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それでもやっぱり「書くこと」で生きていきたいあなたへ

いつもご購読ありがとうございます。
久々に今日は書いている人に向けて書きます。

トップ1000の年間平均売り上げが1000万を超える世界に

noteがサービス10年を迎え、今や、累計15.5万人のひとが収益を得ているそうです。

以下はnoteの公式リリースより。

noteでコンテンツを購入したことがある方は、この10年間で累計350万人(2024年3月末時点)にのぼり、1ヶ月あたりの平均支払い金額は2,683円(※5)とクリエイターのコンテンツを買うことも、すっかり定着したと言えます。

noteではクリエイターが自由に値づけをして自分のコンテンツを販売することができ、現在では累計15.5万人もの方が収益を得ています。noteでの売上トップ1,000に入る方の年間平均売上は、1.8万円から2023年度は1,160万円(※2)と、この10年で飛躍的に増加しました。

私は2015年からnoteを始めまして、収入の柱になってすでに4年経ちます。
記事に課金する文化が、すでに当たり前になったのですね。

それにしても、トップ1000人が年収1000万とは、もう一つの産業の誕生です。

書いてもなかなか読まれない

しかしながら、一方で、私のところでよく聞くのは「読まれない」という悩みです。
読む人<書く人 の時代なのです。

出版不況が叫ばれ、「文字媒体が読まれなくなった」と言われます。おそらく読む対象物があまりに増えてしまったため、特にオールドメディア(紙媒体やブログなど)を読む人が減ったためと思われます。

noteの記事数は現在、4344万件もあるそうです。
ここから一本の記事を見つけて、読んでもらうためには相当のハードルがあるわけです。
タイトルの付け方、リードの書き方もまた、重要です。

そのためには、誰も読んでいなくても、コツコツと発信し続けるような、ある意味根気強さと、その過程そのものを楽しめるメンタルが必要です。

アルゴリズムにも大きく依存しますから、「読みやすいところに表示される記事」とそうでない記事があり、これはフォロアー数とはあまり関係ないようです。

同様のことは、音声配信にも言えると思います。Voicyを見ていても、「こんなに面白い配信してるのにな」という人があまり聴かれていなかったりします。

ではどうしたらいいのか

この辺、個人的にご相談をいただいたり、コーチングしたりいろいろしてきたのですが、結局のところ、運に左右される部分もまた大きいと痛感しています。

なので、個人が書ける人になるためには、誰も見てもらえなくても、コツコツ続けていくメンタルの強さが、重要です。

結局、自分の強み(専門)を見つけて、個性を磨いていくのが一番早道という身も蓋もない話なのですが。

私のnoteでは、2016年あたりから、継続して「書く人のためのノウハウ」を書いてきました。一時はnoteの公式ブログを書かせていただいていた時期もあり、書き溜めてきたものを今回、まとめて本にしました。タイトルは、「noteから商業出版まで やっぱり『書くこと』で生きていきたいあなたへ」。
内容はこんな感じです。

はじめに 雑誌の編集者としてライターの方に伴走してきました
第1章  何を書けばいいかわからない人へ
 まずは、好きなことを書いてみよう
 書きはじめて数年すると起きること
 アウトプットすることで、インプットの質が高まる
 とりあえずは「経験したこと」を書いてみよう
 熱量があることを発信しよう
 小さな挑戦を書こう
 「失敗」は面白いコンテンツになり得る”
 失敗しても、ネタになるからまあいっか、と開き直る
第2章 文章を公開して、読まれる記事にするには?
 書き始めてしばらくしたら、記事を公開してみよう
 「読まれる経験談」とはどんなもの?
 読者対象をゆるく決めよう
 経験したことを「読んでもらう」には一捻りが必要です
 ふつーな人は「共感」を狙ってみよう
 読者の悩みに答えてみよう
 フォロアー数はあまり気にしなくていい
 前言撤回は普通にしよう
 コンテンツの寿命問題
 情熱には「消費期限がある」
 メモは長めに書いて「編集」する
 コラム:検索した文章にがっかりするとき
第3章 noteの利用方法
 noteはブログとどう違う?
 毎日更新すべきか
 下書きの山を作らないためにすること
 記事ができたら、画像とタイトルをつけてシェアしよう
「煽り記事」はお勧めしません
 バズりはいいことばかりではない
 有料化のタイミングはいつにすべきか
 マガジンを作る
 マガジンや単発noteの値段付けをどうするか”
 たまには無料でだそう
 読者の増減に一喜一憂しない
 他のプラットフォームも検討しよう
第4章 雑誌や企業の依頼で書きたい人へ
 商業メディアのメリットとデメリット
 自分でメディアを運営する場合のメリットとデメリット
 どうやって売り込みをするのか?
 何を書きたいのかを明確にしよう
 文字単価の高いライターは何が違うのか
 希少性=一次情報があること
 一次情報や経験はないが、すでにオーディエンスを獲得している人
 個人なら人格も加味される
 興味のないテーマを振られたら、「書きたくなるまで取材する」
 原稿の「書き直し」に慣れよう
 メディアでの炎上にどう向き合うか
 「思い」を書いた文章を売りたい人へ
 どうしたらエッセイストになれるのか?
 個人のチャンスはまだまだある
 「経験」がない人、書きたくない人は「専門」を深めていくのもあり
第5章 書籍にまとめてみる
 どうしたら本が出版できるのか
 パターン1 出版社から声がかかるパターン(専門家)
 パターン2 出版社から声がかかるケース(ブログやnoteがきっかけとなる)
 パターン3 編集部に企画を売り込む
 パターン3 編集プロダクション経由で本を出す
 パターン4 自費出版という手もある
 このほかの方法もある
 書籍は売る段階が一番大変です
「個人が書籍を出す」ことがなぜ難しいのか
第6章 ライターを続けていくと出てくる問題あれこれ
 生活が苦しいがどうしたらいいのか
 長期的には「フロー型」より「ストック型」のコンテンツを狙おう
 個人のライターは取材費をどう捻出するか
 個人が記事をバラ売りできる時代になった
 「上手くなりたい」と苦しいあなたへ
 そのうち依頼します」と言われたのに、仕事がこない
 会社員からフリーランスになろうとしている方へ
第7章 ライフスタイルと働く時間について
  「午前中だけ働く」スタイルか。夜働くスタイルか
 昼寝ができるのはフリーランスの良いところ
 ライフスタイルは選べる
 休暇中に毎日更新コンテンツをどうするか
 休暇中のスタイルあれこれ
 ライターこそ、ときどき旅をしよう
第8章 人工知能の時代に生き残るライターの条件を考えてみた

 個性を見つけるには時間がかかります。あのベートーヴェンも、モーツァルトやハイドンの影響から抜けるのに苦労していた時期がありました。

ということで、長くnoteで書いてきたものをまとめ、加藤浩子さんに編集していただき、ようやく今回、発売になりました。

Kindle Unlimitedの方は無料で読めます。よかったらダウンロードして読んでください。

以下の本は既刊です。「子どもが教育を選ぶ時代へ」は増刷になりました。

なんで最近Kindleを増やしているのかとか、その辺も機会があったら書いていこうと思います。

それではまた。


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