記録6

子宮筋腫体験記録5(自宅療養、手術後診察)

退院1日目、2日目 在宅

2020年2月9日(日)、病院まで迎えに来てくれた母とタクシーに乗り込む。一人暮らしの家ではなく、病院から車で1時間くらいの実家にしばらく滞在することにした。普段タクシーに乗らない私が一時間もタクシーに乗るなんて大奮発。保険の対象になるかと悠々とタクシーに乗ったが、よく調べたら対象外だったので、1万円を超えた交通費は結局自腹となった。(医療費控除の対象にはなるので、確定申告でしっかり申請することにする。)

家でひたすら寝る。シャワーは浴びられるが、湯船には浸かれないので体が冷えている。寒い。湯たんぽを抱えてゴロゴロする。痛み止めの錠剤を定期的に飲む。咳などをしなければ傷が痛むことはない。退院2日目も家から出ずゴロゴロしていた。

退院3日目 近所のスーパーへ

在宅に飽きたので、徒歩15分のスーパーに行くことにする。家や病院をすいすい歩いていたので大丈夫だろう、と外へ出たら、どんどん体力が減ってスーパーにつく頃には、かなり疲れてしまった。手術と入院は「傷」のダメージだけでなく、こんなにも「体力」がなくなってしまうんだ、と気づく。帰り道を歩く体力もなくなってしまったので、モスバーガーでカフェラテを飲んで休憩してから家に帰る。人生で初めての、大規模な自分の体力低下に驚く。家族が食事や身の回りの世話をしてくれるからよかったものの、一人暮らしだったらどうなっていただろう。家族、ありがとう。(「調子にのって出かけるんじゃない!」と母に叱られたけど)

退院4日目 お灸(イトーテルミー)に行く

友人がイトーテルミーというお灸の療術士をしているため、バスに乗って施術を受けに行く。昨日目の当たりにした体力低下も心配だが、治療も受けたい。水筒に温かい飲み物を詰めて出発。バスなので実際の歩きは少なく、昨日より体力が回復しているようで、無事着けた。

普段の私を知る友人から「顔が険しい、とんがってる。弱ってるね~。」と言われる。餃子の耳?のように縫いしろが立ち上がり、湾曲した傷跡を「見てみて~」と見せたりする。彼女はこういうのを見てもひかない人。とても丁寧に、気持ちよく施術をしてもらう。「顔が丸くなった!よかったね~。傷の治り、立ち上がりはケアした方がいいからまたおいでね。」と送り出してもらう。彼女の施術は効果絶大で、その日の晩、お風呂に入るときに見ると傷口の縫いしろと傷の湾曲が明らかに良くなっていた。まだ睡眠をとっていないのに。自分でもそのうち治癒すると思うけれど、体が必死で傷を治そうとしているときにこういう人のサポートを得られるのは本当にありがたい。治りの速さが明らかに違うと思う。退院5日目は自宅療養とした。

退院6日目 電車に乗って近場のアウトレットを散策

隣駅まで電車に乗ってみることにする。平日のアウトレットを散策。週末のアウトレットだったら消耗しすぎてしまうと思う。

退院7日目 実家から一人暮らしの家に帰る

1週間たって、そろそろ通常モードに戻していこうと、自分の家に帰ることにする。入院と実家暮らしの荷物を持って電車の乗り継ぎをするほどには回復していないので、タクシーで帰る。これは医療費控除の対象にはならないが、背に腹は代えられない。今日から洗濯も食事も自分。ゆっくりやっていこう。

退院8日目~12日目 平日休みを味わう

体調も戻ってきたし、ペースがつかめてきたので、病院へ支払いや保険申請に行ったり、ヘアサロンに行ったり。平日の昼間を味わう。楽しい。

退院13日目 手術後 初出社

2020年2月21日(金)、出社してみる。月曜からフルで仕事はつらいので、金曜を初出社とした。早めに家を出て出社。「大丈夫~?」などと言われながら勤務。できなくはないけれど、いきなり連日勤務はつらい。本日出社すれば、ちょうど天皇誕生日の振り替え休日で三連休。ありがたい。その後は通常モードで出勤。

退院20日目 術後診察

2020年2月28日(金)、午前休をとって赤十字病院で診察。執刀してくれた若い女医さんと、ベテラン女医さんによる診察。内診とお話し。内部に出血たまりは見られるもののなくなっていくでしょう、摘出した子宮筋腫も良性だった、とのこと。これで赤十字病院への通院は終了。この後は「定期的に婦人科検診を受けてください。エコーで見る検診を受けてね」とのこと。私は最初に行っていたレディースクリニックに行こうと思う。体質的に筋腫ができやすいから、必ず行く。手帳に書き込んでおいた。いい先生、看護師さん、スタッフだったのでもう会えなくなるのがちょっと寂しい。ありがとうございました。湯船での入浴も正式に解禁。(すいません、先に解禁してました)

ちなみに2月の終わりのこの頃には、コロナウイルスの影響が出てきており、エレベーターのボタンがビニールでカバーされ、面会には制限がある旨が看板で表示されていました。手術が1か月前で本当によかったと思う。ありがたい。

退院1か月頃 下腹部内部が重い・痛い

普通に生活をしていたが、下腹部内部が痛いというか重い。子宮系が活動を始めてきたのか。鉄の三角定規が入っているような感じで腰掛けると「刺さる!」というくらい。会社帰りに整骨院に駆け込んで、メンテナンスしてもらう。湯たんぽを抱き、自分でお灸(イトーテルミー)をあてる日々。

退院1か月半頃 手術後初生理

手術前は薬で生理をとめていたし、久しぶりの生理。「ちゃんと子宮が機能してくれてたんだね…あの痛かった日々は傷ついた子宮が頑張って働こうとしていたんだね…ありがとうな。」と諸々に感謝。めんどくさいと思っていたけれど、失いかけてわかるありがたさ。女の人をもっと味わって生きていこうと思う。

退院から3か月を過ぎて

その後は、下腹部があんなに重くなることもなく、手術前と変わらない痛み、PMS程度の不調。そして定期的に生理がきています。傷からも、不正出血もありません。時々下腹部内部に軽い痛みがありますが、そういうこともあるだろうと考えて、そういうときは早く寝たりしている。

傷は切開跡がみみずばれのような感じで残っています。縫合の跡がこの両脇にあり、こちらは少しずつ消えてきている。(縫合の糸は体に吸収される)傷そのものに痛みはなく(お風呂で沁みるようなこともない)、傷跡が目だたなくなってくれればいいな、とオイルなどを塗ってケアしている。

今回のことで思ったことはこんなこと。

・家族ありがとう
親より先に手術や入院をしてしまって、悲しい思いをさせたかなと思ったけれど、全く普通に、病院での説明含むすべてをサポートしてくれた。お母さん特にありがとう。

・検診大事、具体的なアクションが大事
検診にこまめにいくことが本当に大事。私はそして(ポジティブシンキングをしていれば治るのでは?など)ちゃんと


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