大人向け漫画と子供向け漫画の違い
内山まもる先生に、なんか、「プロ」のサッカー選手とか、なにかスポーツ漫画を描いてもらいたかったと思います。
それで思ったのですが、「大人向け」と「子供向け」の漫画の違いです。
もちろん、会社生活などを描いたらもう、大人向けなんですけど、根本的に違うのが、「単純さと複雑さ」ではないでしょうか?
子供は12歳くらいまで、脳が未完成で、だんだん成長してニューロンが発達してきて、いろんな記憶もできてきます。12歳でだいたい完成して、あとはもちろん、覚えたりしますし、調子が悪くなっても回復する部分もあるのですが、そのあとは安定します。
大人かどうかは、「裏事情を理解できるかどうか」ではないかなと思います。
一番、面倒なのは政治だと思うのですが、政治の裏事情を理解できない人は大人にも多いです。
大人のくせに、複雑さを理解していないので、一番、わかりやすいのはアベガーといわれた人で、安倍総理に文句ばかりいっていた人たちです。
たとえば、安倍さんは、「移民をいれる」「消費税をあげる」「中国とビジネス支援する」(後半はやめて、日本に戻る補助金を出しました)などをしましたが、これを好き嫌いで誤解しています。
移民をいれるは、日本人があまりに少ないから、正直いやいやだと思いますので(安倍さんは要するに右翼ですから)やむをえないのです。本当は、私はAI、ロボットに1兆円とかかけてくれたほうがいいと思うのですが、ただ「今年すぐ人がほしい」には足りないですからねえ・・・。「現実」「リアリスト」だから、いやだけど移民受け入れ判断したのだと思います。
それに実は、日本はずーっと移民国家でした。だいたい皇室とその一派、部下たちは家族連れで、大陸から日本に移民しているし、奈良時代、平安時代もだいたい秦氏のような移民がきています。名前がでていないような、無名の職人などはたくさん移民しているし、おそらくペルシア人なども移民していたかもです。室町時代、戦国時代もベトナムあたりと貿易していたし、スペイン人なども来ているので、混血したり、人的出入りがあります。
明治時代になって開国したら、外国人が来て移民している例もあります。
消費税だって、民主党政権の決定であって、安倍さんがやりたかったことではないです。法律は決定と、施行の間に半年や1年あるので、時間差があるのです。
こういった、「大人の事情」をわからないのが、子供の発想です。
脳が単純で、一層しかないかんじといえばわかりやすいと思います。
深く疑ったり、裏事情がある、縦横に考えるなどができないのです。
結果として、子供向け漫画は、ストレートに説明して裏がありません。あっても、せいぜい子供に理解できる範囲で、「実は」とかが1回ある程度かもですね。
たとえば、熱意ある主人公が、ひたすら全国大会優勝を目指すっていうだけで面白いでしょう。
一方、大人はそれだけだとなんとなく、素直すぎる読者でないと満足しないと思います。
たとえば、プロチームだと、スカウト、引き抜き、あるいはスポンサー企業の横やりや業績不振で予算カットされてやばいとか・・・・そういう横糸も入れないと面白くないんじゃないかなあと思います。
一工夫だけでなく、二工夫、三工夫しないと「大人漫画の醍醐味」がでないのかもですね。