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温かい蕎麦に対する苦悩

この間猛烈にあったかいそばが食べたくなったので、昼ご飯にそばを食べることにした。

まず戸棚をかき回してそばの乾麺を発掘するところからのはじまりで。とにかく不明瞭な食材と洗剤が交錯するシンク下の棚を捜索。

なんとひしゃげた十割のそばを発掘。
なんか埋蔵金を掘り当てた気分だな。というか、忘れていた自分を信じられない。これでもし食べられないほど放置してしまっていたら重罪として裁かれるところだった。

よく考えたら今までの私の人生の中でそばといえば冷たいざるそば。
あたたかいそばの作り方がわからない。
うどんなら冷凍のうどんとめんつゆとみずをそれぞれ電子レンジでチンすれば瞬殺だけれど、そばは茹でたら冷水で締めなきゃいけないような気がする。

世界には取り扱い説明書とか説明を読む人間と、読まない人間の2種類がいる。私は後者。しかし今回は前者に願えってよむことにした。快挙。

恐怖のお湯攻撃



1⃣たっぷりのお湯で麺を3分湯がく。

2⃣たっぷりの冷水で麺を占める。

3⃣別で沸騰したお湯を用意し、10秒ほど温める。

4⃣別で出汁を温めてその中に入れる
とあった。


なんてこった

どうやら鍋で液体を3度も沸かさなければならないらしい。
こんなお湯を三度も沸かすといった手間暇行為。私は生来向いていない。ということで、最初に沸かしたお鍋から麺と適当なお湯を掬い取り、適当な顆粒出汁とめんつゆを投入すること釜揚げスタイルにしてみた。
我ながらいいアイデアだなと。蕎麦湯ベースのつゆでそばを食べられるというのは、がっつりそばを身体に吸収したい私にとって好都合。
ただ、蕎麦湯も冷水で締めていない麺もドロッとしたテクスチャーに仕上がった。


泥みたいな見た目の蕎麦が完成した


味に関しては完璧な十割そば。私はとろろとかおかゆとかそういうドロドロした食べ物を好むので、これはこれでよかったと思う。
そばを求めるゾンビと化していた私は鍋に入っていた蕎麦湯含め残らず食べ切った。

結局美味しければいいのさ。

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