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自作キーボードについて

先日、自作キーボードHelixを作ってみた。
結論から言うとものすごく良いので新しいキーボードに慣れることも兼ねて記事を書いてみたいと思う。

END GAME

「END GAME」という言葉をご存知だろうか?
もちろんMARVELの話はしようとは思っていない。
しばしば自作キーボード界隈で頻繁に目にする単語である。
「END GAME」は終盤だとか大詰め的な意味合いであり、
チェス界においては詰め将棋的なゲームだそうな。
 おそらくキーボード界では最終的な解 or  最適解として使われているのだろうという感じだ。
めちゃくちゃ中二心くすぐるよね!!という話しである。

なぜ自作キーボード?

以前使っていたキーボードはMacbook Proのキーボードである。
もちろん外出先では今も使っているが、家では自作キーボードをメインで運用している。
自作キーボードを考えた理由は2点。

1. ずっとキーボードを触っていると肩が凝る
2. より良いキーマップがあるのではないかという疑問

それぞれについて説明していきたい。

1. ずっとキーボードを触っていると肩が凝る
尊敬しているエンジニアさんが最近肩こりがなくなったといって激推ししてきたのがセパレートタイプのキーボードだ。

セパレートタイプのキーボードとはよく見るタイプの繋がっている(一体型と呼ぶ)キーボードとは違い分割されているキーボードである。
肩甲骨が開く事により肩こりの原因となる姿勢から開放され、あら不思議肩が凝りにくいということだ。
キーボードを触らしてもらったところ全く肩が凝ることのな差そうな姿勢になった。おおすげえと興味を持つのも当然の話しである。
①セパレートタイプ

②一体型

2. より良いキーマップがあるのではないかという疑問
キーボードはパソコンと僕たち人間を繋ぐインターフェイスである。
このインターフェイスに対して人間が近づくか、インターフェイスを人間に近づけるかが気持ちよくコンピュータを触る肝だと思う。
僕たち人間の体は石器時代の頃よりパソコンに向き合うようにデザインされていない。
そのためパソコンに向き合う多くの人が悩まされる肩凝り問題もそうだし、極力ホームポジションから指を動かさないことでストレスを下げ、入力の効率をあげようと思ったら自作が近道だと感じた。
一日8時間以上と睡眠時間と同じくらいパソコンに向き合うのだから、寝具と同じように自分に適したものを選ぶのは当然の発想だと思う。

END GAMEを求めて

キーボードを成形してキーボードを作るというのもロマンがあって素敵な話ではあるが、僕が選んだのは販売されているキーボードキットの中から選んでいくというものである。一般的に自作キーボードと言われる工程はこんな感じだ。

1. キーボードキット・パーツを選ぶ
2. キーボードを組み立てる
3. キーマップを作成する
4. 完成

僕は電子工作もプログラミングもやったことない鬼初心者なので、
正直何をしたら良いかすらわからない状態であった。
僕は日本国内唯一の自作キーボード専門店で、秋葉原にある遊舎工房( @yushakobo )さんにお邪魔した。
ここがマジですごい。パーツの販売はもちろん、作業スペースも貸し出しており、全ての工程がここで完結する。

自作キーボードに興味のある人は一度行った方が良い。
あまりキーボードに興味の無い人でも一度行ってみるとテンションが上がると思う。

Helixというキーボード

僕が選んだのはHelixというキーボードである。
自作キーボードをするにあたりこだわったポイントは以下の通り。
1. キー数があまりに少ないと厳しい
2. ロープロファイル(キーの高さの低い)キーボードであること
3. 左右分離型であること 
4. 格子型のキーボードであること(通常のキーボードのようにズレていない)

これらの条件を満たすキーボードはHelixしか無いと思ったからである。
探せばあるのかもしれないが最適解はここであったように思う。
しかも遊舎工房さん謹製ということもあり、キミに決めた!!
あとはキーキャップとキースイッチを選んで押し心地を選ぶのみ。
僕は無刻印のキーキャップ(後でキー配置を変更するのでキーの文字刻印が意味をなさないため)・茶軸のロープロファイルスイッチを選択。

遊舎工房にていざ組み立て!!

前述の通り、組み立てはとても楽しいものだった。
中学校の技術の時間にやったはんだ付けをひたすらやりまくる。
作業スペースでわからないところは店員さんがとても親切に教えてくれる。
本当に何もわからない僕にはとても助かった。
作業スペースでは隣で作業している人と技術交換したり、初心者の人にはわからないことを教えてくれたり本当に素敵なスペースだった。
余談だが、僕は以前の職場が秋葉原・御茶ノ水ということもあり秋葉原が結構好きだ。人の好きがたくさん詰まった場所で、歩く人の目がきらきらしているし楽しそうで本当に好き。

組み立ての工程はミスもなく、隣の人との交流もありとても楽しかった。
気がつけば6時間くらい作業に没頭していた。
他の人はキーボードを3個目、4個目と組み立てている猛者もいた。
マジで楽しそうで素敵。

強敵の出現~プログラミング編~

こいつがマジでやっかいだった。
キーマップに特にこだわりの無い人はデフォルトで良いならば店員さんにお願いしたらやってくれる。しかし、僕にはやりたいことがある!
営業時間をタイムオーバーすることとなり、持ち帰りでの自力でやることになる。
Qmc firmwareというのを使って四苦八苦しながらあーでもないこーでもないとやっていくことになる。
半泣きになりながら使ったことのないターミナルを開いたりググったりで大変だったけど、理解すれば結構自分でなんとかなる範囲だということも分かった。それを終わらしたのが昨日の朝日が登る頃だった。当たり前のことではあるが、やらなければ何事もわからない。
そして一旦わかってしまえばこっちのもの。
めっちゃたのしいいいい!
こいつをいじって自分の好きなキー配置にできるのだ!
自分にとってここが一番大変だったものの一番楽しい工程となった。
これからもキーマップの配置を変えたりして、最適化していくことを考えたら楽しみで楽しみで仕方がない。

終わりに

最初に言った通り、
自作キーボードはとても良かった。
2万円くらいかかるけれども、学習・趣味・実益を兼ねたものとしては安く感じる。キーボード沼と言われるとおり、こだわりだしたらキリがないものであるらしいが、自分だけのEND GAME追求していくのも良いかもしれないと思っている。
この記事を書き終わる頃にはなんとなくこのキーボードにも慣れてきた。
打ちやすいし肩凝りの気配もない。

万人におすすめできる自作キーボード。
皆様もいかがでしょうか?
僕もわからないことだらけではありますが、お答えできる範囲であれば僕もお手伝いします!!

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