『わたし、定時で帰ります。』
みなさんこんにちは!
今日の「はたらく」の本棚は、
『わたし、定時で帰ります。』
朱野帰子(あけのかえるこ)・著 新潮文庫(2018年)
です。
2019年4月から、吉高由里子さん主演でドラマ化(TBSテレビ)された作品の原作本です。残念ながら、私はドラマは見逃しました。
ワーカホリックの父を持ち、淋しい幼少期を過ごした主人公の会社員・東山結衣は、残業せず定時で帰ると宣言して入社したIT企業の10年目。
ワーカホリックの元婚約者、業務に挺身する同僚、「辞める」を連発する新入社員と格闘しながら自分のスタイルを貫いてはいたものの、理不尽なブラック上司から同僚と会社を守るために、無茶なプロジェクト遂行を決意して・・・。
著者の朱野さんは、大学卒業後、残業・徹夜があたりまえの会社に入社しましたが、7年後退職。転職先では定時勤務が徹底され、特別休暇を取得しなければ始末書の提出を求められたとか。
この経験の落差が、本作執筆のきっかけになっているのではないでしょうか?
会社の仕事だけの人生は、今も変わらず身近にあります。
しかし、会社と違う世界と触れることで、会社の仕事がどれだけ多彩に展開されることか。(私は50歳を過ぎてようやく知りました。)
残業労働を蔓延させる社員の心理と会社の風土が学べる、良質エンターテインメントです!
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