ADAGIO
お互い歩幅をそろえてゆっくりと歩く
木々を街灯が照らし
夜の公園は
コントラスト豊かな影を描く
時折聞こえるのは遠くで車が走る音と
小さな生き物と風が草木をすり抜ける音
あとは心地よい静寂が2人を包む
その譜面をふたりの足音で
ゆっくりと奏でる
少しまだ肌寒いみたいで
前を開けた薄手のコートを
きみはしっかりと片手で閉ざす
ぼくの手を離さないのが
とてもかわいい
少し風が吹くと立ち止まってはまた
しっかりと前を閉ざす
少し物音がするだけで
繋いだ手にぎゅっと力が入る
恥ずかしそうにぼくを見つめるのが
とてもかわいい
どうしたの?
暗くて少しこわい?
あぁ、ごめん。
今夜はそのコートと靴しか
身につけてなかったね
もう脱ぎなさい
可能な限り、、、卑猥なことに使わせていただきます!(>_<)