10月7日(木)

朝家を出ると、掃除のおばちゃんが掃除していた。
「おはようございます。」
「あら、おはようございます。かっこいい色だね、髪。」
「本当ですか?嬉しい。ありがとうございます〜」
「うん、いい。顔に合ってる。」
「嬉しいです。行ってきます!」
「行ってらっしゃい。」
掃除のおばちゃんに「行ってきます」が言えること、「行ってらっしゃい」と返してもらえることって、なんだかとても幸せな1日の始まりって感じだ。
緑色は私の顔に合っているらしい。
緑色と顔を関連づけると、私の頭の中にはシュレックやハルクなどの優しい大型怪物が浮かんできてしまう。

近くの公園の帰りに立ち寄ってくれたおじさんは、ハイボールを頼んだ。
昼ハイボール、最高だろうな。
おじさんの楽しみは、フジテレビでやっている土曜プレミアムだという。
80年代の映画が多く流れているかららしい。
「もう何百回と観ている映画なんだけど、必ず観ちゃうんだよな〜。」
すると、隣で1人コーヒーを嗜んでいたおじさんが
「すごい分かります。もう、ダイハードなんて死ぬほど観てるっつうのに、観ちゃうんですよね。」
と会話に参加した。
「そうなんですよ。土曜プレミアム終わって、時計をパッと見るでしょ。大体16時半ぐらいでしょ。そうするとそろそろ飲み屋が開き始めちゃうでしょ。飲みに行っちゃうんだよね。クズの生活の出来上がり。」
と、ハイボールおじさん。
うんうんと深く頷くコーヒーおじさん。

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