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沖縄の離島って、ハードルが高いと思ってた #旅するラブソル

先日、今年二度目となる沖縄を旅したラブソル。今週一週間かけて、その模様を新しいマガジン「旅するラブソル」にてお届けしています。

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沖縄というと、思い出すのは新婚旅行。

24歳と26歳で結婚した私と夫は、当時、働き盛り。長い期間休む選択肢はなく、短い結婚休暇を取って沖縄に向かいました。
時間も気持ちも余裕がなかった私たちは、テンプレートどおりの沖縄新婚旅行を楽しみました。

それは十分楽しいものではあったけれど、沖縄を再訪するほどの気持ちをもたらすことはありませんでした。
それ以来私は、実際、沖縄の地を再び訪れることはなかったんですよね。

それが今年、図らずも2度も訪れる機会を得た私は、沖縄というものの、少しだけ深くて濃い部分に触れることになりました。
なぜ、離島を含めて沖縄に旅したり移住したりする人が、後を絶たないのか。少しはその魅力に迫ってみたいと思います。


「離島」って、時間がある人が行くところだと思ってた

今年の6月の終わりから7月の頭にかけて沖縄を旅したのは、「瀬長島」の存在を知ったからでした。

仕事の関係で、サポートしている方のホテルを予約しなければならなかったのですが、指定されたのが「瀬長島ホテル」。何せ、長い間沖縄を訪れることがなかった私には、聞いたことのないホテルでした。

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予約ついでにふと見てみたら、すごいんです「瀬長島ホテル」!
那覇空港から車で10分。
沖縄なのに、温泉がある! 露天風呂付きのお部屋もあるし、「龍神の湯」という立ち寄り湯もある!
沖縄に温泉のイメージを持っていなかったので、俄然興味が湧いてきました。

「空港に一番近い離島」

こんなキャッチコピーも目に飛び込んできます。
り、離島…!?

「沖縄行くなら、本島より離島だよ。」

そんな風に耳にしたこともあるけれど、如何せん時間がなくてたった一度の沖縄旅行でも行くことができなかった、離島。
その離島が、空港のすぐそばにあるの!? 写真を見ると、一本の道路で本島とつながっていて、確かに那覇空港にほど近いことがわかります。

温泉と、離島。その言葉に惹かれない人っているんですか。私には無理です…。胸にたくさんの期待と、わくわくを抱いて、私は瀬長島を目指しました。

どーん。完全に離島ムード。
わかりづらいですが、中央左寄りに写っているのは那覇空港です。近い!

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もちろん、市街地にも近いし、新しくできた施設もたくさんあるし、ひなびた離島感はないかもしれません。
それでも、この海の色、吹き抜ける爽やかな風。時間がなくても離島は行ける。それだけでも価値があると思ったのでした。

瀬長島ホテルには、しっかり宿泊者専用のプールもあります。海を臨みながらあえてのプールって、相当贅沢ですよね。
タオルも潤沢に置いてありますし、のんびりできるデッキチェアもあります。

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露天風呂付きのお部屋からは、もちろん海が見えます。お湯を溜めて入る形式ですが、24時間いつでも気軽にお部屋の温泉に入れるって、やっぱりいいんですよね。

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空港から近いとあって、遅い便の出発前にたくさん遊んでから、立ち寄り湯である「龍神の湯」でさっぱりしてから那覇空港へ、なんてこともできます。私たちは実際、最終日はそんな風に過ごしました。
「龍神の湯」にはサウナも水風呂もあるし、立ち湯からは、海に静かに沈んで行く夕陽を眺めることもできます。

ホテルの入り口でのんびり過ごしていた守り猫さんは、今もお昼寝してるのかなぁ…。

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聞いたことはあるけれど、縁がないと思い込んでいた「ケラマブルー」

那覇空港から車でたった10分の離島、瀬長島ですっかり沖縄すごい! と満喫していた私たちは、観光に当てていた一日で、首里城と美ら海水族館あたりに行けたらいいなーと考えていました。
いかにも、いかにもな沖縄プラン。でも、何日も滞在できるわけではない中、観光ってそういう感じになりがちです。

たまたま現地で事業を営む知人にそんな話をしたところ、

「美ら海水族館は遠いし、正直シーズンオフに行けばいい。こんなに海が綺麗な時期なんだから、慶良間あたりにシュノーケリングに行ったら?」

と、さらりと言われました。

慶良間!? 慶良間って、あの慶良間諸島…? 
国立公園にも指定されていて、世界が恋するという「ケラマブルー」の青い青い海。それって、そんなにカジュアルに行けるものなの?

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まぁ、私たちが無知であるだけなのですよね…。
慶良間諸島は、那覇市から西に約40kmの東シナ海に点在する、大小20余りの島からなる島嶼群。実は、那覇から船で約35分~50分ほどで行くことができる島々なんです。

海水浴・マリンスポーツを楽しみたいならやっぱり夏(7・8・9月)がベストで、割と簡単にネットからシュノーケリングや海水浴の日帰りツアーを申し込むことができます。
私たちも、前日にネットから予約しました。

那覇の港に朝、集合して、16時頃に帰港する日帰りプラン。天候が良ければナガンヌ島に上陸する予定でしたが、晴れているものの波が高めでそれは断念。それでも、近くに船を停めて、シュノーケリングを楽しみました。
タコライスのランチも付いていて、海の上で食べるとひときわ美味しく感じて、すべてが楽しい!

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オプションで色々なマリンアクティビティを楽しむことができます。
シュノーケリングだけでお腹いっぱいになるくらい、信じられないくらい美しく透明度の高い海と、色も形もとりどりの珊瑚たちに魅了されますけれど…。



(背中側の日焼けケアは万全に…!)

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シュノーケリングセットはもちろん借りられますし、水着だってなければ現地で調達もできます。せっかくだから、ほんの少しだけ足を伸ばして世界が恋する慶良間の海を見ることをおすすめします。
この青を見ると、年々減ってきているという珊瑚を心から守りたいという気持ちになりました。

羽田から那覇までおおよそ2時間45分。空港から那覇の港まで車で10分。そこから一番近い慶良間諸島で35分。
東京からそれほどかからずに、こんな景色が見られるんですね。
調べた中には、半日のプランもありました。これは、行ける…!!

「離島」は、時間がある人だけのものではありません。
ちょっとだけ調べて、ちょっとだけ足を伸ばして。沖縄の魅力にしっかりひたる旅、おすすめします。

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ラブソルの、沖縄旅の物語。まだ続きます!


沖縄で出会ったゲストハウス型ホテル「LESTEL NAHA」の物語


沖縄旅に必須のレンタカーだから、より良い方法を考えてみた物語。


沖縄そばに秘められた物語。



執筆/撮影: 柴山由香
一部写真:池田実加


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