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2018アラゴンGPまとめ その2 スズキ&ヤマハ[ 2018年10月3日 発行 Vol. 206 ]

コンテンツ目次

【イタたわGPまくら話】
●アラゴンGPこぼれ話
・モトGP、エンジン使用数
・アレイシ・エスパルガロ、去年なら優勝
・モトGP参戦には出走許可が必要
・ジョルディ・トーレス合格
・ザナルディ談、フェナーティについて
・モト3、ペナルティの嵐
・ホルヘ・マルティン独走

アラゴン決勝戦を左右した4つの鍵
●アンドレア・イアンノーネ

・表彰台の匂いを嗅ぎつけ攻めに出た
・好調の秘訣はリンスのおかげ
・困難に立ち向かうって好きなんで

●アレックス・リンス
・目標達成ならずも満足
・タイヤ選択は間違えてない
・優遇措置がなくなっても心配なし
・ヤマハよりスズキのマシンの方が良い

●ヴァレンティーノ・ロッシ
・ヤマハ史上最悪のスランプ
・去年の9月からずっと同じことを言ってる
・日本のヤマハでどうなっているのか全く分からない
・2019年マシンも、まだ…
・大改革はしない
・レース開催順序を変えたい
・新エンジニア、早速、役に立つ
・ザルコ「マシンの問題点について、解決策はない」
・ロッシ引退の可能性は?

●マーヴェリック・ヴィニャーレス
・ヤマハに移籍して以来の最低レース
・ロッシ「ヴィニャーレスはツイてない…」
・目標は優勝…ではなく、予選2直行

【イタたわGPまくら話】

皆さん、こんにちは。
最近、すっかり厚着になった管理人のラ・キリコです。

イタリアは急に寒くなりましてねぇ。
もうダウンジャケットを着てる人なんかもいて、またまた秋物のコートを買いそびれたって感じです。
まぁ、買っても、ほんのちょっとしか着れないんですけどねぇ…引きこもりだし。

たまに暖房も点けたりしてるほどなんで、家の中でもタイツやらババシャツやらを着込んでるわけですが…
そうなると、あまりお腹周りの脂肪が気にならなくなるんですよ。

良いんだか、悪いんだか…
いや、悪いのか。

おっと、恒例のモトGPこぼれ話でしたね、はいはい。
今回は、アラゴンGPこぼれ話です。
トーレス選手のこととかフェナーティ選手のこととか、色々とね。

まぁ、どうぞどうぞ。

●アラゴンGPこぼれ話

・モトGP、エンジン使用数

各メーカーはシーズンを通して7機のエンジンを使用できる。
なお、スズキ/アプリリア/KTMは優遇措置により1シーズン9基使用可能。

トップライダー陣がアラゴン決勝戦で使用したエンジンは以下の通り。

ドヴィツィオーゾ:6基目を使用、これまで認定を受けたのは6基
ペトルッチ:6基目を使用、これまで認定を受けたのは6基
ヴィニャーレス:6基目を使用、これまで認定を受けたのは6基
イアンノーネ:7基目を使用、これまで認定を受けたのは7基
クラッチロー:6基目を使用、これまで認定を受けたのは7基
兄エスパルガロ:6基目を使用、これまで認定を受けたのは6基
ロッシ:5基目を使用、これまで認定を受けたのは6基
マルケス:5基目を使用、これまで認定を受けたのは5基
ロレンソ:4基目を使用、これまで認定を受けたのは6基

・アレイシ・エスパルガロ、去年なら優勝

今回のアラゴン決勝戦は、タイヤ温存と言う恒例の問題によりレースリズムはかなり遅いものとなったが、それでも上位6名が、去年、優勝したマルク・マルケスのタイム(42’06”816)を上回っていた。
つまり、今回6位だったアレイシ・エスパルガロ(42’05”345)は、昨年のレースでなら優勝していたと言うわけだ。

・モトGP参戦には出走許可が必要

ミザノGPにティト・ラバト代役として参戦したクリストフ・ポンソン(上写真)の一件により、今後、モトGPには特定の必須条件に満たないライダーは参戦できないことがFIM(国際モーターサイクリズム連盟)により通達された。
なお、同条件を満たしているかどうかは、参戦前に担当者によって判断されることとなる。
なお、同規則は2019年より導入される。

(ブログ関連記事:ミラー&クラッチロー、ポンソンに反論:2018アラゴンGP

・ジョルディ・トーレス合格

アラゴンGPにポンソン後任として参戦したジョルディ・トーレス(31才)は初日の金曜FPを終えた時点で、次のように話していた。

「最初の何周かは、まるで目まいを起こした鳩みたいな感じだったけど、できるだけ上手く乗れるようチームが助けてくれました。
SBKだと、もっと太い筆でガバっと描ける感じなんですよ。モトGPの場合は、極細のボールペンで、何を描きたいのかきちんと分かって描かなければならない感じですね。」

トーレス選手は、レースでは最下位だったものの、首位と59.513秒差でゴールした。つまり、1周につき2秒以上の差だったことになる。
なお、自己ベストラップは1’51”163で、首位のドヴィツィオーゾ選手とは2.778秒差である。
全体的には、それほど悪くなかったと言えるだろう。

追記
(トーレス選手はブリーラムGPにも参戦することが決まりました。なお、モトGP選手らは同サーキットでのレースは初めてですが、トーレス選手はSBKで既に4ラウンド8戦をこなしています。)

・ザナルディ談、フェナーティについて

アレックス・ザナルディ(元F1ドライバー、事故で両足切断後、パラリンピック等で活躍)が、ロマーノ・フェナーティについて次のように語った。

「挑発に乗らないと言うことは、より強い力を持っていると言うことなのだ…[中略]…
2週間前から完全有罪だのライセンス剥奪だのとフェナーティの一件が話題になっている。
あの最悪の行為に対する処罰はあって然るべきだろう…もっとアンフェアな行為をしてきたライバルに向けた、あの『報復ファール』は処罰されるべきなのだ。
日常生活でも起こり得ることだからこそ、今回のフェナーティの過ちは、それを見ていた者にとっても学びになるだろうかと、私は考えてしまう。
ネット上ではなく、競技関係者が然るべき処罰を下したと言うことならば、我々はフェナーティに名誉挽回のチャンスを与えるべきではないだろうか。
『癇癪持ち』が過ちから学び、思慮ある人間になれると言うことを証明できるチャンスを与えるのだ。
今回の一件には、何か良いものも含まれているように思えるのだ…もしもフェナーティにチャンスが与えられるならば…ライバルに対しては場違いな最低行為ではなく、格の違いを見せつけることで応じるのだと示すチャンスが与えられるならば。
つまり、私はMVアグスタが考え直すことを願っている。今回のスポーツ史に付いてしまった汚点が特筆すべき学びとなるよう、フェナーティにチャンスを与えてやって欲しいのだ。」

・モト2、ワイルドカード禁止

2019年はモト2クラスのワンメイクエンジンがホンダからトライアンフに変わるため、同クラスのワイルドカード参戦が禁止されることとなった。
これはテスト目的にレースに参加することを防ぐためである。
なお、2020年には同クラスへのワイルドカード参戦は解禁となる予定。

・モト3、ペナルティの嵐

日曜午前、モト3クラスの選手13名がペナルティにより、レースでのグリッド順位が降格させられた。
理由は、速い選手を後追いする目的でトラック内を低速走行したためとあるが、なかには、マルコ・ベッツェッキのように渋滞から抜け出すために減速して処罰を受けた者もいた。
また、処罰するならば、予選終了直後の土曜日にするべきだろう。

・ホルヘ・マルティン独走

今回のアラゴン戦モト3クラスで、ホルヘ・マルティンが第1ラップからゴールまで首位を維持して優勝した。
今シーズン、これまでこのような勝ち方をしていたのはマルコ・ベッツェッキだけだった。

では、そろそろ、『アラゴンGPまとめ その2』に行きますか!
今回はヤマハ&スズキなんですが…
やはり、ヤマハ迷走が一番長くなってしまいました。
まぁ、とにかく、どうぞ。

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