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高校生に家具職人になりたいかリサーチした話

私の仕事は家具職人。
8歳の時に自分の婚礼家具を作りたいと憧れ
当時は女性家具職人という仕事は選択肢になく
住宅販売チラシを模写する趣味の私は
高校から建築科へと進んだ話は何度も記載↓

私は家具職人になりたいと思っていたし
当時は家具職人になりたい若者も多いし
狭き門だった。

ところが、先日秋山木工さんの件を併せて
記事を書いたけど、木工業界では人手不足。
私は今は介護の関係でオーダー家具製作を休み
知人の木工所にて様々な家具を製作しているが
この木工所も人手不足、求人募集しても
問い合わせ自体がない状態。

時折高校生に手伝いしてもらう時もあり、
彼は器用だけど家具職人になる気は無いので
あくまでも短期の手伝いだからこそ
来てくれるのだけど、若者リサーチとして

実際何度かバイトしてくれた体験含めて
今の同世代で家具職人になりたいと考える人は
いると思う?長期でこの仕事出来ると思う?
選ばない理由って何?逆にどうしたら選ぶ?
と、まるでインタビュアー(笑)

もちろん、青年の環境と他の環境や価値観は
違うから全てが正解では無いのは当然として、

まず家具職人になりたいと思わない、
理由は身体動かす仕事はしんどいのに
給料も安いから。
バイトならもっと楽で時給高いのが沢山ある。
正社員で長くこの仕事はしたくない
夏は暑いし冬は寒いし体に良くない。

と、私も今若かったらそう思うかも(笑)
ネットで色んな情報あるし、
汗水流して肉体労働よりも空調が効いて
そこそこ仕事している方が楽だし
そもそも筋力や体力が無い。

確かにバイト情報見てもみんな時給高いし
木工でそれだけ渡したら利益無いし赤字になる
だから雇えない、悪循環が生まれてしまう。
少人数で息切れしそうな詰め込みで人件費抑え
ようやく経営維持している工場はある。

単価を理解してもらい上げる努力をしないと…
って話がそれた…
高校生が家具職人になりたいかどうかの話。
じゃあ給料高かったら仕事にしたいのかな?
と聞いたら、お金目的だといるんじゃない?
でもその場合、しんどいからって根気がなく
すぐに辞めそうな気がするけど。

なるほど、給料が高くてもやりたくない仕事
家具職人になりたいと思わない限りは
定着がなかなか難しい職業なのかもしれない。

パワハラなどデリケートな時代もあって
昔みたいに家族の様な深い関係が乏しく
この社長のためならとか
この親方に恩返ししなきゃとか
この先輩にはお世話になっているから

などという人情で修業期間に耐えることに
繋がる糧も少ないし。
(いわゆる秋山木工さんスタイル)

決して私は現状を憂いているわけではない。
私は家具職人になりたくてなったという事実で
今までがあり、他人の価値観と比べていない。

実際は家具職人もなりたい人は今でも沢山いて
ただ、会社に雇われるよりは最初から独立して
自分の好きな場所で好きな時間に好きな値段で
自分で直売する形に変化しているのではないか

ああ…楽しいよね〜憧れるよね。
好きな場所で自分のペースで家具作り。
私も若い時から家具職人で目指す姿だった。
それが修業後に雇われ職人で見習いをして
会社に指示された通りの家具を沢山作り
理想と現実が違う経験の重ね方になった。

独立してオーダー家具職人として直売するも
介護でリセットして今は工場で家具工。
若者からしたらくだらないおばさんだろう。
いくら今まだ熱いものや夢や目的があっても
まだ実現してないんだからね。

とにかく私はまだ家具職人への道は続くけど
若い人や他人にゴリ押ししたり強要はしない。
人それぞれやりたいことや働く目的が違う。
家族やお金のためで職種を気にしない人も
なりたくてたまらず給料度外視で選ぶ人もいる

共通することは心身健康で平和でありたい。

ちなみに13歳からのハローワーク公式サイト
2023年3月1日~3月31日人気職業ランキング
で家具職人は100位内にも入ってなかった…


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