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鳥谷が”ロッテ”に来る時代

昨日のプロ野球開幕延期というニュースはとてもプロ野球ファンにとっては寂しい限りであり、「まぁ、そりゃそうだよな」と「でも心の中にぽっかりとした虚脱感」を交互に感じる春めいた今日いちにちである。

しかし。
ここへきて明るいニュースが。
それは鳥谷敬のロッテ入団

鳥谷獲得の噂に関しては、戦力外になり阪神から離れると決まったあたりからまことしやかに囁かれるようになってきたものの、実現せずにこの3月まで。

さすがに年越しはまぁ、あるだろうと思いつつ、FA戦線が終了して2月のキャンプインまでにはさすがにどこかしら決まるだろう、と。

そんなことを思いながらも、もはやこれまでかと。
中村紀洋やカズ山本パターンを覚悟していたわけです。
「鳥谷なんてスペシャルでレジェンド級な選手をこんな形で現役生活に終止符を打たせるなんて!」と悶々としていたわけです。

これは本当によかった。
選手としての能力ももちろん素晴らしい。
実年齢の38歳という年齢以上に動けるだろう。

ただ、鳥谷という選手は本来ならば1試合で4打席立たせてこそ活きてくる選手。つまりレギュラーとして固定して”計算できる成績”を積み上げられる選手タイプであり、実は今のロッテの戦力事情には合致してこない。

ただ、鳥谷にはもう一つ素晴らしい能力がある。
【野球に向き合う姿勢】である。

鳥谷の”準備力”は凄まじい。
誰よりも早く球場に顔をだしトレーニングをし、試合の準備を進める。

そのストイックさ加減と言えば、あのイチローのルーティーンに匹敵するほどのものであろうと思う。

2017年シーズンは5月の試合中、顔に死球を受けて鼻骨を骨折しましたが、翌日は鼻を保護するフェースガードを装着し、代打で打席にたつなどその超人的なプロ意識にロッテの若手内野手陣が触発されないわけない。

きっと「鳥谷さんがそこまで準備しているのに、俺がやらないわけには行かない・・・」というようなコメントやエピソードが2020年シーズンオフには多く聞こえて来ることになるだろう。

早稲田の学生だった鳥谷が自分の当時アルバイトしていた焼肉屋にきて、こっそりアイスクリームを差し入れたことを思い出す。
その鳥谷が千葉ロッテに入団する日が来るなんて。想像したこともない。

そんな素晴らしき実り多きシーズンが始まるのは果たしていつになるだろうか。

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