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「統合失調症の理解を広めたい」ー複業クリエーターが実験で感じた苦悩と野望

”複業クリエーター”として活躍し、自身も経験しているうつ病や統合失調症、あらゆる障がい者のイメージを変える活動を行う市村さん。新しい働き方LABの研究を通じて感じた好きなことを仕事をする上での「大切なこと」とは?

幼少期からの「好き」を、全部やる。

ーー新しい働き方LABの研究員になろうと思った経緯を教えてください。

Lancersのイベントに頻繁に参加していたところ、研究員制度プレオープンのお誘いが来たのがきっかけです。「報告書があるのか、大丈夫かな…」とも思いましたが、本当に軽い気持ちでぽんっと加入してみました。やはり、行動せず後悔するよりも行動して後悔する方が良いと思うので。

ーー現在、どんな実験内容を行なっていますか?

「働くジャンルが多数あっても満足行くまで稼げるか?」のテーマで実験をやっています。現在「複業クリエーター」としてPOP文字イラストレーター、宅録ナレーター、ラジオ配信、ライブ配信を中心に活動しています。とにかく「好きだから全部やっている」って感覚ですね。「絞ったら?」と周囲に言われるのですが(笑)41年生きてきて全然絞れていません。だったら、全部やろう!と思ったんです。

ーーいつから「作ること」を始めたのですか?

イラストは、幼少期から「会社のロゴ」をひたすら模写していました。中高生時代は漫画の模写を続け、20代後半では独学でイラストソフトを使った制作にのめり込んでいきました。一方で、「声のお仕事」はラジオDJやアニメ声優に憧れて、幼い頃にバラエティー番組のナレーションを真似して遊んだのが始まりです。今でも木村 匡也さんや服部潤さんのようなナレーターさんが大好きです。

成果より健康第ー 研究テーマも自然に変化していった

ーー実際に課題に取り組んでみて進捗状況や感じたことを教えてください。

開始当初は、好きなことをバリバリできると予想していました。ただ、研究開始前にコンテストに向けた自伝執筆に追い込みをかけたところ、逆流性食道炎を患ってしまって、現在は様子を見ながらライブ配信や音声配信を少しずつではありますが再開しているところです。

ーー研究をしてみて、どんな気づきがありましたか?

自分は「仕事人間」と気づけたことですね。好きだからこそやり込んでしまうのですが、本当に心身の健康あってこそだなと。ですから、研究に取り組んでいく中で現在のテーマである「成果によらず、健康に気を遣いながら」が自然加わっていきました。ストレスを溜める前に回避し、キツくなったらそこでやめることが重要です。どこかで1つで詰まると、他(3つ)の仕事もドミノのように倒れてしまいますからね。

ーー研究を始めて、よかったことはありますか?

自分の研究の状況をアップすると、メンバーのみなさんが反応してくださることや、他の方の研究を見て、自分も頑張ろうとモチベーションになることですね。「もう2期目も応募しちゃおうかな!」ってくらいです!

ーー研究を行う上で意外だったことは?

居心地の良さですね。以前関わっていたデザイン系のコミュニティーでは、居心地の悪さを感じて「デザインの人はキツいことを言う人ばかりなのかな?」と思っていました。でも、新しい働き方LABのみなさんは誰も否定しないし優しいんですね。こんな平和な世界があるんだと思えました。私もうつ病、統合失調症を患っているので理解できるのですが、「居心地」と「好きなことに取り組める環境」が大切だと思います。

大切なのは、好きな仕事を好きでいれること。

ーー複業クリエーターとして研究後、やりたいことはありますか?

健康に気を遣いながら、今の仕事を続けて月収100万円を目指すことです。研究じゃなくても、好きな仕事を好きでいることを大事にしながら続けていきたいですね。私が病歴をさらけ出せるのは、隠して生きる方が難しいからなんです。あとは、長いこと施設にいた経験を含めても、世の中に対してもっと実態を知って欲しいという湧き上がるような使命感があります。ゆくゆくは、統合失調症のインフルエンサー活動や講演会を行って、統合失調症に対する世の中のイメージを変えていきたいですね。

ーー研究員制度に気になっている方に向けてメッセージ

まずは、心身ともに健康を大事にして活動してほしいです。最近テレビで、和田アキ子さんが「芸能界は歌がうまい、芝居がうまいなんていろいろあるけど、1番大切なのは健康」と言っていたのを見て、これは芸能界以外にも通ずることだなと思いました。

まとめ

近年「好きなことで、◯◯」なんていうフレーズをよく耳にします。取材をしていて感じたのは、市村さんの研究は好きなことで「成果や数字だけを追う研究」ではないことです。幼少期から変わらない「好きなこと」を純粋に追いかけたからこそ、成果以上に大切な「心身の健康や環境の重要さ」などの気づきを得られたのではないでしょうか。

新しい働き方LABは、「自分なりの新しい働き方に、挑戦してみたい!」「一歩踏み出してみたい。」そんなチャレンジャーを応援するためのコミュニティです。あなたも新しい働き方の一歩を、いっしょに踏み出してみませんか?

研究員制度の詳細はこちら

<ライター:しろたにしゅんた>


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