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きょんもりシート 2019年決算+2020年展望

昨シーズンの4月から個人で始めたサッカースタジアムへの招待企画であるきょんもりシートの2019年度決算と反省、そして2020年に向けての展望をまとめてみたいと思います。

またきょんもりシートの目的を改めてまとめてみたのでそちらもご覧いただけると光栄です。ツイッターの140字にまとめることに慣れてしまっているので、文章が箇条書きのように繋がり方が不自然なところがいくつかありますがどうか大目に見てくれるとありがたいです。


きょんもりシートとは

先だってきょんもりシートについて説明させていただきたいと思います。

きょんもりシートとは、「初めてのサッカー観戦の体験レポートをコンテンツ化させてもらう」企画です。サッカースタジアムに新規の人を呼ぶためにはどうすれば良いかという疑問に対しての僕なりのアンサーを出すための研究であり、小学生の頃からサッカースタジアムに通っている自分にとってより広い視野からその答えを出そうとする狙いでこの企画を始めました。

ただ個人的に招待する中では資金力が足りない為に、noteを通じてその企画をコンテンツ化し、より多くの人に「初めてのサッカー体験の感想や驚き」を共有することでサッカーサポーターの方を中心にnoteのサポート機能を通じてご支援を頂くことでこの企画が成立しております。

昨シーズンは合計で6名の方をスタジアムに招待して、その中でコンテンツ化させていただいたものをnoteにまとめさせていただいております。(下記リンク参照)

なぜきょんもりシートの企画を始めたのか

僕は元々商業高校出身で周囲の人間が高校を卒業した後にクラスの半分が就職をするという環境にいました。そんな中で大学に進学しましたからこそ、高卒よりも良い就職をしなければいけないという意識が強くあります。高い専門知識や経験を得ることによって高い付加価値を付けられる(要はお金を稼げる)人になることこそが就職をより有利に進められ、そこではより人と違う行動をとることが大事だと考えています。

そこで僕にとってどの分野で人と違うことができるかと考えた時にあったのが「サッカー観戦」という趣味でした。地元のアビスパ福岡のホームスタジアムから徒歩圏内に家があり小学生の頃からサッカー観戦を楽しんできました。10年も応援してきて夢や感動を貰ったそんなクラブに貢献することこそが僕の出来ることだと思い、サッカークラブの利害関係者を勉強し、「どうすれば大好きなサッカークラブにより貢献できるか?」を考えてみました。

大学生というお金はないけど時間はいくらでもあるという立場を活かすには何かアイデアで勝負しなければなりません。またサポーターという立場である以上、チーム内部に直接関わって貢献することも難しいという制約の中で、サッカークラブは観客を中心に経営が回っているのではないかと考えるようになりました。観客が増えればスポンサーになる価値を感じやすくなり資金調達がしやすくなる。サッカークラブはJリーグの場合チーム人件費と順位にはある程度の相関関係があり、お金があるクラブほど強い(お金があるから強いのか、強いからお金があるのかの因果関係はひとまず置いておくとして)となると、観客動員はサッカークラブにおいて鍵を握るものでしょう。そこでこの企画の「サッカースタジアムに新規の人を呼ぶためにはどうすれば良いか」という疑問の原点にたどり着きました。

まずは簡単に「1人が友達や知り合いを1人連れてくれば動員数は倍になるじゃないか」と考えましたが、初めてのサッカー観戦の体験がつまらなく、価値を感じてもらえなければ、継続的な観客になるどころか二度とスタジアムに来てもらえなくなることにも繋がりかねません。そこで「初めてサッカー観戦に来る人はどんなことを感じて、何を思うか」を研究してみようとこの企画が誕生したという経緯です。

きょんもりシート 2019年決算

(収益)

昨シーズンは皆様から多くのご支援を頂きました。noteを通じての金銭的支援に限らず、初めてくる子に渡して欲しいと未開封のタオルやTシャツなどを頂き、余談ではありますがそれらはきょんもりシートを利用してくれた方々にお渡しさせていただきました。初めてスタジアムを訪れた方々の思い出の品となってくれたと思います。

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今回の資金源とさせて頂いたのは、上記の記事に対してのサポート機能を通じてご支援いただいたものを使用させていただきました。二つの記事を通じて合計で¥26,000 のご支援を頂きました(なお支援者名は伏せさせていただいております)

(支出)

年間シートを購入した時に付いてくる特典の招待チケットなどを頂いたこともあり、合計6人のチケット代金としては

自由席(バック側)
¥1.250(小中高) ×2= ¥2,500
¥2,600(大人) ×1= ¥2,600
合計 ¥5,100

(参考)アビスパ福岡 ホームゲームチケット価格

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またそれぞれにスタジアムグルメを楽しんでいただく為に、予算は¥1,000 でそれぞれ楽しんで頂き、思い出の品にとタオルマフラーを購入した代金が4人分(残り2人には支援で頂いたタオルをお渡ししました)

スタジアムグルメ
¥1,000 ×6= ¥6,000
タオルマフラー
¥1,500 ×4= ¥6,000
リストバンド
¥800 ×2= ¥1,600
合計 ¥13,600

企画内で「初めてのサッカー観戦を見る人がどこを見ているか」を調べるために使用したフィルムカメラが2台分です。

写ルンです
¥1,200 × 2= ¥2,400
フィルム現像代金
¥1,200 × 2=¥2,400
合計 ¥4,800

その他、福岡空港からスタジアムまでのバスの利用が4回(空港からスタジアムまでの道のりはバスを利用しましたが、そこまでの代金はこちらで負担しています)

交通費
¥170 × 4= ¥680
合計 ¥680

以上合計で ¥24,180

なお差額の ¥1,820 は、下記の記事に用いた写ルンです4台分及びにそれらの現像の代金に当てさせていただきました。

これらを証明するレシートなどのを保存しておかなかったこと、また正確な金額を把握しきれていなかった部分があったことは透明性を大きく欠いてしまうことに繋がってしまうため、以後気を付けてたいと思います。申し訳ありませんでした。

きょんもりシートの反省点

きょんもりシートの反省点として、最も難しかったことが参加してくれる人を探すことでした。シーズンを通してホームスタジアムに21試合通ったにも関わらず6名の参加になってしまった事は期待に応えられなかったと感じています。

最も導線となる募集の部分で初めて見た人が行ってみたいと思えるような呼び込み方が出来なかったことが原因だと考えています。ツイッター内での募集と高校や中学時代の同級生に対する呼びかけを行ってきましたが、次なるきょんもりシートでは「試合によく来るアビスパサポーターの知り合いや同級生、家族」といった方に向けての募集をするとともに、募集フォームをGoogleフォームを用いてきちんと整備するように心がけたいと考えています。

また支援をしてくださった方のリターンとなる部分が少なかったことを考えて、次なるきょんもりシートでは支援をしてくださった方の個人ハンドルネームを公開する記事の中で紹介させていただいたり、サムネイル写真の中に紹介用ボードなどを作成したものを参加者の方と共に公開するといった事を検討しています。

さらに大きな反省点としては、そこで招待した方々が継続的にスタジアムに足を運ぶようにはなりませんでした。ほぼ全員がサッカー観戦は楽しいんだという感想を最後に残してくれましたが、実際に足を運ぶようになることが最終目的になるはずだったので、僕が付き添わなくともスタジアム内での楽しみ方を見つけてもらうことや、参加してくれた方に次なるチケットをプレゼントすることなどして対応していこうと考えています。

きょんもりシートの感想

招待する側の立場を経験することは面白い体験になりました。普段は見慣れてしまったものに対して驚いている姿や、初めて来た人に優しくない部分が見えてきたのはこの企画を体験したからこそだったと思います。

スタジアムの楽しみ方は人それぞれです。昼間からビールを飲む口実になるという人もいれば、地元の大好きなクラブを応援したいという人、個人の選手を応援する人など、どこを好きになるかには個人差があり、初めての人を招待するときの正解は無いのかもしれません。ただ、出来る限り多くの楽しみ方を提示してみたり、こんな楽しみ方をしていると伝えるだけでも参加者の方に新しい考え方をしてもらえるのではないかと思っています。

この企画を通じてアビスパ福岡のサポーターの皆さんを始めとした多くの方々にご支援や支持をしていただいたことによって、有意義なシーズンを過ごすことが出来ました。サポーターという立場で出来るチームへの貢献の仕方の1つとして、より多くの方の参考になればと思っております。

きょんもりシート 2020年の展望

個人として昨シーズンは多くのことにチャレンジしてきましたが、そのすべては「どうすればクラブにより多く貢献できるか?」が原点になっており、その答えは一つだけではなくて多くの選択肢を持っていることこそが正解だと思っています。

僕に出来ることは人前に立って組織をまとめ上げる力を持ち合わせていない(そういうタイプではない)こともあるので、こじんまりと自分にしか出来ない形でクラブに貢献していけたら良いなと思っています。その中でも僕が最も手ごたえのあった企画がこのきょんもりシートです。直接的に人を招待して観客動員数増加も見込めますし、間接的にはそれらの体験記を読んだ新規の方々のスタジアムへのハードルを下げることができるかもしれません。また、ここで得た「初めての方に楽しんで貰う」というスキル(まだまだ未熟ですが)は、サッカークラブの内部の方に向けても有益な情報として提供できるのではないかと思っています。

2020年は就職活動のシーズンになり、自分としても自由に動ける時間を確保することができるかは不安定な所ではありますが、自分の置かれた立場、状況の中で最善の策を練り続けてクラブに貢献していけるようにしていきたいです。具体的な部分を詰めるのであれば、今シーズンはきょんもりシートへの参加者を今回よりも増やしたいです。また継続的にそれ以降もスタジアムに通って貰えるような直接的な部分での貢献が生まれるとなお嬉しいです。昨シーズンの途中にも多くの方々から「こんなアイデアはどう?」とより良いきょんもりシートを作っていくための計画を頂くこともあり、さらに改善の余地がある企画だと思っています。それらを改善していくことに加えて、noteだけではなく動画コンテンツにもしていく事でよりリアルなスタジアム初体験を発信できるのではないかと密かに計画しています。

2020年もきょんもりシートを始め、きょんもりもよろしくお願いします。


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