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Blender280メモ

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Blender2.80+のメモ。使い方の説明的なものからTipsまで、雑に記事にしています。
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2019年5月の記事一覧

[2.8]ふらつく・倒れる缶のリグ

「ジュースの缶を傾けて手を離したらどうなるか」観察したことはありますか?そしてそれを3Dのアニメーションでやろうとしたことはありますか? ↓こういうやつ おそらく「缶オブジェクトを動かせばええんちゃうの?」と考えられる方が多いと思います。 複雑な動きを簡単に ただ、これを缶オブジェクトの移動や回転のみのキーアニメーションでやろうとすると大変です。左側に傾いているときは左下隅を回転の軸としなければならないですし、右側に傾いているときは右下隅、という風に。オブジェクト原点は

[2.8]グラスで乾杯

グラスで乾杯とかいうと、往年の「ルネッサーンス」が思い出されますが、グラスの中の液体って水面を水平方向に維持しますよね。それをBlenderの中でも作ってみましょうということで。 今回は、ワイングラスではなくブランデーグラスで。縦長にすると画面で小さく写ってしまうので背の低いグラスとして選択しました。 グラスを作る 頑張ってグラスを作ります。厚みのあるグラスっぽい形であれば良いです。例として表示しているのは8角柱(cylinder,vertices=8)から作ったものをS

意識高い人向け、Blender情報収集術(on Twitter)

ネタエントリなのであまりお気になされないよう。Twitterを使って情報収集するときのTips+α。 Twitterで情報収集 「Twitterで全部賄う」ことは実際無理なのですが、アクティビティを確認する(?)場所としては随一なので、「Twitterできっかけとなる情報を集めて、チュートリアルや記事などを深掘りしていく」っていう、「アンテナを張るところ」という認識で良いのかな、と思います。 良いところ: ・ みんながつぶやいているところから役に立つ情報をキーワード検索で

[2.8]アホ毛

キャラクターアニメーションで特徴的な表現の一つとして「アホ毛」っていうものがあります。 結構昔からBlender上で作っている方もいらっしゃいます。 さて、「アホ毛」の定義について説明しているページとかないかな、って思ってWikipediaにたどり着きました。 アニメやマンガでよく出てくる「一本だけ出ている」ようなものは「アホ毛」とカタカナ表記され、「あほ毛(第2義)」に分類されるとか。びっくり。 ちなみに海外のBlender使いの方でも ahoge で通じると思いま

[2.8]グリースペンシルテクスチャードブラシ

「グリースペンシルテクスチャードブラシ」ですって?なにそれおいしいの? グリースペンシルのストロークにテクスチャ使えるって理解でいいと思うんですけど、ひとまずこちらの動画を見てみましょう。 ほほう。つい最近追加されたようですね。で、これどうやって自分の環境で使えるの? お試しであれば、ダウンロードして展開したファイルを直接開いていじってみればいいです。ただ、これをBlenderを起動した時から使えるようにするには一手間必要になります。それをこれから紹介します。 なお、最

[2.8]「こっち見んな」を3行で

「たくさんの同じような処理をプログラムに任せて楽をしよう」と思ったことはありませんか? BlenderはAdd-onとかたくさんあるって聞いたしなんとかなるんじゃない?って思ったものの、自分のやりたいことにドンピシャでハマるAdd-onはそうそうなかったりします。またはものすごくニッチなケースだったり。 そういった場合にPythonでチャチャっと書けたらいいのにな、ということでよく考えずにチャチャっと書いたメモを残しておきます(?) 多くの目玉が対象を見る 「多くの目玉

[2.8]スライスして動かす

まずはスライスされたお猿さんがアニメーションする超短い動画2本。 今回は「Suzanneを輪切りスライスして左右に動かす」というものをやってみたいと思います スライスするBlenderで「スライスする」方法はいくつかあります。 ・ Knifeコマンド([K])で切る ・ Knife Projectコマンドを使う ・ Bisectコマンドで切る ・ Intersectコマンドを使う ・ ブーリアンモディファイアーを使う たくさんあって迷っちゃいますが、今回はKnife

[2.8]マジックハンドをつくる

さて、「マジックハンド」ですよ。手元のハンドルを閉じると長く伸びてモノをキャッチできるという。これをBlender 2.80beta で作れるのか。 つくるのは結構面倒臭い部類に入ります。ドライバとかコンストレイントとか使っていたり、ワールド座標とローカル座標の理解も必要になってくるかも。 ということで「自分用メモ」という目的の雑な説明に入ります(詳細な手順ではないですのでお気をつけください。) 仕組みの理解 「点Oと点Pの中点に点Qがあります。ここに菱形を作ってくだ

[2.8]クッションをつくる

Blenderには「クロスシミュレーター」が搭載されています。シミュレーションなので色々と調整が難しそうです。 実はちょっとした工夫で「クッションを作る」ことが出来るのです。 以前この動画を取り上げてまして。「なるほどForce Field。あったまいー。」と。 それともう一つ、クロス縫合スプリングを使った方法でも作れたりします。以前のバージョンのものですけど、クロス縫合スプリングについて説明した記事がありますのでこちらを。 今回は「クロス結合スプリング」で。 クロ

[2.8]「Blenderっぽい」Sub-Dモデリングの話

低い解像度のポリゴンをケージとして、サブディビジョン変形を前提としたハイポリモデルを作ること、"Subdivision Surface Modeling"をBlenderで行う場合のお話です。 "Subdivision Surface Modeling"についてはpolycountのWiki等を見ると良いです。 ・ Subdivision Surface Modeling Blenderだと、Subsurfモディファイアーを使ってプレビューしながらモデリングできますね。

[2.8]ネジを切ります。

身近にネジが切られているもの、ペットボトルのフタ、電球、様々なものがあふれています。 でも、これをBlenderで作るとしたらどのように作りますか?色々追加したり削除したりして作りますか? 特にSub-Dモデリングで「少ない頂点数から滑らかな面を得る」という場合にちょっと難易度の高い題材の一つになります。 今回は少しばかり手数の少な目な作例を紹介してみようかなと思います。めちゃめちゃBlender寄りの。 作るものはペットボトルの飲み口のネジ部分。 Spinモディフ

[2.8]ショベルカーのうで

ふらつく・倒れる缶のリグ や マジックハンドをつくる でボーンやコンストレイントなどを使っています。 さて今回の題材は「ショベルカーのうで」。部品点数が増えるので格段に面倒くさくなります。ちなみに「ショベルカー」は和製英語なんですってね。 Blenderでこういうのも作れますよ、という一例として以下お楽しみください。 部品 部品はこんな感じです。これに後の工程で2つArmatureを追加します。 回転軸になるところについては8角形で十字が入っているようにしています。回

[2.8]かむかむえぶりばでー

「カム」と言ったら何を連想されるでしょうか?Come?噛む? 今回は機械の部品に使われる「カム」のお話です。 まずは BlenderShortTests さんのチュートリアルビデオを見てもらいましょう(無音です)。 波間に漂う様子をShrinkwrapモディファイアを使って波オブジェクトに沿わせることによって実現しています。 板ポリゴンを水面または地面のオブジェクトに貼り付けるようにシュリンクラップモディファイアーを仕込んで、そのプレーンの頂点を親とするように物体を仕

[2.8]ビーム・ミサイルを撃つ

シューティングゲームでビームやらミサイルやら連続で撃てますよね。敵側も容赦なく浴びせてくることもありますけど。 Blenderだとパーティクルシステムを使って「ビーム発射」を作ることができます。ぱきゅんぱきゅん。 簡単に作ってみたいと思います。 Q:Blenderの「前」はどっちだ?A: +Y 方向。画面奥が前です。オブジェクトをパーティクルとして複製するときの設定で「法線方向(射出方向)に向ける」ときに考慮する事項です。 なのでそれを前提にミサイル作りました。最初の