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変わらない社会に向き合うためのゆるキャラ(緩衝材)的な存在とは?

こんにちは!レタススタッフの三宅です。
8/27、「Relearnする読書会」を開催しました。
ご参加いただき、ありがとうございました!

今回読んだ本は、成田悠輔 著『22世紀の民主主義』

民主主義、政治や選挙制度について再確認するうえで、とてもわかりやすくまとまっている本です。
「選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる」という副題をはじめ、「革命か、ラテか?」など、印象的なフレーズがたくさんあります。
それにちなんで、「最近興したちょっとした革命は何ですか?」という質問を交えてチェックインをした後、感想を共有しました。

◆感想
・前半を読むとどんよりした。敬老お祝い金の予算をなくす条例が、ほとんどがお年寄りの議員たちによって反対されたニュースを思い出した。
・理屈は面白い。でもどうすれば?と思った。読者が今後やってくれるだろうと、思想を示すのがこの本の役割なのかなと思った。でも、もやもやも残った。
・いろんな領域で劣化はとまらないと思った。
・今のEBPMって何だろう?なぜやるのか?という理由がなく、言い訳としてのEBPMになっていると思う。
・あとがきを読んでいて、実践がないのに語るな、と言われることは日常多くある。それに、無責任に思想を語る人は最近いないように思うが、成田さんはそれに近い存在なのかもしれない。
・時代の変化や現状を踏まえて変えることが必要なのに、何となく良いから、という曖昧な理由で続けている現象が多いと思う。

感想を聞きながら改めて思ったのが、政治というテーマで思想を示された本という点です。今の時代をどのように捉えて行動すると良いか、アシストしてくれると思いました。

今回の対話では、以下の問いについて話しました。

Q.無意識民主主義の中で総理大臣を選ぶならどんな動物が選ばれそう?
Q.自分の考えが正しいという頑固さに気づくには、どんなことができるだろう?
Q.今のEBPMの問題点は何だろう?
Q.変わらない社会と向き合うにはどうしたら良いだろう?

印象に残ったのは、変わらない社会と向き合う時に真剣になり過ぎないということです。
真剣に向き合うことは勿論大事ですが、度が過ぎるとあらぬ方向に自分が舵を切っていると気付けなかったり、向き合い過ぎて疲れ果てたりするように思います。

「無意識民主主義の中で総理大臣を選ぶならどんな動物が選ばれそう?」という問いにも紐づけて、ゆるキャラが真剣さのガス抜きとして、ある意味”都合の良い”存在として、既に役割を担っているのかもしれないという意見が挙がりました。
日常のやりとりで、直接伝えると角が立ったり、相手が受け取りがたい内容を伝えたりする時に、自分とは別の”ゆるキャラ”的な存在に任せてみる、そんな選択肢があっても良いなと思いました。

お子さんと一緒に気軽に参加できます!

次回のお知らせ

日時:2023年9月23日(土)10:00~12:00@オンライン
 ※いつも第4日曜開催ですが、次回は土曜開催です
本 :先崎彰容 『吉本隆明 共同幻想論』
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