このページでは、今までのジェンダー論のうち女性の能動的選択に役立つであろう部分をまとめた「21世紀の女性の仕事、結婚、出産 ~生き方を選ぶ私の選択~」(仮題、有料マガジン)の執筆作業中の一部分が表示されます。そのうち入れ替わります。


彼女は自著の中で「2016年版「ジェンダー・ギャップ指数」で日本は111位という数字が報道されたのも記憶に新しい」と、ジェンダーギャップ指数の悪さを問題視する発言をしている。ジェンダーギャップ指数は、本書の最初で解説した通り、政治・経済のエリートに女性がどの程度いるかを示した指標であり、彼女は女性エリートは増えるべきだと認識しているように思われる。

一方で、彼女のブログでは、「99%のためのフェミニズム宣言」という本を引用し、「男性並みの平等、エリートの立場に「リーン・イン(前のめり)」になることがフェミニズムなのか?」「能力主義(何を能力と見做すかを含め)や競争をしいられること、世間の評判を上げなければ存続できない等」と、女性エリートへの批判、ないしは女性がエリートにならなければならないとする価値観への批判を行っている。

本書はジェンダーギャップ指数の改善をベンチマークとしているため、女性エリートの増加を目指し、そのために女性に対しある種スパルタ的に社会的リーダーとしての地位にふさわしい人物となるよう求めている。このスパルタ性に対して男女平等は「オトコ化ではない」という《苦情》がよく出ることも私としては認識している。


栗田隆子. シモーヌ・ヴェイユにおける「社会的なるもの」と「隣人愛」をモチーフに女性の「声」について考える. 2018. 臨床哲学. 19. 128-145.

栗田隆子. 『女性学年報』41号の中の遠山日出也さんの「日本の左派とフェミニストの中にある新自由主義認識の問題点——家族賃金・能力主義・個人単位化などの概念の多義性と資本主義認識を中心に」を読んで. 2020. http://kuriryuagogo.blogspot.com/2020/12/41.html


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現在執筆中です。現在は第二章まで、いわゆる「上昇婚/下方婚忌避論争」のメイン部分まで来ています。第三章以降を書くとフルの新書サイズになるため、値上げするかもしれません(すでにご購入いただいている方には影響がないはずです)

現在執筆中です(第二章まで仮の脱稿をしました)

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