究極の食事

【Reference】津川友介(2018). 世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事 東洋経済新報社

（スライド、図は書籍に基づいて作成しています。）

「〇〇ダイエットで痩せました！」「〇〇するだけで痩せる△△の方法」など、書店には数多くのダイエットの本がある。しかし、そのほとんどが「個人の体験談」でしかなく、「たまたまその人がうまくいっただけ」という可能性が高い。「〇〇大生の勉強法」などもそうだが、「個人の体験談」は実際ほとんど使い物にならない。そもそものスペックが違うので、ほぼ詐欺に近い。

一方、研究によって「科学的根拠」が証明されている方法は「多くの人に当てはまる」という特徴があるため、「個人の体験談」などと比にならないくらい使い物になる。勉強も同様だが「科学的根拠のある勉強法」を実践したほうがはるかに効率よく成績が上がる。

科学的根拠のある食事×科学的根拠のある勉強法は最強だ。例えば、コーヒーに含まれるカフェインは集中力を6%ほど向上させるが、緑茶などに含まれるテアニンとカフェインを組み合わせて摂取すると、集中力は10％向上する。Google ScholarでCaffeineとTheanineで検索すればいくらでも論文は出てくる。砂糖は体に悪いので、私はブラックコーヒーでカフェインを150〜200mlほど、テアニンを200mgほどサプリで摂取している。（起床後90分までは血中コルチゾール濃度が上昇し、活動力を高めるため、コーヒーは起床後90分以降に取るのがベスト）

2011年のハーバード大学の「体に悪い食品」を食べている人と「体に良い食品」を食べている人を比較した研究によると、同じカロリー摂取量（同じ量食べている）でも、「体に良い食品」を摂取している人の体重は減少していた。つまり、厳しいカロリー制限なんてしなくても、食べるものを変えるだけで痩せることがわかっている。（ちなみにもっとも太る食品はポテトチップスw）（フライドポテトも同レベ）

甘いものや、脂肪分たっぷりのポテトをヒトが欲するのは、ヒトの脳が原始時代に発達したせいだ。いつまでも原始時代のスペックでいたいならそれでいいだろう。しかし、食事改善のメリットは計り知れない。タピオカを飲み続けた女子大生と、ブラックコーヒーを飲み続けた女子大生、10年後、20年後どちらがかっこいいかなんて言わずもがなだろう。