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2017 オーストリアGPまとめ ドゥカティ&ホンダ[ 2017年8月18日 発行 Vol. 153 ]

本コンテンツの目次

オーストリア決勝戦を左右した7つの鍵

●ドゥカティ:あのドヴィが炸裂、ロレンソは戦略ミス
・ドヴィツィオーゾ「最終ラップはストレスだった」
・ドヴィ:キャリア一番の優勝は…
・ドヴィ「自分はモトGPで勝てるんだって分かってきた」
・いまやドヴィツィオーゾはドゥカティの帝王なのか?
・ダッリーニャ「ロレンソの逃げ切り走法は適切な作戦ではないが…」
・ロレンソ:なぜどんどん遅くなっていったのか?

●ホンダ:マルケス無謀な試み、ペドロサ安定の表彰台
・「最終コーナーで、あんなブレーキングができるのはマルケスだけ」by ロレンソ
・マルケス:なぜ有利な左折コーナーで攻めなかったのか?
・マルケス「自分の方がちょっと上だと面白いが…」
・ペドロサ「マルケスとドヴィ、どちらが勝つと思った?」
・ペドロサ「ドヴィがソフトで優勝したのには驚いた」

ラ・キリコより

皆さん、こんにちは。
先日、夜の9時ぐらいに海沿いの道を散歩していたら、広場でコンサートをやってたんです。
観客もけっこうな人数で、200~300人ぐらいは集まってる感じ。
で、近くに寄って見てみたら、なんと、その200~300人ぐらいの観客が全員ご高齢者の皆さんだったんですが…
2~3曲目あたりから、次々とステージ前に設けられたダンススペースにカップルになって踊り出て行くんですよ。
市が開催しているコンサートなんだそうですが、なんか、ちょっと…
夜中に山に登ったら鬼の大饗宴に出くわしたような気分でした。

おっと、メルマガ枕話恒例のモトGPこぼれ話でしたね、はいはい。
今回はドヴィツィオーゾ選手が大活躍でしたが、2013年にドゥカティに移籍したばかりの頃、イタリア国内ではちょっと馬鹿にされてる感もあったんですよ。
こんな応援歌まで作られましてね…

上記映像の訳は、こんな感じ。

(字幕)
あえて王者ヴァレンティーノの
お下がりマシンを奪い取ったイナズマ超速野郎
その名もアンドレア・ドヴィツィオーゾ

(応援歌)
嗚呼、ドヴィツィオーゾ
お前のことは知ってるぜ
中古マシンを駆りながら
シケインでは歯を食いしばるが
いつもドクターにやられちまう

(ブログ関連記事:ロッシvsドヴィツィオーゾ:ドゥカティ対決

そして、あれから4年以上が経ち、ドヴィ選手、本当に立派になってねぇ(しみじみ)
今シーズンはこれで3勝目を決め、あのローリス・カピロッシ元選手とタイ記録になりました。
カピロッシ元選手は2006年に、ドゥカティで年間3勝の偉業を果たしてるんですね。

ちなみに、カピロッシ元選手はドゥカティ所属時代は計7勝してまして、ドヴィ選手は今のところ4勝です。
あと、ドゥカティが1シーズンで3勝を決めるのは、2010年のケーシー・ストーナー選手以来久しぶりのことなんですね。

それから、ドヴィ選手自身の記録でいくと、1シーズンに3勝以上をあげたのは2004年の125cc以来のことなんです。
ちなみに、この2004年にタイトルを取ってるんですよねぇ。

まぁ、イタリアではどうしてもロッシ選手が華々しいから、ドヴィ選手のような地道にコツコツ努力型はメディアもあまり取り上げてくれなくて、モトGP昇格したての頃は、ドヴィ選手もよく愚痴ってたんですよ…
「たとえ僕が2~3位争いをしたって、5~6位争いのロッシのことしか記事にならない」って。
でも、こうやって地道に頑張って、運が向いてくればチャンスはあるんだから、モト3の若手選手とかもコツコツ頑張って!

ちょっとは話はそれますが…
今回のモト3予選では、なんと24選手がペナルティで500ユーロ(約64000円)の罰金を科せられてたんですよ。
なにをしかたと言えば、もちろん、いつものやつ…
速い選手のスリップストリームを探しながら、わざと減速してウロウロ走ってたんです。
今回はあまりにも人数が多かったんで、いつものグリッド降格ペナルティも適用できず、結局、罰金になったんだとか。

ここまでくると、もうモト3の予選システムを変えるしかないんじゃないかとも言われてるんですが、ただ、結局、各チームのチームマネージャーが自分とこの選手に「速い選手の後追いをしろ」って命じてるそうなんで、
まず、チームマネージャーらのメンタリティを変えないことには始まらないとも言われております。

おっと、そろそろ、本題のオーストリアGPまとめですね。
ドヴィ選手の母国語ねっとりコメントをお楽しみ下さい。

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