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不意に泣きそうになることがある。

最近、不意に泣きそうになることがある。よくある。
とてつもなく苦しくて、悔しくて、やるせなくて、楽しい。

18歳というのは夢とか、勝利のこととか、好きなあの子のこととかを考えて、考えてもどうしようもないことを知りながらも考え続けてしまう時期です。俺も例に漏れずそうです。

そんなことを考えているときに泣きたくなる。

この深い闇にはまっていくなような感覚。拒絶して心から締め出そうとする自分と許容しようとする自分。

最近、『ブルーピリオド』という漫画原作のアニメ(12話)を見た。高校2年生の努力と外面で生きてきた主人公が油絵に目覚めて東京藝大目指す話。すごい自分みたいだった。何者かになろうとして、特別な何かになりたいと望みつつも、自分勝手になりたいと思いつつも、周りを気にしてしまう。自分は凡人だと何処かで認めてしまっている。でも諦めきれない自分もいる。

その主人公のすごいところはとんでもない努力家なところ。「好きなことをする努力家は最強」。作品内にもそんなセリフが出てくる。

俺は努力できる人間かと聞かれれば疑問が残る。でも一つだけ自分でも認めている才能がある。『悔しがり』と『やめない』ことだ。二つじゃん。

俺は将来写真家になりたい。写真を撮るっていうのは世界を見つめることだと思っていて、それが俺の生きがいだからだ。この最高で最低な世界を愛し続ける手段はそれしかないと思っている。それができないなら死んでしまうかもしれない。話が逸れてしまった。

『悔しがり』。好きな写真家やアーティストを見ていると、興奮と同時にとてつもない嫉妬の念が込み上げてくる。そう、泣きそうになる。「俺もあんなふうな世界を生きたい。作りたい。クソ野郎」。どんな好きな人でもそう思う。歳が80歳くらい離れてたとしても。それは自分でもすごいと思ってる。悲しいけどね。

『やめない』こと。本当にやりたいこと、好きなことはなぜか辞めない。とてつもなくブランクが空くこともある。でも辞めない。どんだけ時間がかかってもやる。時間がかかった分辛くなるけど。宮本浩次に憧れてるのかも。

俺のあこがれ=嫉妬 だ。

泣きたくなる。胸が苦しい。俺は毎日精神不安定だ。外の世界にとてつもない神経を使いながら、希望と絶望を2時間ごとに繰り返している。特別な存在でありたいと望みながらもそうでもないことを悟っている。今「こうゆうことを書いてたら才能あるっぽっく見えそう」とか考えてる。

「なんか色々見えてそう。なんか楽しそうでいいね。すごいね」と俺に言ってくるやるやつが死ぬほどいる。虫唾が走る。それを言う相手も言わせている自分も。どうしていいかわからない。余裕なんてものは何処にもない。「もっと俺に説得力があれば」といつも思う。でもアニメみたいにはいかないから、今を生きるしかない。花を飾ろう。

悲しみの果てはまだ遠いのだろうか。


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