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東京コンプレックスを抱えた新米ライターのゆく先

はじめまして、丹七海(たん ななみ)と申します。卒業論文とアルバイトを繰り返す大学生です。実家に住み着きながら文字を書ける場所はないものか……。そんな不純な動機を抱えて「ライター 募集 関西」とネットで検索をかけた時、出会ったのがアンテナでした。応募記事を読んだその日に応募。一週間後には編集部の皆様とお会いし、メンバーとして加えていただく運びになりました。今回は、そんな私の身の上について、お話したいと思います。

叩き上げの河内っ子

大阪生まれ大阪育ち、大和川と生駒山に挟まれて育った生粋の河内っ子です。幼少期は田畑を走り回りダンゴムシを乱獲する、純朴な田舎少女でした。関西の街が好きで、よく商店街や商業施設に足を運びます。街にひしめく新しさとか美しさとか、伝統とか猥雑さとか。それらが圧縮されているのが関西だと、私は思っています。1400年続く四天王寺を1本脇道に入れば、阪和商店街の露店で漬物を売るおばちゃんがいる。東京の下町ともまた違う、新旧混在する雑多な光景が関西には広がっています。そんな光景に出会えた時、すごく萌えを感じるのです。

日本の首都がなんぼのもんじゃい

そんな関西大好きな私ですが、就職活動中に強く感じたことがあります。それは、東京にメディアが集まりすぎている、ということです。テレビ局、音楽事務所、レコード会社、出版社……。それらのほとんどが東京にあることに愕然としました。同時に、関西にいる限り、メディアに対するハンディキャップは永遠に拭えないのではないか、という恐怖にも駆られました。東京に広がるムーヴメントがあれば、関西だけに広がるものもあり、「それでええんちゃうん?」と私は思っています。それなのに、どうして東京に収束してしまうのでしょうか。東京に対する良く言えば羨望、悪く言えば僻み。それらを抱えて悶々とした日々を過ごしていました。

新米ライターのゆく先

そんな折、アンテナに出会いました。メンバー募集の記事にリンクされてあった私たちがアンテナをやる理由。を読んで、ここだ!と直感しました。「マーケットは東京だけじゃない」という、編集長・堤さんの言葉。瞬間、後頭部を金属バットで殴られた気分になりました。東京にコンプレックスを抱えて生きるのではなく、関西で関西の良さを伝えていけばいいじゃないか、ということに気づかされたのです。時には東京のカルチャーを汲み取りながら、関西で生まれたカルチャーを融合させて発信する。それを実現できる場所が、アンテナでした。私は、アンテナで関西の素晴らしさを世界に発信したいのです。

以上、簡単な身の上話でした。お付き合いいただきありがとうございます。
まだまだ発展途上の不束者ではございますが、これからよろしくお願いします。

ライター:丹七海

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