2022 マレーシアGPまとめ：風聞〜イタたわGP Vol. 351

【イタたわGPまくら話】
●ドゥカティ幹部、レース中の三者協議は何を話してたのか？

【2022 マレーシアGPまとめ】
●ドゥカティ
・バスティアニーニはドゥカティに忖度してバニャイアを抜かなかったのか？
・バスティアニーニは嘘を言っているのか？
・ドゥカティは2016年アルゼンチン事件を忘れない
・マルティン、同じミスを繰り返している…
・タイヤのおかげでドゥカティ好調
・イタリア人選手はヴァレンシアと相性が悪い！？

●ヤマハ
・なぜ今回のヤマハ機は快調だったのか？
・モルビデッリ復調の兆し、まだクアルタラローには及ばないが…
・モルビデッリ「まるで以前の自分に戻ったみたい」
・ヤマハは厳しい評価「モルビデッリは精神的にブロックされている」

●ホンダ
・マルケス：身体はほぼほぼOK、現在、ホンダにテコ入れ中
・マルケスのバニャイア後追いは、ライディング研究のためなのか？

●アプリリア
・もてぎマッピング事件以来、ピットボックス内の息が合わない…

皆さん、こんにちは。
イタリアから管理人のラ・キリコです。

やっとアジア/オセアニア戦が終わったものの、いまだ時差ボケ状態でして…
ベッドできちんと寝るのは48時間に1回だけ…と言う状況を修正しきれずにいます（涙）

まぁ、疲れたらソファでこまめに寝てるんで、睡眠時間はトータルでOKなんですけどね。
でも、この1ヶ月で1.5キロ太ってしまったんで、やっぱり規則的な生活って大切なんですねぇ。

おっと、マレーシアGPについてでしたね…
まぁ、どうぞ、どうぞ！

ドゥカティ幹部、レース中の三者協議は何を話してたのか？

え～と…
マレーシアGPの『レースの流れを左右した鍵』は…お休みとなりました。
現地入りしていたジョヴァンニ・ザマーニ記者（イタリア衛星放送『SKY』レポーター）が移動の関係から、レース後のライブ対談をセパン現地時間の深夜にやってたもんですから…
書いている時間がなかったようです（涙）

と言うわけで…
じゃあ、今回のレース中、ドゥカティ幹部3名が急に集まって何の相談をしていたのか？って話について…行ってみますか。

レース中盤、バスティアニーニ選手がバニャイア選手を抜いて首位に立った際…
第14ラップでジジ・ダッリーニャ氏（ゼネラルディレクター）が、わざわざピットレーンのモニタースタンドまで出向いて行き…
パオロ・チャバッティ氏（スポーツディレクター）やダヴィデ・タルドッツィ氏（チームマネージャー）と、三者協議を行っていたじゃないですか。

バスティアニーニ選手がバニャイア選手を抜くのなんて、最初から予測できてたはずなのに…
3人とも少し苛ついているような様子だったんで、世間から、
「チームオーダーを出してたはずなのに、これは一体なにごとだ！？」って、慌てだしたのかなって思われちゃいましてね。

で、後日、チャバッティ氏が次のように釈明しておりました。
「（バニャイアとバスティアニーニの）優勝争いが、賭金の額の割にはちょっと危険すぎる様子だったんですよ。
それで、どう言った戦略を取るべきか話し合っていたんです。
ペッコ（バニャイア）にとっては重要なことですからね…優勝できるかどうかと言う問題だけでなく、無駄なリスクを負ってしまう可能性もあったんですから。
ル・マン戦のような転倒事故を、繰り返させるわけにはいかなかったんですよ。」

しかし、話し合いの末、特に口出しはせず、両選手を全面的に信頼することにしたんだそうです。

で、レース後、バニャイア選手は同件について、こんな風に言っておりました。

【ダッリーニャが2回も（他の幹部陣と相談するために）ピットボックスから出たって知ってた？】
「知りません。いつも通り、僕は僕のやるべきことをやっていたし…僕はなんの要請もしてないんですから。」

あと、ヴァレンシア最終戦について…
チャバッティ氏は、こう言っております。
「チーム（メーカー）オーダーを出す必要はないでしょうね…とにかく、ドゥカティ選手の誰かが勝てば良いだけなんだから。」

まぁ、ヴァレンシア戦での優勝に関しては、バスティアニーニ選手がやる気満々でして…
今回のレース後、こう言ってましたんで。
「（ヴァレンシアで優勝し）最高のメーカープレイになれば良いんですけどねぇ。何が何でも優勝を目指しますよ…次のレースは、落ち着いて走れるわけだから。
ヴァレンシアで高い戦闘力を出せたことってないけど、でも、頑張りたいです。」

はい…と言うわけで、本編に行きますか！

今回は…
ドゥカティのメーカーオーダー問題その後とか…
なぜ今回はドゥカティ機が好調だったのか？とか…
なぜ今回はヤマハ機が好調だったのか？とか…
なぜ最近のアプリリアは不調なのか？とか…

とにかく、どうぞ、どうぞ。