今週の1冊__1_

今週の気になる新刊 79冊 [3 - 2 week]

3月2週目。

気になる新刊の数は、79冊でした。

先週 ↓

今週はちくま文庫が活況で、『類似と思考』『住み開き』『みんなの家。』『向田邦子ベスト・エッセイ』『はじめてのオペレーションズ・リサーチ』が刊行。

fuzkue の店主、阿久津隆が綴る読書日記の第2弾、『読書の日記 本づくり スープとパン 重力の虹』も発売されて、レンガみたいな存在感と意外な軽さがあいまって、モノとしても気持ちいい1冊です。(東京に立ち寄った際、青山ブックセンターにて購入)

それでは、今週の気になる新刊、どうぞ。

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「現在進行形でもあり、近未来の日本社会を襲う、「労働の消滅」「地方経済の崩壊」「人間の尊厳ある暮らしの喪失」などに、社会や政治はどう向き合うべきなのか?」

「首にリボンを巻いている妻の秘密、セックスをリスト化しながら迎える終末、食べられない手術を受けた私の体、消えゆく女たちが憑く先は……。」

「本書は、食に対する罪悪感や不安を払拭するだけでなく、どういう健康情報なら信用できるのか、その基準を明確にしてくれる」

「季節に沿うように考えられた気取りのない献立。素朴さのなかにある美しさを掬い上げるようにつくられた一品一品。」「実用的なレシピ集でありながら、日々の暮らしに一息いれる読み物のような趣きの1冊ができました。」

「子づれシングル女性を対象とした多数の量的調査やインタビュー調査をもとに、彼女たちの生活者としての実態を立体的に描き、抱える問題を浮き彫りにする。」

「その魅力を、怪奇小説、探偵小説の祖というだけでなく、多様な作品を具体的に取り上げて、常に境界を超出してリアルに出会おうとする現代的作家資質に見出す。」

「野心家、虚栄心のつよい人、気弱な人、嫉妬深い人、気分屋。「人間の性格」はどうつくられるのか。心理学の巨匠アドラーの性格論。」

「眺めているだけでも楽しい、読んでもっと楽しめる、日本初の子ども向けマンホールのふた本の決定版! 個性豊かなマンホールのふたの魅力をぜひお楽しみください。」

「戦いのなか、ただ一人生き残った少年は、飢え怯えた少女と出会う。旅の途中で病気にかかった少女を助けるために、少年は自らの自由を売り、奴隷となる決心をする。過酷な運命を生きる少年と少女の絆の物語」

「孤独な少年ジェスティンの運命をかえた、兄と慕うヴァイキング、トーモッドとの出会い。ヴァイキング同士の復讐の戦いに巻きこまれ、旅にでたジェスティンが、最後にたどりついた場所とは。」

「砂漠を移動しながら野営生活を送ってきたノマドの彼らがいかに「定住後」の世界を生き抜いているのか。そしてそれを可能にする生の拠り所としての親族ネットワークのダイナミズムはどのように生成されているのか。」

「そのパーツの素材や色,刺繍の文様や製作技法,さらには製作・着用・保管・譲渡といった行動にまで,彼らの社会関係(とりわけ母娘関係)に関わる規範と歴史が細々と織り込まれている。」

「本作は、年を重ねるということの意味を改めて実感できる表題作や、意外な視点のショートストーリーもあり、身近な人との絆を見つめなおしたくなるような、優しさと、確かな生の重みに満ちた作品を楽しめます。」

「真摯な左翼を目指しながらも「運動」にはのめり込めず、60年代に花開いたサブカルチャー(「ガロ」、早稲田小劇場、ATG)、ポップカルチャー(グループサウンズ花ざかり)を享受した、懐かしくも恥多き青春を振り返る書下し作品」

「人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた”の書き出しでおなじみ、「週刊文春」の連載「人生エロエロ」をまとめて100話大放出、文庫オリジナルで一気読み!」

「連合赤軍事件の山岳ベースで行われた「総括」と称する凄惨なリンチにより、十二人の仲間が次々に死んだ。アジトから逃げ出し、警察に逮捕されたメンバーの西田啓子は五年間の服役を終え、人目を忍んで慎ましく暮らしていた。」

「それは、「テントン」と名乗る男から来た一本の電話が事の起こりだった。男の誘いに乗り、新聞記者のSはある島へ向かう。出迎えたのはミニチュアの家が連なる街と、赤児ほどの背丈しかない男。「ようこそ我らの王国、リリパットへ……」

「地球上にはまだまだ、私たちの想像を絶する有毒生物たちがいる。本書は、そうした世にも奇妙な「毒々生物」の知られざる姿と、それを解き明かすべく(刺され、噛まれ、ときには自らその毒を摂取し)研究に挑む科学者たち」

「プロレスから格闘技への過渡期に痛烈な一閃を浴びせ、「UWFブームの震源地」となった一冊を渾身の文庫化!」

「勉強ができるようになるためには、変身が必要だ。勉強とは、かつての自分を失うことである。深い勉強とは、恐るべき変身に身を投じることであり、それは恐るべき快楽に身を浸すことである。」

「元キューバ日本大使であった著者が、グアンタナモ海軍基地をめぐるアメリカ合衆国とキューバ共和国の関係について、3年余にわたる現地勤務の間に調査した結果をまとめたもの」

「共喰い・死体喰いも辞さぬカラスの食欲、強靱な胃袋で硬い実をすり潰すハト」「鳥は空を飛ぶために高カロリーを必要とする。だが、肥満は飛翔の敵。「軽量化」が生きる術である鳥類の食生活は工夫と策略に満ちている。」

「親を亡くした悲しみを抱える子どもたちがその後の人生を歩んでいくためには、その死別体験とどのように向き合っていけば良いのか」

「近江商人の成功の基盤となった生活態度がどのようなものであったかを、実在した商人や商家の家訓・家憲に焦点を当て考察する。」

「観光ガイドと一線を画し,国内の主要温泉を科学的に解説。」長野県民としてはマストバイ!しかし、ちと高い。

「19世紀~20世紀初めのロンドンで、女性たちがどのように「家庭」という女性の領域から、「街」という公的領域に飛び出し、ショッピング(娯楽)を楽しむようになったのかを明らかにする。」

「日本の輸出入の99%以上を担う船舶。だが乗組員の実態は一般にほとんど知られていない。 長年乗船調査に携わった著者が自身の記録と写真でリアルに紹介する、船上の労働と生活。」

「戦前期にはすでに、映画館で作品を「見る」だけでなく、プログラムの文字と紙を「読むこと」、投稿や概要、批評を「書くこと」が観客の映像経験に分かちがたく結び付いていた。」

「本書は定型表現とその拡張用法の網羅的な記述・分析を通して、言語と慣習の関係を認知・社会的な側面から考察したものである。」

「近代芸能史上にユニークな位置を占めるこの作品について、宗教的物語が芸能化してさまざまなジャンルに展開する過程をたどり、時代背景からその特質を明らかにする」

「正義とは何か? 民族とは何か? 戦争とは何か?手塚治虫不朽の名作にして日本マンガの最高峰、オリジナル版がついに登場。雑誌掲載版を再現し、大判と高精細印刷でおくる愛蔵版!」

「日本で見られるタンポポ18種をカラーで紹介し、タンポポの一年の生活を絵本風に描きます。」「ラムではタンポポの名前の謎や花言葉について語り、タンポポを扱った詩歌や小説、タンポポの料理レシピを載せています。」

「日本近代文学を有名作家だけでなく無名作家群からも見渡せば、メディアの勢力によって文学がつくられていった大きな流れが見えてくる。」面白いテーマだな。

「「障老病異」(障害、老い、病い、異なり)にある人びとの生きる過程に着目し、これからのあるべき社会を構想し実現を目指す「生存学」」「「生」や「生存」をめぐる知に挑む人びとがつづる38篇の小論集」

「本を読む人と、その生活。東京・初台の〈本の読める店〉「fuzkue」店主による、読書の喜びに満ちた圧巻の日記シリーズ、待望の第2弾!」購入。レンガのような存在感と、意外なモノとしての軽さが気持ちいいです。

「私の大切な人はいまだ行方不明。本当に亡くなったのだろうか?」「愛する家族、動物、住み慣れた土地、故郷のわが家を奪われたあの日から曖昧な喪失を受け容れるまでの物語。」

「東西の哲学や宗教思想をひもとき、実際の御夫婦の証言も手がかりに、「出会い」という場の開けと、「夫婦」という共同体のすばらしさを探究する。」

「どうすれば私たちは共によりよく生き続けることができるだろうか。経済、宗教、持続性といった共生を考えるための基盤を論じたうえで、地域社会や様々な場において共生がいかに実践されうるのかを明らかに」

「世界で日々起きている破局的な出来事。その狭間を自分も生きているのだと、不意に気づかされることがある。身近な人の大切な時に立ち会えなかった作家に大震災がもたらした、生者と死者とを結ぶ思想。」

「類似を用いた思考、類推。それは認知活動のすべてを支える。類推を可能にする構造とはどのようなものか。心の働きの面白さへと誘う認知科学の成果。」

「自宅の一部を開いて、博物館や劇場、ギャラリーにしたり、子育て世代やシニアの交流の場にしたりして人と繋がる約40軒。」

「内田樹邸ができるまでを綴った前著に、8年後の今になって思うことを各章ごとに描きおろし。考え続ける建築家の今を伝える1冊。」解説は鷲田清一さん。

「いまも人々に読み継がれている向田邦子。その随筆の中から、家族、食、犬と猫、こだわりの品、旅、仕事、私…、といったテーマで選ぶ。」

「ある問題を最も効率よく解決するための科学的意思決定の手法。当初は作戦計画として発案されたが、現在では経営科学等多くの分野で用いられている。」

「GHQの漢字仮名廃止案、常用漢字制定に至る制度的変遷、ワープロの登場。日本語はどのような議論や試行錯誤を経て、今日の表記法へと至ったのか。」

「比叡山に守り伝えられた類い希な植生について、歴史や思想、現在の状況を研究者と延暦寺の僧侶が詳しくやさしく解説。」「明治期初頭の廃仏毀釈から行政裁判を通じてどのように山林還付が実現したかを明かしていきます。 」

「かわいい、ユニーク、かっこいい、アラカルトの4カテゴリー34作品の折り方を掲載しました。」高度な、かと思ったら「高雅」だった……!

「「音楽を演奏するのではなく」,本書では「音楽を聴く」という活動を通じ,クライエントをサポートする方法について学ぶ」「理論や考え方および具体的な方法,そして技法の活用例などについて解説」

「カクテル界では欠かせない専門用語の1つ、様々な材料を混ぜ合わせる技法「ミクソロジー(mixology)」の楽しさ、奥深さをイラストで分かりやすく解説」

「「文学」とはどんな学問なのか、どのような価値があるのか、どのように勉強するのをわかりやすく解説。「文学」の奥深さと面白さを学べる一冊。」

「「詩的要素は多い」と認めつつ、「詩人」のレッテルを否定していた稲垣足穂。それでも、詩やコントというべき独創的な作品群が数多く大正期の前衛詩誌に発表され、若い詩人たちに多様な影響を与えた。」

「鬼才と奇才。文学界の異才コンビが詠む、センチメンタル過剰で自意識異常な自由律俳句集。」おお、せきしろさんと又吉さんの自由律俳句、第3弾!

「生活上の安定こそ得たが、新作の執筆は思うように進まず、将来への不安、育児の苦労、妻の闘病と自身の心身の不調など人生の尽きぬ悩みに向き合う日々を、私小説さながら赤裸々に、真率かつユーモア漂う筆致で描いた日記文学の名篇」

「文学論で著名なバフチンだが、じつは哲学、言語学、記号論等々をまたぐ領域横断的な知のあり方が本領。その巨大な知の全体像をあますところなく描く最良の入門書。」

「イタリアの思想家が注目を浴びるようになって、すでに久しい。中でも世界の思想を中心で牽引してきたのが、ジョルジョ・アガンベン(1942年生)である。」

「日本語に潜む文法の実相を、広い読者に向けて、全力で説き明かそうとした渾身の作であり、日本語について考える上で避けて通ることのできない不滅の古典である。」

「2020年5月の十三代目市川團十郎襲名を控えて、江戸時代前期にさかのぼる市川團十郎家の歴史を、豊富な絵画資料と歌舞伎研究の第一人者の解説で読む。」

「『万葉集』とは何か。真摯にそれを見極めんとした本書が示すのは、学問とは何か、その方法はいかにあるべきかという切実な問題意識に裏打ちされた、著者だからこそ到達しえた比類なき『万葉集』の姿である。」

「パトロンとの関係は? 歴史の激流に飲まれた時、どう身を処したか?」「科学者が職業人として市民権を獲得するまでの前史を、業績ではなく、彼らの「人生」というユニークな視点から辿ります」

「命に翻弄される人民のあまりにも苛酷な日々 激動の時代、なぜ暴力の連鎖は起こったのか 飢餓、紅衛兵、粛清、裏切り、恐怖と混乱―― 毛沢東の野望と権力闘争の犠牲になった民衆たちの姿を圧倒的筆致で抉り出す」下巻も同時発売です。

「数々のグッドデザイン賞作品を開発してきたアウトドアファニチャーブランド〈オンウェー〉創始者が、自社25年の軌跡を通して概観する日本のアウトドアファニチャーとは?」

「なぜ指導者は暴力に訴えたのか。野球部OBの保護者のひとりは、私にこう言った。「熱心に指導してくれる、いい監督さんやったんです。暴力は悪いことなんでしょうけど、やっぱりダメなんでしょうか」」

「自身も離婚し、再婚した夫も介護の末、癌で亡くした。傷だらけで、好んで振り返りたい人生ではなかった。それでも、今は自分なりに精一杯生きて来た日々を愛しく思う―。」

「台所しごとは終わりのない苦行、と思っていませんか?台所の正しい使い方を知れば、劇的にラクになります。「ぞうきんは3枚」「買い物メモの正しい買き順」など誰も教えてくれなかった、プロの段取り術、教えます。」

「地域の困窮者を支えるために格闘している人や組織を「しんがり」と呼び、彼らの活動をまとめました。「しんがり」たちは、制度疲労により劣化しつつある地域社会をどのように支えているのでしょうか。」

「いじめの歯止めとなり得るルールがどのように意識されているのか」「調査をもとに、いじめとルール(規範意識)を中心に学校社会における児童生徒のいじめ現象の実態を社会学の視点から考察」

「一流の研究者・思想家しか入会が許されないオンラインサロン「エッジ」会員151名が読むだけで頭がよくなる科学の視点を伝授! 」

「世界的低金利を背景に、今後も日本企業への投資増加が予想されるアクティビスト。彼らは何を考え、どう行動するのか。そして、日本企業はどう対応すべきなのか。」

「世界各地の伝説や民話のなかでその存在を信じられてきたまぼろしの生き物=「幻妖」。ドラゴンやユニコーン、日本の妖怪まで、世界の78の幻妖の謎と不思議に迫る、圧倒的大図鑑!」

「光と影の女絵師・葛飾応為。「美人画を描かせたら俺より上手い」と言わしめた、もう一人の天才。署名を持たない絵を世界の美術館に探し、歴史の闇に隠れた女性の鮮やかな生涯を描き出す。」こんな人、いたんだ。

「長い歴史の中で育まれてきたパンの食べ方、保存法、活用法から、フランスの代表的なパン、日本で言うところの菓子パンなど、広い範囲でフランスのパン文化と驚きの豆知識を写真付きで100ご紹介! 」

「大きな判型で、読みやすくわかりやすいヤマケイ登山学校シリーズ。 山に潜むさまざまなリスクを知り、 回避するための知識や遭遇してしまった危険に 対処する方法をわかりやすく紹介します。 」

「答えが一つではない問いに向き合い、対話を重ね、行動する力を子どもたちが身に付けるために、教師は何をすべきなのか。衣食住、家族、保育、消費、環境など生活のあらゆる事象を探究する、現在進行形の家庭科。」

「声楽科はカラオケが下手?指揮科は職務質問を受けやすい?実力より親の財力?音楽家の卵たちの日常はエキセントリックで魅力的。才能うずまく秘密の花園になめ子が迫る、ありそうでなかった音大生解体新書。」

「決して若いわけではないけれど、老いるのはまだ先。そんなおとなのまんなかを生きるとき、自分のまんなかに基本があると、迷子にならずに冒険ができます。この本は、そんなおとなのためにあります。」

「観光客が集中し、混雑や騒音、地価高騰、地域資源の破壊といったダメージをもたらすオーバーツーリズム。国内外で発生している要因、実態、対策を多数の事例から解説」

「画家ブブノワの伝記作者として著名だが、その他にも日ロ関係に少なからぬ貢献を果たした。本書はイリーナさんが遺した文書を読み解き、個々のヒトの「ヴォイス」を甦らせようという試みである。」

「ボリシェヴィキの目的と、その成功と失敗とを、偏見なく見詰めたいと願い、ソヴィエトにおける生活の諸側面を詳細に書き記す……実体験に基づく異色のソヴィエト・ロシア訪問記」

「なぜ光秀は信長を殺したか。なぜ謀反人の娘が聡明な美女と伝わったのか。欧州のキリスト教事情や近代日本でイメージが変容した過程などから、父娘の実像に迫る。」

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