Jリーグ全チームを考察してみる①


2019年J1の平均観客動員数が初の2万人を突破しました。
DAZNマネーやイニエスタ効果などなど様々な要因がありそうですが、各クラブがここ数年どういう取り組みをしているか、改めて1チームみていこうと思います。

①北海道コンサドーレ札幌

野々村社長の存在
(1)発信、露出
野々村社長になってから一気にコンサドーレの知名度が上がったと思います。メディアに露出して発信することでクラブに興味を持つ人は増えたと思います。大胆にも2016年には『コンサドーレ札幌』から『北海道コンサドーレ札幌』に名前を変えました。札幌だけでなく、道民全体を巻き込んでいきたいという想いです。アカデミーも道内へ拡大しています。


(2)現場へのこだわり
解説者時代から常にJリーグへの愛を語り、独自のサッカー観を持っていました。社長に就任してからもサッカースタイルにこだわりをもち、攻撃的なサッカーでコンサドーレを盛り上げようとしているのが伝わってきます。
2018年J1昇格後に思い切って監督をミシャに託しました。その後チームは年間最高順位の4位、ルヴァンカップ準優勝、鈴木選手と進藤選手の日本代表輩出など素晴らしい結果を出しています。また、ロッベンにオファーしたというニュースもありました。
小野伸二選手の加入やチャナティップ選手の獲得もクラブ人気を高めました。
タイのスーパースターを獲得したことでタイだけではなく日本国内でも大きな話題になりました。今でこそJリーグで活躍するタイ人選手は増えましたが、野々村社長はいち早く東南アジアのマーケットに目を向けてました。2013年にレンタル加入したレコンビン選手がいい例です。ちなみにチームのホームページには英語版があり、タイ語の公式SNSもあります!


(3)ハード面
サッカー以外の集客面ではこのような取り組みを行っていました。
2016年に博報堂DYメディアパートナーズ(MP)とクラブビジネス戦略パートナー契約を締結しています。


野々村社長のインタビュー


観客動員数の変化

2015年 11,960  J2 10位
2016年 14,559  J2 1位
2017年 18,418  J1 11位
2018年 18,223  J1 4位
2019年 18,768  J1 10位


まとめ

ここ2.3年の観客動員数は伸び悩んでいますが、5年前と比べると凄いです。
①財政面の安定、札幌から北海道のクラブへ
②チームのベース作り(四方田監督時代)、集客の強化
③長期的で魅力的なサッカースタイルの確立(現在)
計画的な①→②→③のチーム作りが、現在の成績の安定とファンの固定化につながっていると思います。



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