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『インドまで行ってきた!』 堀田あきお&かよ

図書館に・・・漫画がある・・・!読む!インド行ったことあるし、ということで借りた。私は「本」(ここでの定義は活字ベースのもの。小説、エッセイ、自己啓発本、技術書など)と漫画であれば、漫画のほうが好き。というか音楽や動画といったエンタテイメントジャンルの中で一番好きだ。でも漫画は図書館にない。私は単行本を15分弱(漫画喫茶で『インベスターZ』を読んだ場合)で読めてしまうので、コストパフォーマンスが悪い。だから図書館で読める無料の「本」を摂取しているのだ。私は市民税を図書館のために払っている。

25歳の杉田くんが出版社を辞めてインドを一人旅する話。そこにインドの驚いたことや、人とのエピソードが盛り込まれている。場所はハルドワール、デリー、バラナシ。

・・・なんだろう、物足りない。杉田くんは日本人とばっかりつるんでいるのだ。空港で会った日本人と行動し、その後も日本人宿に泊まり、日本人だけで移動する。時折個性の強いインド人と絡むくらい。海外で日本人同士でいると、心休まるのはよーーーくわかる。旅先で会った日本人とご飯を食べて異国での気持ちを共有したり、なんでここに流れ着いたのかを母国語で話すのはとーーーっても楽しい。わかるよ。話をシンプルにするために日本人との交流にしぼったのかなあ?でも彼ら、海外でよく見る日本人だけで固まってる人たちみたいじゃない?もっとインドのディープなところに切り込んで面白い話をきかせてほしい。

私の場合、外国にどっぷり浸かる、異文化や多様性を体験することが海外旅行の醍醐味だと思っているので、ここまで日本人コミュニティとは関わらないだろうな。むしろ日本人コミュニティが嫌になって日本を出てきているのに、なんで外国でも日本人のしがらみにとらわれなきゃならんのじゃ、と思う。その国の人(ここではインド人)以外にも、旅をしているインドかぶれの西洋人ヒッピーと交流したり、韓国人と接して私たちは似ててほっとするよねと感じたりするのも、旅の魅力だと思うんだけどなあ。

漫画259 インドまで行ってきた!


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