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スッポが語る:カピロッシ&メランドリのドゥカティ離脱裏話ほか:風聞〜イタたわGP Vol. 276

コンテンツ目次

【イタたわGPまくら話】
●ペルナット回顧、カピロッシの原田哲也クラッシュ~アプリリア追放

【スッポが語る:カピロッシ&メランドリのドゥカティ離脱裏話ほか】
●カピロッシ、ドゥカティ離脱の真相

・カピロッシ、恐怖のドゥカティ機で大活躍
・スポンサー推しのメランドリ、ドゥカティ推しのストーナー
・カピロッシ突然解雇の噂の真相
・カピロッシ「マシンのことはストーナーより良く分かっていた」

●メランドリも離脱、ストーナーに勝てると信じていたが…
・ホンダ機に乗ったロレンソのようになってしまった
・メランドリ「なぜバウティスタはドゥカティから出ていったのか?」

●ドゥカティはライダー管理に問題があるのか?
・いつも金銭問題の末に…
・ドゥカティスタからも批判され…

●スッポ、SBKチームマネージャー就任の可能性は?
・もしカワサキからオファーが来たら?

イタたわGPまくら話

皆さん、こんにちは!
新型コロナウイルスによる非常事態体制がちょっと緩和されたイタリアから、管理人のラ・キリコです。

でも、銀行役所の窓口業務は相変わらず電話予約制で…
まず、電話がつながるのに2~3日かかり、実際に窓口にたどり着くのはそこから1~2週間後なんですよ。

で、先日、そうやって、やっと銀行の窓口へ行ってきたところ…
応対してくれた男性行員さんが、会話の間、ことあるごとに「Cazzo!(※カッツォ、『Fuck』の意)」ってつぶやくんですね。

通常、銀行窓口では聞いたこともない単語なんですが…
まぁ、お客さんが少ないせいもあるだろうし、こう言う状況下での対面業務のストレスのせいもあるんでしょうかねぇ…

あと、一応、マスクはしてるんですが、内線電話をかける度に顎の方にずらしてしまうんで…
その都度、私も持っていたファイルで口元をそっとカバーし…
そうすると、むこうもそれに気づいてマスクをきちんとかけ直す…と言う攻防戦を繰り返しておりました。

本当に、早く普通の生活に戻って欲しいもんです。

おっと、モトGPこぼれ話を始めなくっちゃ!
今回は、あの有名なカピロッシ&原田哲也元選手のオーバーテイク事件について、ペルナットご意見番がちょこっと振り返っておりましたんで…

まぁ、どうぞ、どうぞ。

ペルナット回顧、カピロッシの原田哲也クラッシュ~アプリリア追放

1998年アルゼンチン最終戦で、後々まで語り継がれることとなる例のクラッシュ事件が起きてしまう。
250ccクラスの最終ラップでローリス・カピロッシが原田哲也に無謀なオーバーテイクをかけ、その結果、原田は転倒リタイヤ、カピロッシは2位でゴールし、その年のタイトルを獲得したのだ。

しかし、カピロッシはスポーツマンシップに反する行為を非難され、アプリリアから解雇されることとなる。
また、その後、同シーズンの総合順位が正当であるかどうかの裁判が長きに渡り行われ、最終的にカピロッシのチャンピオンが認定されたのだった。

この年、アプリリアは原田哲也およびヴァレンティーノ・ロッシに賭けていたため、実は、カピロッシとマウロ・ノッチョーリ(チーフメカニック)チームには両選手と同レベルの技術マテリアルが提供されていなかった。

カピロッシのマネージャーを務めていたカルロ・ペルナットが、最近、次のように振り返っていた。
「私が考えていたのは、3選手をそれぞれ3つのチームに振り分け、それぞれに異なるチーフメカニックを付けること、そして、マシンは3選手とも同じものが提供されると言う作戦だったんですよ。
ところが、結局、そうはならなくってねぇ。
ハラダはジャン・ウィッテフェーン(アプリリアのカリスマエンジニア。ダッリーニャの前任者)のお気に入りだったんで、若干良いマテリアルが提供されてたんです。
それで、私はアプリリアと揉めて…結局、シーズン途中で私は降りてしまいました。
結局、あの年、カピロッシがタイトルを取りはしたが、アプリリア内部では各チームから抗議の声が上がり…
アプリリアにとってカピロッシは、とんでもないライダーになってしまったと言うわけですよ。」

あっ、でもね…
あれから20年以上が経ち、今では原田元選手ともこんなに仲良くなってるんですよ!


おっと、そろそろ本編を始めなきゃ!

今回は、リヴィオ・スッポ氏(元ホンダHRCチームマネージャー)の裏話特集の最後でして…
カピロッシ&メランドリ元選手のドゥカティ離脱の裏話から…
もしかしてドゥカティって、ライダー管理に問題があるのか?って話などなどです。

まぁ、どうぞどうぞ。

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