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イラストレーター小早川あきこさんの研究生活  ~発信を通して「自分のやりたいこと」をえがく~

今回取材をさせていただいたのは、イラストレーターとして活躍されている小早川あきこさん。

新しい働き方LABの研究員として「1日1時間以上自主制作をしたら、仕事内容にどんな変化があるか?」をテーマに研究を進めておられます。

今回は、小早川さんに取材をさせていただき、フリーランスとして歩むなかで明確になってきた「絵を描き続ける意志」や、研究員としてイラストの自主制作・発信を行い「仕事と自分のやりたいこと」に向き合う姿に迫りました。

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いろいろな仕事を請け負うなかで見えてきた「イラスト」という軸

――フリーランスとして歩まれてきた道のりを教えてください。

2020年10月に会社員を辞め、ランサーズ・ブートキャンプに参加しました。それから、すぐにイラストのお仕事をすることが難しかったので、イラスト以外のお仕事も請負っていました。

お仕事をやっていく中で得意なこと不得意なことが明確になり、2021年3月以降はイラストとデザインのお仕事に絞りました。
お仕事を絞ってから、イラストとデザインのなかでも「自分の得意分野はイラストなんだな」、「こういうことをやれば喜んでいただけるんだな」、ということがはっきりしてきたというか。

それと同時に自主的にイラスト制作を始めました。自分一人でやるよりもきちんと記録をとったり発信したり、しっかりとアウトプットができるんじゃないかなと思って「新しい働き方LAB」の研究員に参加しました。

発信することで「イラストの的」を定めていく。

――研究員の活動について教えてください。

私の実験内容は「1日1時間以上自主制作をしたら仕事内容にどんな変化があるか?」です。毎日1時間以上の時間を確保して、自分の表現や伸ばしたいスキル、練習したいものを描きます。それをポートフォリオにのせて発信していくことで、お仕事内容に変化があるかというのを測る実験です。自主制作で描いたイラストをSNSにあげることで、反応がいいもの・悪いものが見えてきます。

例えば、女の子の絵を描いて反応がすごく良かったら、やっぱりニーズがあるのかなっていうふうに考えられますよね。そこで、「もうちょっと女の子の絵を描く練習をしてみよう」とか、「こんなふうに女の子描いてみたらどうだろう」とか、的を絞って練習することができますよね。そうすると本当に女性を描くお仕事が来たり。そんな感じで自主制作を行っています。

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目指していた変化とモチベーションの高まり

――実験をしているなかでどのような変化がありましたか?

一つは、お仕事面での変化です。
以前はお仕事をさせていただいてもポートフォリオに載せられない案件も多かったんですね。ですが、私のポートフォリオの作品を見て、「こんな感じのタッチで描いて欲しい」や、「あなたに描いてほしい」と言っていただけるようになって、受注につながりました。これは目指していた変化だなと思っています。

もう一つは気持ちの面の変化です。
「こんなイラストを描いてる人なんだな」と知ってくれる人や応援してくれる人が増えました。それがすごくモチベーションにつながって、もっと頑張りたい、もっと楽しませたいと感じることができてきました。
昔は、失敗したらどうしようという思い込みのせいでなかなか描けなかったこともあったんです。でも今は「失敗したとしても技術的に向上する」と前向きにとらえられるようになって、手を動かすことが習慣になりました。

「あなたにお願いしたい」を目標に。

――今後の展望について聞かせてください。

まずは、お願いしたいと思ってもらえるイラストレーターになることですね。そのためにイラストのスキルを磨いたり、自分の作風の幅を広げたり、得意なものはもっと得意にしていこうと思います。

そして、お仕事としてやるからには、クライアント様との細かなやりとりをしてお仕事のしやすさにも気を配ります。そういった面でも「選ばれるイラストレーター」になりたいなと思っています。
また、個人のイラスト、オリジナルグッズ、オーダーメイドにも力を入れて、企業だけではなくて、個人のお客さまが生活のなかで楽しんでいただけるアイテムやグッズをオンラインショップで販売していきたいなと思っています。

――読者に向けてメッセージをお願いします。

やりたいことや好きなことがあったら、挑戦し続けてみてほしいと思います。続けていれば必ず見てくれている人がいます。時間はかかるかもしれないですが、がんばりを評価してくれる人が必ずいるので、続けてみてほしいなと思ってます。

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小早川あきこさんの情報
Akiko Kobayakawa's Homepage &Portfolio
オンラインショップ「小月堂」
note

《ライター・宮嵜 浩》

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