見出し画像

自粛生活で見えたもの。

4月から始まった自粛生活。じってしていられない私からしたら、最初は苦行としか思えなかった。こんなに家に缶詰なんて、息苦しくて発狂しちゃう。なんの楽しみもなくてどうやって毎日やり過ごす? 私は何をすればいいの? 本当にやっていけるのか心配になったし、これまでの生活を手放すことにただただ不安しかなかった。なんだか、私が私でいられなくなる感じがして怖かったんだ。

でも、今の私はそれなりにこの生活を楽しんでいる。いや、今の生活が意外に好きかも。そう思えるようになったのは、前よりもなんか自由になったからだ。

正直言って、今の私は仕事にやる気がない。してはいるけど、はりきって「やろう!」と思えない。全然集中できないのだ。ぼーっとしたり、楽しいことばかりしてしまう。怠け者でいかんなぁ…なんて思ったけど、そろそろ私にはガス抜きが必要なときだったと思う。

ここ一年半くらい、自分の人生を立て直すために必死だった。離婚して一人で生きていくと決めたからだ。どうすればフリーランスとして生きていけるか、何をすれば収入が安定するか? そればかりを考え、動いていくうちに、私の頭は常に安定を最優先にした状態。息抜きや心から楽しむこと、無になることを忘れてしまった。もともと直感人間だったのに、いつのまにかサイボーグみたいにひたすら考えて動くようになって、つまらない大人になっていた。そんな状態でしんどくならないわけがない。息抜きをしないと人はいずれガタがくる。多分、このまま先のことだけ考えて突っ走っていたら、疲れ果てて壊れていたかもしれない。いや、絶対壊れてた。ガラクタになってた。

もっと楽に、もっと自由になること。もっと自分の気持ちに素直になること。無理をしてまで頑張らなくていい。休むときは休む。安定よりも、自分が楽しむことをして満たしてあげる。それが私を解き放つのに必要なんだ。こんなふうに思えたのは、間違いなくこの自粛生活があったから。そろそろ自分の心に素直になりなさい、と神様から言われているようだ。

先のことより今の充実。先よりも今を楽しめ! そんなに自分を追い詰めなくていいよ、というメッセージなんだと思う。

経済的には不安がよぎる。でもなんとかなるだろうとも思う。わざわざ自分から苦しむよりも、今目の前にある楽しさを味わい感じて生きる方がしあわせだなと思えた。それが本当の意味で「生きる」ということなんだと思う。

ガチガチな鎧を脱ぎ捨てて、私はもっと素直になる。自由になる。自分の心に従う。もっと楽になる。そうあることが私にとって今必要なこと。これが自粛生活で見つけた、私が知りたかった真実だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?