諧の後継文芸では無く現代詩との親和性